彼は決して”死のうとしない”
『SISU/シス 不死身の男』をTOHOシネマズで鑑賞しました。
第二次世界大戦末期のフィンランドの映画です。
公開まもなく、映画好きの間で大変な話題になっていたので、鑑賞しに行きました。
この映画は、『マッドマックス』や『デス・プルーフ』『イングロリアス・バスターズ』あたりが好きな人には、かなりおすすめです。
あらすじはこんな感じだよ👇
時は第二次世界大戦末期。ナチスの侵攻により焦土と化したフィンランドを旅する老兵アアタミ・コルピと愛犬ウッコは、掘り当てた金塊を運ぶ途中でナチスの戦車隊に目をつけられ、“おたずね者”として追われる。アアタミが手にしているのはツルハシ1本だけ。それでも戦場に落ちている武器と知恵をフル活用し、ナチス戦車隊に囲まれて銃弾の雨を浴びながら地雷原を駆け抜けても、荒野で縛り首にされ窮地に陥っても、上空で戦闘機にツルハシを引っ掛け宙吊りになっても…絶対に死なない!多勢の敵を相手にアアタミはいかにして戦い、そして生き抜くのか――
公式サイトより引用
SISUとは
タイトルにもなっている「SISU」という言葉。
これはもう500年前からあるものだそうです。
フィンランド魂のような意味合いで、勇敢さや諦めない心、不屈の闘志、粘り強さなど、様々な強さを象徴する言葉らしいですね。
当時のフィンランド
さて、第二次世界大戦当時のフィンランドはどのような状況だったかというと、日本と同じく、ドイツやイタリア側で闘っていました。
でも『SISU/シス 不死身の男』ではナチス・ドイツと争っていましたよね?
ざっくり解説します。
ソ連と敵対関係にあったドイツと同盟を結んでいましたが、
やがて疲弊した1944年9月19日に、フィンランドはソ連とモスクワ休戦協定を結び、ソ連との継続戦争を終了させます。
この休戦協定には、フィンランド領内からドイツ軍を追放するか武装解除して抑留することを要求した条項がありました。
当初は、平和的であったラップランドのドイツ軍の撤退でしたが、10月になり、トルニオで本格的なフィンランド軍とドイツ軍の戦闘が発生すると、以降、ドイツ軍は、徹底した焦土戦術を行いながら、ラップランドからノルウェー北部へ撤退しました。
この為、ラップランドの多くの街は灰燼に帰した。最後のドイツ軍兵士がフィンランド領を去ったのは、1945年4月です。
というのが『SISU/シス 不死身の男』の主な背景です。
終盤で敵のリーダーが飛行機でどこかへ向かおうとしている時、飛行機の爆弾にはソ連のマークがチラッと見えます。
あれ、おそらく彼はドイツの敗北を確信し、自分だけでもソ連側に逃げようとしていたのでしょうね。
犬は無事です
『SISUシス 不死身の男』には、とても可愛い犬が登場します。
私はこの映画の初めから、あの子がどうなってしまうのか不安で不安でしょうがなかったんですが、安心してください!
犬は無事です!
しかもあの子、主演のヨルマ・ミントラの飼い犬だそうです。
タラっぽさもマッドマックスっぽさも
この映画は今後おそらくカルト化します。
そういう魅力のある作品です。
たとえばタランティーノの『デス・プルーフ』や『イングロリアス・バスターズ』、『マッド・マックス』のようなスピード感と、すごいことをやってるのにどこか気楽に観られる雰囲気が近しいです。
この映画で観られる激しいシーンとして、
「地雷を投げる」
「飛行機にツルハシでぶら下がる」
「傷口に泥やガソリンを塗る」
などが観られます笑
これらのハチャメチャ行動が、正当化されちゃう。SISUの精神で。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
映画『SISUシス 不死身の男』について解説しました。
この作品は絶対後々カルトムービーとして語られますよ。
『マッドマックス』やタランティーノ好きは必見です。
あと、犬好きもご安心ください。
犬は無事です。
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