ダリオ・アルジェントらしさがキラリと光る
映画「デモンズ」をAmazon Prime Videoで鑑賞しました。
こちらの作品、今なら観放題で観ることができます。
名前だけは聞いたことがあったのですが、今回初めての鑑賞。
タイトルから察するに、悪魔が出てくる作品かと思っていましたが、それだけはなく、スプラッターでもあり、ゾンビものでもありました。
かなり特殊効果に力を入れているので、スプラッターやスラッシャー好きは結構満足できる作品かと思います。
今回の記事では、「デモンズ」の見どころを解説していきます!
イタリアン・ホラーの巨匠ダリオ・アルジェント(『サスペリア』)が製作・原案・脚本を手掛け、
映画公式サイトより引用
愛弟子とも言えるランベルト・バーヴァ監督が映画館という密室を舞台に
次々と“デモンズ”化する人間たちによる恐怖を描いたホラー映画。
セルジオ・スティヴァレッティ(『フェノミナ』)による特殊効果も凄まじい迫力。
イタリアのプログレッシブロックバンド“ゴブリン”のメンバー、
クラウディオ・シモネッティによる音楽も深い印象を残す。
街で仮面を付けた男から試写状を受け取り、謎の映画館“メトロポール劇場”に集まる人々。
上映が始まりスクリーンにはノストラダムスの墓を暴いた4人組の若い男女がその呪いで次々と殺される
というホラー映画が映し出されるが、映画が進むにつれ劇場内には異変が起き始める・・・。
ゾンビ×デーモン
「デモンズ」は、ゾンビ映画の要素を多分に含んでいます。
ゾンビ化ではなく、デーモン化するという設定ではあるのですが、噛まれたら感染、密室で逃げ回るというストーリーはゾンビものと大差ありません。
しかしながら、きっかけが不思議な仮面で顔を傷つけたことによるデーモン化であることや、映画を観たことで影響が出ること、背中からデーモンが生まれるシーンがあることなど、一部ファンタジー的、呪い的な側面を持つ変わった映画です。
というのも、この映画実はクトゥルフ神話にインスパイアされて作った作品なんです。
クトゥルフ神話
「デモンズ」は、パルプ・フィクションのクトゥルフ神話に影響を受けて作られたそうです。
そもそも「パルプ・フィクション」というのは、昔アメリカで売られていた三文小説を指します。
とても安い値段で販売されていたため、アメリカ兵は、各国へ出兵し、それらを捨てていきました。
その結果、世界中に「パルプ・フィクション」がばらまかれ、それを基にした小説がたくさん生まれます。
詳しくは映画「パルプ・フィクション」の記事でまとめていますのでぜひご拝読ください。
そして、それらの小説をもとにヨーロッパで映画を作られたという背景があるんです。
ただ、パルプ・フィクションにはハードボイルドな物語が多くそういったアメリカのそういった雰囲気を自分たちなりに作ったフランス映画やイタリア映画はたくさんあるのですが、クトゥルフ神話をもとにしたものはかなり稀。
だから「デモンズ」は普通のゾンビものとは一線を画すわけですね。
特殊効果も凄まじい迫力
「デモンズ」は特殊効果のレベルがかなり高い作品です。
特殊効果を担当するのはセルジオ・スティヴァレッティ。
「フェノミナ」でもダリオ・アルジェントと一緒にお仕事している人です。
2023年の今観ても、めっちゃグロく感じました。
どのシーンも、もの凄いですが、人がデーモン化する時のグロさといったらもうたまりません。
サスペリアを思わせる色彩
ダリオ・アルジェントといえば、「サスペリア」が最も有名な作品です。
「デモンズ」も、ダリオ・アルジェントが製作に関わっているため、その雰囲気を感じることができました。
特に、赤と青の使い方ですね。
こういった、ホラーながらどこか息を呑むような美しいカットが随所に見られます。
怖がったり、気持ち悪がったり、見とれたり…
まったく忙しい映画です笑
撮影はベルリン
撮影当初は町の舞台をロンドンにしようと思っていたそうですが、最終的にベルリンが舞台になっています。
当時のベルリンはまだベルリンの壁が存在し、その閉塞感が映画館に閉じ込めらるというストーリーとマッチするだろうと感じたかららしいです。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
「デモンズ」の見どころを解説しました!
スプラッターも美しいカットも味わえる、楽しみどころの多い作品です。
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