「さがす」がAmazon Prime Video観放題に追加されました。
私は劇場で鑑賞済みでしたが、非常に面白い作品だったため、再鑑賞しました。
1回目では気づけなかった、隠れた見どころを紹介します。
きっともっと味わい深くなります。
はじめに
「さがす」は2022年に公開された日本の映画です。
佐藤二朗さんと、伊東蒼さんが主演しています。シリアスでぞっとする内容ですが、自分の隣でも起こっていそうなリアリティのある作品です。
詳しい内容はこちら↓↓↓↓↓↓↓↓
それでは、一回目の鑑賞では気づけなかった、隠れた見どころを紹介します!ストーリーに関するネタバレはありませんので、ご安心ください。
ゼリーのシーン
映画の前半、伊東蒼さんのパートで、ゼリーを食べるシーンがあります。
父の失踪後、1日だけ担任の先生の家にお世話になり、食後のデザートにイチゴ味のゼリーを渡されます。
先生の子どもは「僕もイチゴ味がいい!」と駄々をこねます。
それを聴いて、そっとゼリーをポケットにしまう伊東蒼さん。
その後、夜明け前にい先生宅を去り、とっておいたゼリーをマンションの入り口で食べ終え、ゴミをスロープの手すりの上に置き去る…。
そんなシーンです。
一見しっかり者だが…
今作で伊東蒼さんが演じる娘役は、一見お父さんの世話を焼き、家事もこなす。学校でもおとなしめの役です。
しかし、このゼリーのシーンや、先生と関わるシーンでは問題行動多め。
大人を信用していない。でも注目してもらいたい。
そんな役であることを伝えています。
また、ゼリーをポケットにしまうシーンは、
意地悪ではなく、
ハングリーさと、小さな子とどう関わればよいかわからない不器用さを伝えているのではないでしょうか。
一見しっかりものに見えるものの、幼く未熟で、怯えもあり、貧しい。そんな役であると踏まえながら観ると、彼女の不安がより伝わってくるはずです。
靴の裏のガムをとるシーン
物語の後半で、佐藤二朗さんが靴の裏にこびりついたガムをとるシーンがあります。
こすってもこすっても取れません。
本人しかわからない汚れ
ガムの汚れって、ペチャクチャ張り付いて、気持ち悪いですよね。
しかもなかなか取れない。
でも、この汚れは、自分にしかわかりません。
他人が見てもわからない。そんな汚れです。
佐藤二朗さん演じる父も、他人には見えないし、わからないけど、自分にとってはずっと気になり、払拭できない汚れを抱えている。
ということを象徴するシーンなのです。
これを踏まえて観れば、佐藤二朗さん演じる父の心労や、焦りがより深く刺さってくるはずです。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
今回は「さがす」に秘められた、1回の鑑賞では気づきにくいシーンについて紹介しました。
伊東蒼さん演じる娘と、佐藤二朗さん演じる父の心をより理解するために重要な2つのシーンでした。
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