映画「シェルブールの雨傘」を鑑賞しました。
1964年のフランス映画で、第17回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した名作です。
今まで観なかったことがたいへん悔やまれる。それほどに面白い作品でした。
今回の記事では、「シェルブールの雨傘」の見どころや、後の作品へ与えた影響などをお伝えします!
STORY
フランス北西部の港町シェルブール。自動車修理工の青年ギイと傘屋の娘ジュリビエーブは結婚を誓い合った恋人同士だったが、ギイに送られてきたアルジェリア戦争の徴兵令状が2人の人生を大きく翻弄する。音楽を、同じくドゥミ監督&ドヌーブ主演の「ロシュフォールの恋人たち」や「ロバの女王」も手がけたミシェル・ルグランが担当。
https://eiga.com/movie/54203/
幸せな恋人が戦争や徴兵で離れ離れに…。
ストーリー自体はありがちなものですが、この作品は本当にすごいんです。
全編ミュージカル
そのすごさのひとつが、全編ミュージカルとなっており、
普通のセリフがいっさいないという点です!
でも馬鹿馬鹿しい感じがしないんですよね。
演技力と、曲の美しさが、優れているからなのでしょうか…。
ミュージカル映画って、普通のドラマの中で、ふいに踊って歌いだすから、俯瞰してしまうと、とても滑稽に見える瞬間がありますよね。
しかし、「シェルブールの雨傘」は、全編ずっと歌いながらセリフを発するので、スイッチを切り替える必要がありません。
映画の世界に入り込みやすいです。
色彩が豊か
「シェルブールの雨傘」のすごいところは、ミュージカル要素だけではございません。
豊かな色彩も、とても魅力的です。
お店や、家の中、登場人物の服装など、とってもオシャレで参考にしたくなるほど。楽しい気持ちになります。
特に、恋人たちの別れのシーン、駅で身に着けていた水色のシャツと水色のスカーフのファッションがとても印象的でした。
後の映画への影響
後の映画作品へ与えた影響を紹介します。
ラ・ラ・ランドとの共通点
ラ・ラ・ランドは顕著に「シェルブールの雨傘」を意識したであろうポイントが見られます。
色彩の豊かさや、最愛ではない人との結婚、時を経て2人が再会するストーリーなど、かなり近しいです。
両方合わせて鑑賞すると、かなり味わいが深まるはずです。
TITANEとの共通点
TITANEは2021年にカンヌでパルムドールを受賞した作品です。
詳しい内容はこちらをどうぞ👇👇
同じフランスの映画で、かつパルムドールを受賞した両作品。
加えて、妊娠がストーリーのカギを握るという点が、類似しています。
探せばもっとありそうな気がします!
「シェルブールの雨傘」の豆知識
こどもの名前
恋人だった2人はそれぞれ別の人と結婚し、子どもを育てます。
その名前が、フランソワとフランソワーズです。
これは、第一部で、二人がダンスホールの帰りに子どもの名前について話し合っている時に出てくる名前なんですね…。
グッときます。
シェルノーブルとパリの距離
シェルブールとパリ、それぞれの町で生きる2人。
シェルブールからパリって、どれくらいの距離なのでしょう?
調べてみたところ、およそ350㎞くらいの距離だそうです。
日本でいうと、
大阪から広島
東京から仙台
くらいの距離感ですね。
電車だったらすぐ着いちゃいそうです。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
「シェルブールの雨傘」、超名作です。
Amazon Prime Videoで観られますので、ぜひご覧ください!
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