マーゴット・ロビーが言っても、説得力無し
映画「Barbie」を鑑賞してきました。
結論から申し上げますと、この映画は必見です。めちゃくちゃ面白いです。笑いあり涙ありの傑作と言えるでしょう。
公開前からいろいろあった本作。
「オッペンハイマー」とのミーム画像を公式が認めてしまったという件ですね。
公式運営を扱っていた人のモラルに少しまずいところはありましたが、映画を作ったグレタ・ガーウィグ監督や俳優には罪はないと思います。
むしろ、かなり楽しみにしている「オッペンハイマー」に影響が出そうで心配です。
余談は置いといて、本作の見どころ解説に参りましょう!
ストーリーに関するネタバレは含みませんので、未鑑賞の方もご安心ください!
作品概要
監督は「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」「フランシス・ハ」「レディ・バード」のグレタ・ガーウィグ。
誰もが知っているアメリカのドール「バービー人形」をテーマにした作品です。
STORY:
映画公式サイトより引用
すべてが完璧で今日も明日も明後日も《夢》のような毎日が続くバービーランド! バービーとボーイフレンド? のケンが連日繰り広げるのはパーティー、ドライブ、サーフィン。
しかし、ある日突然バービーの身体に異変が! 原因を探るために人間の世界へ行く2人。しかし、そこはバービーランドとはすべて勝手が違う現実の世界、行く先々で大騒動を巻き起こすことに─?!
彼女たちにとって完璧とは程遠い人間の世界で知った驚きの〈世界の秘密〉とは? そして彼女が選んだ道とは─?
予想を裏切る驚きの展開と、誰もの明日を輝かせる魔法のようなメッセージが待っている─!
私は「レディ・バード」が大好きなんです。
コミカルで、泣けるから。
でも「Barbie」は「レディ・バード」に匹敵する作品かも。
少なくとも、笑いの量でいったら完全にこっちですね。
また、ある意味革新的な映画とも言えるんです。
マテル社の全面協力
本作は、バービー人形を作っている会社、マテル社が実名で登場します。
しかも、女性の活躍を歌っているのに、役員は男性ばかりだったり、「ケンはどうでもいいかな」と社長がいったり、ルース・ハンドラーが出てきたりと、かなり攻めたユーモアを盛り込んでいるんです。
これ、かなり画期的だし、めちゃくちゃ面白いですよ。
パロディが面白い!
本作では、冒頭から映画のパロディが登場します。
なんと、私の大好きなスタンリー・キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」です。
猿人が、モノリスと出会って、道具を使うことを覚えるシーン。
これが、パロディ化されています。
少女が、バービー人形と出会って、赤ちゃん人形を破壊するんです笑
しかも、最後に赤ちゃん人形を空に放り投げるところまでパロっています。
もう最高でしたね。
のっけから心を掴まれました。
さらに、車を運転するシーンで「シャイニング」が出てきたり、「ゴッドファーザー」や「ロッキー」が出てきたりと、様々な映画ネタが出てきます。
バービーランドは女性が主役!でも現実は?
バービーたちが住むバービーランドでは、女性が大活躍しています。
ノーベル賞物理学賞博士も、最高裁判事も、大統領だって女性なんです。
そんなバービーが男性ばかりが役職もちの現実世界を知ってしまう…。
バービーとケンはどう感じるのでしょうか。
というのが本作の面白いところ。
女性監督らしいメッセージを、決して重々しくない雰囲気でコミカルに描いているところが素晴らしいです!
キャストの魅力
本作は、マーゴット・ロビーとライアン・ゴズリングという2大スターが共演しています。
二人とも、「Barbie」の世界観にぴったり。素晴らしいキャスティングです。
あと、個人的に好きだったのがケイト・マッキノンですね。
マーゴット・ロビー
もう、ハマりまくりでした。
いわゆるノーマルタイプのバービーを演じています。
ベタ足になっちゃうシーンとか、泣いちゃうシーンとか、どこを切り取ってもとても健気で可愛い役でしたね。
特に「もう私はキレイじゃなくなっちゃたし…」と悲しむシーン。
ナレーションから、
「マーゴット・ロビーが言っても説得力無し」
というメタ発言はめちゃくちゃ笑えました。
マーゴット・ロビーのコメディの演技の高さは凄まじいですね。
ライアン・ゴズリング
ライアン・ゴズリングも完璧にケンを演じていました。
もう42歳なんですが、バッキバキの肉体美を披露しています。
また、「ラ・ラ・ランド」以来の、見事なダンスシーンも必見です。
当初はあまりバービーのこともケンのことも知らないので、出演を悩んでいたそうですが、マーゴット・ロビーとグレタ・ガーウィグに説得されたそうです。
マーゴット・ロビー同様、コメディも最高。
歌のシーンは爆笑でした。
ケイト・マッキノン
ケイト・マッキノンもいい味出してます。
ヘンテコな見た目と行動をするバービーを演じています。
「ゴーストバスターズ」の役と近い雰囲気がありましたね。
ケイト・マッキノンらしい演技で、安定感抜群でした。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
映画「Barbie」の見どころをお伝えしました。
いろいろ批判的な声もあって鑑賞をお悩みの方がおられるかもしれませんが、これは必見。
みんなで笑いながら観るべき映画です。
作品に罪はないと割り切って、ぜひ映画館で!
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