『遺書、公開。』ネタバレなし解説【95%会話劇でも面白い理由】

映画

あの子は、どうして死んだのだろう

遺書、公開。』を映画館で鑑賞しました。

bitotabi
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1月31日に公開されたばかりの作品ですので、まずはネタバレなしの記事を公開します。

ダニー
ダニー

映画を観る前にぜひ読んでみてね!

作品概要

原作は陽東太郎による同名コミックで、監督は『貞子3D』『あさひなぐ』『東京リベンジャーズ』の英勉、脚本は『極悪女王』『新宿スワン』の鈴木おさむです。主演の吉野北人、宮世琉弥、松井奏、志田彩良、髙石あかり、堀未央奈ら若手キャストが出演しています。

公式サイトあらすじ:

1学期の春、2年D組にSNSで送られてきた【序列】
──そこには生徒と担任の全員の明確な順位が示されていた。
タチの悪いイタズラだとしたら、誰が何のために決めたものなのか?犯人が分からないまま時は過ぎ、ある日──

誰もが羨む序列1位の姫山椿が学内で自殺した。

そして葬儀の次の日、クラス全員に姫山からの遺書が届く──。
死んだ姫山の遺書がなぜ教室に? 1位の彼女はそもそもなぜ自殺したのか? 遺書は本当に姫山が書いたのか?
衝撃の事態の中、姫山の自殺の真相に迫るべく、25人全員が自分の遺書をクラスメイトの前で公開することになる。
だが彼らは知らなかった。その日から、学級崩壊までのカウントダウンが始まってしまったことを…!
死者から明かされる衝撃の真実を、あなたは知りたいですか?
それでは、遺書公開を始めます──
https://movies.shochiku.co.jp/ishokoukai-movie/

ほとんど教室の会話劇だけど面白い

『遺書、公開。』は、ほとんどが教室の中で遺書を読み合うという会話劇のような流れです。

動きがないし、派手さもないから退屈そうに見えるんですが、これがなかなか面白い。

十二人の怒れる男』のように、どんどん真相が明らかになっていき、それに伴って人間の心も動いていく。

クラスメイトたちが秘めていた真実が露見してしまうというのがゾクゾクしちゃうんですよね。

ところどころ、ギャグっぽいシーンがあるんですけど、事が事だけに笑ってはいけないような雰囲気もある。

しかも、カメラアングルが自分もそこにいるかのような臨場感があるので、「笑ったら不謹慎かも…」みたいな空気も味わえるのもまたこの作品の面白いところだなあと思います。これは、『落下の解剖学』に近いような感じでしたね。

ということは、法廷劇に近い作品なのかもしれません。

 



カメラアングルの謎

先述の通り、『遺書、公開。』では、自分も遺書を公開するホームルームの中にいるかのような臨場感が楽しめる作品です。

しかし、何度か教室の前から、後ろから、あるいは廊下から教室を覗いているようなカットが入るんです。

その時にはなぜか「ポコポコ…」と不思議な音声まで入っているんですよ。

「これって一体何を表現しているんだろう?」

と、不思議な気持ちで観ていたんですが、その真相は最後の最後に知ることができますので、ぜひ考察しながら楽しんでみてくださいね。

この後のネタバレあり解説でもお伝えしますので、もし真意が分からなくってもご安心ください。

この演技に注目!

『遺書、公開。』は、24人の俳優が生徒役で出演しています。

中でも私が素晴らしい演技だなと感じたのは、髙石あかり兼光ほのか

髙石あかりは『ベイビーわるきゅーれシリーズ』でもうその演技力は知っているし、朝ドラヒロインも決定しているので言わずもがなでしょう。

『遺書、公開。』でも、いい演技を披露してますので、ベビわるファンは期待して観てください。

そして、私が目を見張ったのが兼光ほのかさんの演技です。

序列15位というなんとも微妙な立ち位置の生徒を演じているんですが、彼女が遺書を公開してから、この映画のエグみが劇的に加速していくんですよね。

狂気にも近いようなあの演技。ぜひご注目いただきたいと思います。

 



原作は読んだ方がいい?

『遺書、公開。』は、漫画が原作です。

Amazon.co.jp

本作を観てから映画を観た方がいいのかどうかでいうと、観なくてもいいのではないかなと思います。

私も観てないですが、十二分に楽しめましたし、何だったら結末が分かっちゃうと映画は特に楽しみにくくなるでしょう。なんせ会話劇が中心ですのでね。

原作と比較しながら映画を楽しみたいなと言う人は、上記リンクからどうぞ。

今日の映学

最後までお読みいただきありがとうございます!

『遺書、公開。』についてネタバレなしで鑑賞前に知っておくと楽しみやすい情報をお伝えしました。

bitotabi
bitotabi

会話劇、法的劇のような動きの少ない作品なのに、ストーリーの展開に釘付けになってしまう。面白い作品です。

ダニー
ダニー

観終わったら解説記事もぜひ!

 

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