ワンシチュエーションムービーの傑作『SAW』を改めて【Amazon Prime Video】
で鑑賞しました。

今回の記事では、『SAW』を改めて観た感想をお伝えします。たくさんの映画に触れてから鑑賞すると、また捉え方が大きく変わって初見とは違う感想を持ちましたので、お伝えさせていただきます。

まだ観たことが無い人は絶対に読まないでね!
なぜ再鑑賞しなかったのか
それでは参ります。
まず、傑作なのになぜ再鑑賞しなかったのか申しますと、ご存じの通り、『SAW』はラストのどんでん返しがたまらなく面白い作品だからです。
『シックスセンス』と同じくらいの衝撃だったのではないでしょうか。
でも、『シックスセンス』は繰り返し観られるんですよ。過程も結構ドラマチックですから。
しかしながら、『SAW』に関しては、完全なる謎解き系ワンシチュエーションスリラーなので、物語を辿るだけになっちゃうんですよね。
なので、「1回観ればいいだろう」そんな風に思っていたのです。
私と同じような人、多いんじゃないでしょうか。ずっと前に観たけど、2回も3回も観てないって人。
この後『SAW』はシリーズ化されて、どんでん返し的なドラマ性やストーリー展開よりも、グロテスクさを追求するようになっていきます。私もパート3くらいまでは観たような気がします。
なので、一部のゴア表現好きや、グロい映画好きにはたまらないシリーズとなったんですけど、私は大してそっちに興味があるわけではないので、ソウソウに離脱したというわけです。
ホラーとかスリラー系って、大体こういう方向に行くと、過激さだけを追求しちゃう節がありますからね。
監督もジェームズ・ワンから変わってるし、もういいかなって感じで離れていたわけです。
ではなぜ再鑑賞したのか
ではなぜ改めて『SAW』を鑑賞したのかというと、三つ理由があるんです。
一つ目は新作の『SAW X』を観たかったから。
映画館でタイミングを逃して観られなかったんですが、この度Amazon Prime Videoで配信されることになってましたので、結構評判もよかったからこれは観なければと。加えて、『SAW X』は『SAW』の後日譚的な話らしいので。
二つ目は、前作の『スパイラル:ソウ オールリセット』が割と面白かったから。
長らく『SAW』シリーズから離れていた私ですが、これはなかなか面白かったんですよ。グロだけじゃなくて、キチンとしたストーリーがあって。
まだ観てない人は一度観てみてください。
三つ目は、ワンシチュエーションの傑作として名高いこちらを、ある程度たくさん映画を観た、今の視座でもって観てみたかったからです。
結果、昔観た時は分からなかったこととか、味わいをハッキリと感じることができたのです。
次項に続きます。
『SAW』を再鑑賞して分かったこと
『SAW』を再鑑賞して気づいた事。
観ながら思ったのは、『セブン』と『サスペリア2』をオマージュしているということ。これ、結構明確に分かります。




で、調べてみて分かったんですけど、Wikipediaに「尊敬する監督はデヴィッド・リンチとダリオ・アルジェント」って書かれてます。
だからこれに気づけたことは、非常に嬉しかったんですよね。たくさん映画を観てきてよかったなって感じる瞬間です。
あと、この映画は本当に低予算で作られているんだろうなってのがよく分かりました。
これもまた調べてみると、120万ドルという低予算にも関わらず、全世界1億ドル以上の興行収入を記録してます。これは『スクリーム』(1996年)以来の快挙だそうです。撮影期間もわずか18日だったとか。
黒人刑事役のダニー・グローヴァーは結構な俳優だし、そこに割と多くのギャラが発生してるような気がするので、その他にはあまり費用をかけずに作ったんじゃないかなと想像できます。
撮影現場も基本汚いトイレですし笑 他も室内ばっかりですよね。廃倉庫と家と警察署の1室くらいでしょうか。
あそこまで主要キャラクターがほぼ動かないって、なかなかないですよ。回想だけで物語が進んでいくなんて。
で、普通だったら退屈しちゃいそうなものですが、ずっと観てられるし、チープな感じもしない。
多分、全く同じテーマと材料で別の人が作っても、駄作になりそうな気がしないでもないんですよね。演出が巧い。
ジェームズ・ワンの剛腕を感じずにはいられない、そんな鑑賞体験となりました。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます。
『SAW』を改めて観た感想をお伝えしました。

たくさん映画を観てきたことが報われる、そんな再鑑賞になってウキウキです。

『SAW X』も楽しみだねぇ。
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