『ランボー3/怒りのアフガン』スタローンのアクションはいいんだけども…

アクション・パニック映画

脇腹に火をつけて

映画『ランボー3/怒りのアフガン』をアマゾンプライムで鑑賞しました。

本作はランボーシリーズの三作目で、これまでのどの作品よりも、アクションの激しい作品に仕上がっています。

ダニー
ダニー

爆発がとにかく多いよね~。

bitotabi
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今回の記事では、映画『ランボー3/怒りのアフガン』のディテールをお伝えしていきます。

『ランボー3/怒りのアフガン』概要

『ランボー3/怒りのアフガン』は、1988年に公開されたアクション映画で、ジョン・ランボーがアフガニスタンで旧友のトラウトマン大佐を救出するために戦うストーリーです。

監督はピーター・マクドナルド、脚本はシルヴェスター・スタローンとシェルドン・レティックが担当しています。

アクションシーンとセリフ

この映画のアクションシーンは非常に迫力があり、特に乗馬中に銃撃されるシーンは緊張感が高まります。スタローンの乗馬テクはお見事。

セリフも独特のユーモアとカッコよさがあり、作品全体に魅力を与えています。
「それは何に使うんだ」
「青く光る」
「痛みは無視しろと」

bitotabi
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何といってもこの映画はアクション。その中でも特に凄いのがこちらの2つ。

脇腹に火をつけるシーンと、ヘリの爆破シーンです。

脇腹に火をつけるシーン

ランボーが自分の脇腹を治療するシーンは非常に印象的です。このシーンでは、ランボーが傷口に火薬を詰めて、それに火をつけて消毒しています。

具体的には、ランボーはまず傷口に刺さった木の枝を抜き取り、その後、弾丸を分解して火薬を取り出し、それを傷口に詰めます。そして、火をつけて火薬を燃やし、傷口を焼いて消毒するという方法を取っています。この方法は非常に原始的で危険ですが、映画の中では彼のタフさと自己治療能力を強調するシーンとして描かれています。

しかもこのシーン、撮影中にスタローンが実際に負傷した傷なんです。だから治療もガチなんですよ。一見爆破シーンに比べると地味なこの場面ですが、これを知るとスタローンの凄さが分かりますよね。

ヘリの爆破シーン

『ランボー3/怒りのアフガン』で、ランボーが火薬付きの弓矢でヘリコプターを撃ち落とすシーンは非常に迫力があります。このシーンの撮影には、特殊効果とスタントが駆使されています。

まず、実際のヘリコプターを使用して撮影されましたが、爆発シーンはミニチュアモデルと特殊効果を組み合わせて撮影されています。具体的には、以下の手法が用いられました。

ミニチュアモデルの使用:実物のヘリコプターではなく、精巧に作られたミニチュアモデルを使用して爆発シーンを撮影しました。これにより、安全に大規模な爆発を再現できます。

特殊効果:火薬付きの弓矢がヘリコプターに命中するシーンは、特殊効果チームが火薬や爆薬を使ってリアルに見えるように演出しました。実際の爆発は、ミニチュアモデルに仕掛けられた爆薬を使って撮影されました。

編集と合成:実際の撮影と特殊効果のシーンを編集で組み合わせることで、リアルな爆発シーンを作り上げました。これにより、観客にはランボーが実際にヘリコプターを弓矢で撃ち落としたように見えます。

 



ロケ地

『ランボー3/怒りのアフガン』の主なロケ地は以下の通り。

– イスラエル:アフガニスタンのシーンの大部分がここで撮影されました。

– タイ:ランボーが最初に登場する寺院のシーンはタイで撮影されました。

– アリゾナ州:終盤の大規模な戦闘シーンはアリゾナ州で撮影されました。

制作費と規模

この映画の制作費は約6300万ドルで、当時としては非常に高額な予算でした。多くの火薬やエキストラを使用した大規模なアクションシーンが特徴です。

 



歴史的背景

映画の舞台となったアフガニスタンは、1979年から1989年にかけてソ連が軍事介入を行っていました。

アメリカはムジャーヒディーンを支援し、ソ連に対抗するための武器や資金を提供しました。この支援が後に地域の不安定化に繋がったとも言われています。

その為、映画の最後には、

This film is dedicated to the gallant people of Affganisan.(勇敢なるアフガン民族に捧ぐ)

というテロップが入ります。

感想

上記の通り、ソ連の軍事介入を悪しきものとして描いている本作。

単純にアクションだけを観ると素晴らしい作品なのですが、ストーリー的には私は好きではありません。

1作目の『ランボー』は、ベトナム戦争という負の戦争によって、アメリカは敗北し、ベトナム帰還兵がどのような心の傷を負ったかを痛々しく描いていました。『ランボー2』ではベトナム戦争後のベトナムでまだ捕虜として捉えられている米兵を救うというストーリーでしたが、まだアメリカの悪い部分や黒い部分が強く描かれていました。

しかし、本作はムジャーヒディーンたちに手を貸すランボー、そしてムジャーヒディーンたちを美しく描いています。

つまり、アメリカの軍事支援を肯定的に描いているというわけなんです。

もちろんソ連の軍事介入は悪いんですよ?

でも、ちょっとこれはよろしくない。『ランボー2』に引き続き、冷戦を象徴しすぎているというか、プロパガンダ的な内容になっちゃってます。

せっかく『ランボー』で濃くて強い内容を描いたのにな…。

結局、このアメリカの支援が、現代にまで繋がる種になっちゃってますしね。

今日の映学

最後までお読みいただきありがとうございます!

映画『ランボー3/怒りのアフガン』について解説しました。

bitotabi
bitotabi

スタローンのアクションや爆破の迫力だけに注目すれば、素晴らしいです。でもストーリーについては、鵜吞みにしない方がいいかと。

ダニー
ダニー

なんかこうなると、次のシリーズも逆に気になるよね。

 

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