グレムリンを観ました。見どころと気づきと考察を2分でお届けします。
1984年のアメリカ映画です。監督ではありませんが、スティーブンスピルバーグが製作しています。
モグワイという不思議な生き物を飼いはじめ、やがて大きなトラブルへと発展していく物語です。
スピルバーグ製作のため、メンインブラック感、ジュラシックパーク感があります。
それだけでなく、ホームアローン感、エイリアン感、もあります。意外と、チャレンジングで、その後の映画に多大な影響を与えているのではないかと思います。
ところで、今作、ジャンルがはっきりしません。
特撮?ホラー?SF?コメディ? 観た人の受け取り方次第かなあと。
とにかく、可愛いだけじゃなく、そこそこ怖いです。
お母さんが戦うシーンや、おばあさんが家から吹き飛ぶシーンはなかなかの迫力です。
それをどうとらえるかは、時代感や個人によって変わるものなんだと思いました。
さて、最大の見どころと考察です。
劇中、「これだから外国製品はダメなんだ」 「外国人はあらゆるものに『グレムリン』を潜ませている」 みたいなセリフが何度かあります。
なぜここが見どころであるか。ここが、この映画全体の重要なメタファー(暗喩)であると私は思います。
ずばり、これは、日本に対するメタファーが大きいのではないでしょうか。
日本といえば、国産の自動車が世界に誇る産業です。
1970年代末頃から、日本車のアメリカへの輸出が拡大し、1980年にはアメリカで販売されるすべての自動車の中でのシェアが21.2%に達したそうです。日本車の急増は社会問題となり、1981年に対米自動車輸出の自主規制が始まりました。
自動車を筆頭に、日本とアメリカとの貿易の問題は結構大きいものでした。
そして、自動車が優秀であったことは間違いないですが、そのほかの当時の日本製品というのは、実は粗悪な物の象徴だったのです。Made in 〇〇 と聞いて、高品質な印象を受けないもの、あるでしょう。それが日本だったのですね。
今でこそ高品質なイメージの強い日本製品ですが、その昔は経済成長中の日本はまだまだ良い印象がなかったのです。実際の質はわかりませんが…。
そして、「グレムリンを潜ませている」というセリフと、物語後半で可愛い見た目から、凶暴な見た目に変化し、町を荒らしまくるモグワイ達…。突如現れた外国人がアメリカを…というメタファーかなと妄想してしまいますね。
2021/09/18 追記です。バックトゥザフューチャーでは、85年の若者マーティが、「良いものはみんな日本製」という発言があったとコメントをいただきました。このことから、スピルバーグはグレムリンでは製作だったため、本当は日本製悪く思ってないものの、意見は入れられず、監督作のバックトゥで伝えた。と捉えることもできますね。スピルバーグ日本好きなイメージあるし。とにかく、様々な意見の交錯する時代であったことは間違いないです!
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