人生とは、心の在り方だ。
帰る場所が、映画館って、とても素敵だ。
映画「エンパイア・オブ・ライト」を鑑賞しました。
今作、私が思っていた内容とはかなり違いました。
映画館や映画を讃歌するような内容かと思いきや、情緒をグラグラと刺激する、後に引く作品でした。
しかし、随所に映画愛も込められておりました!
今回の記事では、「エンパイア・オブ・ライト」に心くすぐられたポイントと、映画愛の数々をお伝えします!
作品概要
まずは、作品の概要をお伝えします。
映画公式サイトからの引用です。
解説・あらすじ
現代映画界&演劇界が誇る名匠サム・メンデス監督が満を持して、5度アカデミー賞作品賞を世に送り出したサーチライト・ピクチャーズとタッグを組んだ最新作。舞台は1980年のイギリス南岸の静かなリゾート地。本作はそこに生きる人々の絆と“映画と映画館という魔法”を力強く、感動的に描く、珠玉のヒューマン・ラブストーリー。
キャスト
オリヴィア・コールマン, マイケル・ウォード, コリン・ファース, トビー・ジョーンズ,
ターニャ・ムーディ, トム・ブルック, クリスタル・クラーク
「ファーザー」で娘役を演じた、オリヴィア・コールマンが主演です。
精神的に不安定な中年女性を見事に演じ、観る者まで不安な気持ちにさせます。
また、差別に悩みながらも、自分らしさを探しながら明るく、爽やかな青年を演じるマイケル・ウォードの演技も素晴らしい。
コリン・ファースの嫌~な支配人役も見どころのひとつです!
暴動や差別
映画の中に、暴動のシーンや黒人を差別するシーンが何度か観られます。
1970・80年代のイギリスでは、有名なブリクストン暴動をはじめとして、若者によるモッズカルチャーや、失業や貧困などが要因とした暴動などが頻発していた時代です。
失業の原因は黒人や有色人種が自分たちの仕事を奪うからだといういう主張をもって暴動を起こしていたのです。
そのような暴動の波が、イギリスの静かな水辺にまでも及んでしまったという訳ですね。
また、南ロンドンで起こった、放火によって13人の黒人の子どもが命を落としたニュークロス事件も登場。
いかに黒人が生きづらい世の中であったかがうかがえます。
映画への愛
今作は映画館が舞台ということもあり、当時のヒット作品がたくさん登場します。
「ブルース・ブラザース」「オール・ザット・ジャズ」「スター・クレイジー」「レイジング・ブル」「チャンス」「炎のランナー」などなど。
また、劇場のエントランスのカーペットはシャイニングのカーペットにそっくりです!
私の感想
観る前は、もっとしっとりとした映画讃歌のストーリーかと思いましたが、これはこれで心に刺さるものがありました。
ドキドキもイライラも感じさせられてしまうオリヴィア・コールマンの演技力はやはり凄まじいです。
また、映画館という”場所”にフォーカスした作品というのもなかなか味わい深いですね。
自分の帰る場所が、映画館って、とても素敵。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
「エンパイア・オブ・ライト」の見どころや時代背景について紹介しました!
人間と場所にフォーカスした、共感しやすいドラマです!
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