「ライトスタッフ」を午前十時の映画祭で鑑賞しました!
超名作・超大作ながら、初めての鑑賞でした。
極上の音楽とストーリーだけでなく、
ヒット作との関連や、歴史的な学びの多い作品です!
順番に解説していきましょう♪
はじめに
ライトスタッフは、1983年の作品です。
音速の壁に挑戦し続けたパイロット、チャック・イェーガーと、アメリカ初の有人宇宙飛行計画【マーキュリー計画】に選抜された7人のパイロットたちの姿を対比的に描き、「ライトスタッフ」=「正しき資質」を持つ男たちの勇気と栄光を讃えた超大作。アカデミー賞・作品賞ほか8部門にノミネートされ、作曲賞ほか4部門を受賞。
https://asa10.eiga.com/2022/cinema/1125/
迫力満点の映像が、3時間を越えて流れるという豪気っぷりと、
事実に基づいたストーリーであることがより感動を大きくします。
それではここから見どころを紹介していきましょう!
タイトル「ライトスタッフ」の意味
まずタイトルの「ライトスタッフ」について解説をします。
上記にもある通り、
「Right Stuff」=「正しき資質」
という意味です。
Right=正義 Stuff=素質 です。
私は、映画の冒頭を観るまで、
「Light Staff」=「光の職員」
だと思っていました…。
熱い、男らしいテーマがこもったタイトルでしたね。
トップガンマーヴェリックとの共通点
今作も飛行機乗りがたくさん出てきます。
そのため、トップガンマーヴェリックとの共通点や類似点がたくさん観られます。
テスト飛行シーン
まず冒頭のテスト飛行シーン。
これはもう、両作品ともそっくりです。
「ライトスタッフ」ではマッハ1の壁に。
「トップガン・マーヴェリック」ではマッハ10の壁に。
スピードこそ違えど、「ライトスタッフ」への敬意を込めたオマージュであることは、明らかにわかりました。
テスト飛行後の生還シーンも、どことなく似ている感じがしました。
エド・ハリス
エド・ハリスは、「ライトスタッフ」にも「トップガン・マーヴェリック」にも出演しています。
「ライトスタッフ」でかなり重要な役を演じた彼をキャスティングするあたり、敬意がこもっているようですね。
音楽も最高
「ライトスタッフ」は音楽も最高です。
ロッキーで有名な「ビル・コンティ」が音楽を担当しています。
納得です。
アカデミー賞作曲賞をご堪能あれ。
私はこの曲のエンドロールで泣きました。
2001年宇宙の旅のとてつもない偉業
S・キューブリックのSF大傑作、「2001年宇宙の旅」
こちらの作品で印象的なのが、DVDのジャケットにも採用されている、パイロットの顔をアップで撮ったカットです。
こちらのシーンですが、似たようなシーンが「ライトスタッフ」で多く観られました。
「トップガン」でも「トップガン・マーヴェリック」でも、そうでしたね。
もう、リアルに没入感を伝えるためには、このカットが最高峰なのでしょうね。
やはりS・キューブリックは偉大です。
耳がキーンとなるほどの…
そんな、最高のカットも手伝ってか、「ライトスタッフ」の一緒に飛行している感覚はかなりのものです。
ラストの飛行シーンは、落ちそうで怖かったくらいです。
私は飛行機に乗ると、耳や頭が痛くなるのですが、あまりのリアルさに、映画鑑賞中耳が痛くなって耳抜きしました笑
奇妙なシーン
映画の中に、いくつかストーリーに直接関係ない、奇妙なシーンが2つあります。
それは「アボリジニ」と「ストリップダンス」のシーンです。
アボリジニの儀式シーン
アボリジニとは、オーストラリアの先住民です。
宇宙飛行士たちが、交信のためのベースとなるオーストラリアでアボリジニと出会います。
飛行中、アクシデントが起こり、その様子と重なるように、アボリジニの人々が儀式的なことを行うシーンが見られました。
実際には、このアクシデントが起こった際、バースとロッキンガムの人々が、真夜中に照明を照らして応援したそうです。
しかし映画ではロケットから上がる火の粉と、アボリジニの儀式の焚火をリンクさせるような、幻想的なシーンに仕上げています。
事実と変えた意味
ここからは私の推察になります。
映画の中でグレンが地球を周回したのは、1962年です。
これは、アボリジ二の人々が、連邦選挙での投票を行なった年なのです。
また、1967年には、アボリジ二の人々が、正規の市民権を獲得した年でもあります。
それまでアボリジニたちは、激しい人種差別を受けていました。
そのことからの、解放的なメッセージが、映画に込められていたのではないでしょうか。
「ストリップダンス」のシーン
ストーリーの終盤に流れるこのシーン。
やたらに長いです。
そして、パイロットたちの表情も何度も映します。
このシーンは何と、事実通りだそうです。
ただ一点、映画の中で、ダンサーは若く美しい女性でしたが、実際は58歳の熟女ダンサーだったそうな…。
クレイジーな政治家による、クレイジーな会合であったことを揶揄しているのでしょう。
でもこのシーン、音楽はとても素晴らしいんですよね。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
今回は、「ライトスタッフ」について解説しました。
音楽やストーリーの素晴らしさに加え、他の映画との関連が強い名作。歴史的な学びも深い映画です。
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