ウェス・アンダーソンは、ロアルド・ダールの短編児童文学を映像化した4つの短編作品を作り上げました。
17分の作品3本、40分の作品1本がNetflixで公開されています。
その中でも『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』は、アカデミー賞短編映画実写部門を受賞しています。ロアルド・ダールは『チャーリーとチョコレート工場』で有名な作家です。
これらの作品は、シュールでどこか可愛い世界観が満載。ワンカットのシーンが多く、セットの工夫で場面が変わる手法が印象的です。
また、こちらに語りかけるようなメタ手法を用いたストーリーテリングも魅力の一つ。
すべて短い作品ではありながら、ウェス・アンダーソン監督らしさがギュッと詰まっています。
児童文学がベースにあるので、どこか教訓っぽいところもあるんですが、それがうまくウェス・アンダーソンの世界観と混じり合って面白いんですよ。
確かに!ちょっと道徳作品っぽい面白さもあったかも!
ここから先、4つの作品を簡単に紹介します。Netflixに加入している方はぜひ観てみてください。短い時間でウェス・アンダーソン作品が4つも観られるのは結構お得です。
1. 毒 (Poison)
あらすじ:カンバーバッチ演じる軍人が、毒ヘビのせいでベッドから動けない様子を通じて展開する短編。場面の転換が最も面白い作品です。異国に駐在している軍人の話なので、風刺的なメッセージが感じられます。
キャスト:ベネディクト・カンバーバッチ、デヴ・パテル、ベン・キングズレー
2. 白鳥 (The Swan)
あらすじ: 実際の新聞記事から着想を得た、ドラマチックで童話的な短編。結構残酷なところとか、意外な結末がとっても童話らしいです。最も切ない気持ちになります。
キャスト:ルパート・フレンド、レイフ・ファインズ、エイサ・ジェニングス
ネズミ捕りの男 (The Rat Catcher)
あらすじ:ネズミ捕りの男と街の人間、3人の間で繰り広げられる会話劇。ギャグ要素が強いです。でもどこか『JAWS』を彷彿とさせます。ネズミのストップモーションが印象的で、ブラックユーモアが炸裂しているところも面白い。個人的には一番好きです。
キャスト:レイフ・ファインズ、リチャード・アイオアディ、ルパート・フレンド
4. ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語 (The Wonderful Story of Henry Sugar)
あらすじ:ケチな人物がある出来事をきっかけに目覚める話。他の短編に比べて約40分と倍以上の長さがあります。その分物語の展開も大きいです。起承転結がハッキリしていて、これもまた童話っぽい作品。カンバーバッチが出ない前半もめちゃくちゃ面白い。
キャスト:ベネディクト・カンバーバッチ、レイフ・ファインズ、デヴ・パテル、ベン・キングズレー、リチャード・アイオアディ、ルパート・フレンド
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
Netflixで公開されているウェス・アンダーソンの4つの短編作品について簡単に解説しました。
児童文学とウェス・アンダーソンの世界が非常に巧く融合してて、見ごたえがありますよ!
アカデミー賞も受賞しているなんて、見逃せないよね!
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