『悪魔の毒々モンスター』を かなり面白い作品だったので、感想と見どころをお伝えしていきます。
『悪魔の毒々モンスター』B級だけど確かな面白さ


恐い映画じゃないのかなぁ?

大丈夫。全然恐くない。でも、グロテスクなシーンが苦手な人は少し注意が必要かも。
タイトルは所謂乗っかり系『悪魔の…』を付けて客を呼ぼうとした感じです。『悪魔のいけにえ』『悪魔の棲む家』とか、70年代から80年代のホラー映画のヒット作に乗っかって付けられたパターンですね。
でも、レザーフェイスみたいな猟奇的なものでもないし、決して悪魔って感じでもなくて、寧ろヒーローものなんです。
原題は『The Toxic Avenger』、毒の復讐者という意味になります。
時代は筋トレ、エアロビクスなど、フィットネス文化が花開きだした、そんな頃。
主人公はそんなブームには乗っかれてない、実にナードっぽい青年です。
ジムの清掃員として働いていて、いつも小馬鹿にされるような毎日を送っていたわけです。
で、ある日、イケイケでムキムキの奴等に騙されて、事故により毒の中に落ちたことでヤバい見た目に変わるものの、超人的な力を手に入れるんですよ。
この、イケイケのやつらの非道っぷりがあまりにも目に余る点も、本作の見どころの一つかもしれません。どんだけ悪いんだよ!お前らがモンスターだろ!みたいなね。
で、主人公は皮膚が膨れたり爛れたり変色したりして、おぞましいルックスに変わってしまうんですが、一方で、身長も高くなって声も渋くなるのが面白いんですよね。性格までなぜかイケメン風に変わります。
結果、モンスターヒーローとして世間に認知されることになるんです。彼女もできて、童貞も捨てることに成功します笑
思いっ切りナードっぽい青年を描いているってのが、前半の見どころですね。日本人からすると、白人のオタクっぽいというか、いけてない感じの人って分かりにくいと思うんですけど、これを観れば一発で、「ああ、こういうやつね」って分かります。お手本のようなナード感。
『ナポレオン・ダイナマイト』も『ストレンジャー・シングス』も、こういう雰囲気ですよね。でも本作ほど見事に描いた作品ってないんじゃないかと思います。
で、この映画の見どころが特殊効果とアクション。
古き良き特殊効果が生々しくて非常に良いんですよね。CGにはない愛を感じます。
加えて、アクションがしっかりあります。戦闘シーン多めです。カーアクションもあります。
アクションシーンの独特のアイデアが面白いです。
レストランでは、悪漢をパフェまみれにしたり、カラッと揚げたりして悪いやつらを成敗するんですよ。『片腕マシンガール』の天ぷらを思い出しました。
ジムでの、脚トレ器具のシーンも素晴らしいし、車の爆破シーンはかなりのものです。予算かかってそう。
監督について言及しておくと、監督のロイド・カウフマンは、こういう系の作品ばかり作ってる人で、界隈では尊敬されている人物ですね。
なんと、2024年に公開された日本の『悪魔がはらわたでいけにえで私』にカメオ出演しています。
個人的には、カルト映画として名前のよく挙がる『アタック・オブ・ザ・キラートマト』より少し面白いんじゃないかと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございます。

B級中のB級映画と言える作品ですが、かなり面白いです。作り手の情熱を感じますし、ストーリーもなかなか熱い。

グロイのが苦手な人は注意してね!
こちらは現在、日本語の字幕や吹き替えはありませんが、セリフよりも画で魅せるタイプの映画ですし、英語自体もそこまで難しくありませんので、英語学習のついでにぜひ!
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