映画「死刑にいたる病」
生々しく、恐ろしいテーマを得意とする白石監督と
コミカルな役のイメージが強い阿部サダヲさん。
いったいどのような作品になるのか…。
ネタバレなしで、意識するとより映画が面白くなる見どころを解説します!
はじめに
「死刑にいたる病」は2022年公開の日本映画です。
獄中の死刑囚と彼の証言の裏付けを取るうちに過去の事件の沼にハマっていく男という奇妙な関係性。つまり、10年前に白石和彌監督が注目された『凶悪』のアップデート版といえるだろう。そんななか、同じサイコパスでも、おなじみの絶叫系ではなく、囁き系の阿部サダヲがレクター博士を踏襲した芝居で不気味さを醸し出していく。ほかにも、『ウェディング・ハイ』から本作への流れで一皮剥けた感アリな岩田剛典など、キャスティングの妙が功を奏している。さらに謎解きの面白さに加え、PG12にしてはなかなかのグロ描写など、攻めるところは攻め、この10年間の白石演出の成長を垣間見ることができるだろう。
https://www.cinematoday.jp/review/10875
「死刑にいたる病」はかなり刺激的な作品です。
圧倒されます。
映画をより咀嚼するために、以下の内容で予習することをお勧めします!
阿部サダヲさんのシリアスな演技に注目
今作で、阿部サダヲさんは連続殺人鬼役を演じています。
テレビや映画で、コミカルな役をよく演じている印象がありますよねぇ…。
「こんな怖そうな役できるの?」「笑っちゃいそう」と思ったあなた。
大丈夫です。阿部サダヲさん、意外とシリアス系も演じています。
そこで、今回、ざっくりとコミカル系とシリアス系で分けてみました。
阿部サダヲさんのコミカル役
「謝罪の王様」 「舞妓haaan」 「泣くもんか」 「マルモのおきて」
「音量を上げろタコ!」 「タイガー&ドラゴン」 などなど…
やはりコミカルな代表作は多いですね。
特にテレビドラマは楽しい役の印象が強いかと思います。
阿部サダヲさんのシリアス役
「夢売るふたり」 「彼女がその名を知らない鳥たち」 「寄生獣(声の出演)」 「アンフェア」 「いだてん」 「MOTHER」 などなど…
かなりたくさんあって驚きました。過半数がシリアス系です。
気になる方はWikipediaで調べてみてください。
特に「彼女がその名を知らない鳥たち」は白石監督作品です。
実は、初のタッグではないのです。
そしてこの映画、めちゃくちゃ面白いですよ…。白石監督作品の中で、特にリアリティが強く、オススメの作品です。
「死刑にいたる病」鑑賞前に、最もおすすめしたい作品です。(ちなみに次点は羊たちの沈黙です)
では、白石監督作品の特徴を押さえておきましょう!
白石和彌作品の特徴
白石監督の作品は、かなり独特で、中毒性があります。
私はもっぱら洋画を観る方が多いのですが、白石監督作品は別枠と捉えています。
日本映画らしからぬ攻めっぷり
白石監督作品は、とことん攻め抜いています。
例えばこのシーン。
「凶悪」という映画の一幕です。
リリーフランキー演じる「先生」がお年寄りを「たくさんお酒を飲ませて〇す」シーンです。
ちょっと過激過ぎませんか…?
これくらいキッツいシーンがたくさんあります。
キッツいのに、自分のすぐそばでも起こっていそうなリアリティ。
本当すごいです。しかも…、
キャストが豪華
それだけキツイテーマに関わらず、キャストがめっちゃ豪華です。
「孤狼の血」には役所広司に松坂桃李、西野七瀬
「凶悪」には山田孝之
「日本で一番悪いやつら」には綾野剛
「彼女がその名を知らない鳥たち」には蒼井優に竹野内豊
「ひとよ」には佐藤健に松岡茉優
そして、「死刑にいたる病」には阿部サダヲに岡田健史…
脇を固めるキャストも驚くほど豪華です。
それほど、俳優さんにとって、白石監督作品は魅力的ということでしょうね!
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
「死刑にいたる病」
実はシリアスな役もたくさん演じる阿部サダヲさんと
恐ろしいほどのリアリティを追求し続ける白石監督による
最強タッグの作品です!
実はこの記事を書いている2022年5月11日現在、映画館で観ようとしたのですが、満席で観られませんでした…。
はやく観たい!
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