『コントラクト・キラー』最もスタイリッシュなカウリスマキ作品

映画

映画『コントラクト・キラー』をAmazon Prime Videoで鑑賞しました。

本作はフィンランドの巨匠アキ・カウリスマキによる1990年の作品です。

bitotabi
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最新作『枯れ葉』を観てからというもの、アキ・カウリスマキの世界にハマってしまいました。

ダニー
ダニー

アキ・カウリスマキはこんな監督だよ↓

社会の底辺に属する労働者や失業者を主人公に据え、踏みにじられる人間性とその回復を描くことが多い。恋愛・犯罪・死・旅・音楽といった古き良き映画の娯楽要素を受け継ぎつつ、大仰な演技や劇的なセリフ回しを排して等身大に演出するのが持ち味。飄々としながらも血の通った人間賛歌を天性のユーモアで成立させている。ロケーション撮影を多用して描かれる、フィンランドの庶民的な風俗・風景も見どころ。

Wikipediaより引用

結構大変な目に合っているのに、ユーモラスな世界で包み込むことによって、笑いに昇華しているんですよね。

また、アキ・カウリスマキ作品の多くは、男女が出会い、発展していくパターンになっています。

 



コントラクト・キラー』は、これまでの労働者三部作とは一風変わった作品。

フィンランドではなく、ロンドンを舞台にしているし、主人公もフランス人なんです。

原題は『I Hired a Contract Killer』 契約殺人者を雇ったという意味ですね。

水道局を解雇されて絶望している男が、殺し屋に自らの殺しを依頼するというストーリー。

上手く自殺できないから殺しを依頼するんですが、もちろんなんだかんだで死にたくなくなるんです。

男性と女性が出会うというパターンは、これまでの作品と同じ。

パブに花を売りに来る女性と恋に落ちるんですが、アキ・カウリスマキ作品の中では結構ストレートに惹かれ合う二人です。

とても健気で可愛らしい。

また、他に出てくるキャラクターも、めちゃくちゃ素敵なんですよね。

終盤に出てくるバーガー屋のおやじなんてもうたまりません。

あと、クラッシュのジョー・ストラマーがバンドマンとして出演しています。(盟友ジャームッシュの紹介だそうです)

とにかく、スタイリッシュでウィットに富んでて愛もある。そんな作品です。

ちょっと洗練され過ぎた雰囲気があるので、定番作品の方が好きだという人もいるかもしれませんが、私は一番好きな作品かもしれません。

 



最後までお読みいただきありがとうございます!

映画『コントラクト・キラー』について解説しました。

bitotabi
bitotabi

アキ・カウリスマキ作品の中で最もスタイリッシュな雰囲気ですよ。

ダニー
ダニー

Amazon Prime Videoで観られるよ♬

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