映画『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』をAmazon Prime Videoで鑑賞しました。
本作はフィンランドの巨匠アキ・カウリスマキによる1989年の作品です。
最新作『枯れ葉』を観てからというもの、アキ・カウリスマキの世界にハマってしまいました。
アキ・カウリスマキはこんな監督だよ↓
社会の底辺に属する労働者や失業者を主人公に据え、踏みにじられる人間性とその回復を描くことが多い。恋愛・犯罪・死・旅・音楽といった古き良き映画の娯楽要素を受け継ぎつつ、大仰な演技や劇的なセリフ回しを排して等身大に演出するのが持ち味。飄々としながらも血の通った人間賛歌を天性のユーモアで成立させている。ロケーション撮影を多用して描かれる、フィンランドの庶民的な風俗・風景も見どころ。
Wikipediaより引用
結構大変な目に合っているのに、ユーモラスな世界で包み込むことによって、笑いに昇華しているんですよね。
また、アキ・カウリスマキ作品の多くは、男女が出会い、発展していくパターンになっています。
しかしながら、『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』は、労働者三部作や敗者三部作のようなドラマものとは違う種類の作品です。
アキ・カウリスマキ作品は、『愛しのタチアナ』や『真夜中の虹』のようなロードムービーも多く、本作もロードムービーではあるんですが、メインとなる人物たちが、バンドメンバーなんです。
その名も、「レニングラード・カウボーイズ」。
レニングラードはサンクトペテルブルクの旧称で、「レーニンの街」を意味する地名ですね。
「レニングラード・カウボーイズ」というバンドは、当初はカウリスマキ監督の創作に過ぎなかった。それまで「スリーピー・スリーパーズ」という名前で活動していたバンドが「レニングラード・カウボーイズ」という架空のバンド役で映画に出演することになったんですが、結果的に「レニングラード・カウボーイズ」は映画のおかげで話題となり、バンドは映画の枠を超えて活動を続けることになったんです。
昔、日本のチューハイのCMにも出演してたんですよ。
さて、肝心の映画の内容ですが、私はもう大好きです!
アキ・カウリスマキの作品って、割と地元のバンドみたいなのが出てくるシーンが多いんです。
最新作『枯れ葉』もそうでした。
今回はそっち方向に全ブリした感じですね。
各地でメンバーが趣向を凝らして演奏する様子とか、気怠い旅の雰囲気がとにかく面白い。
『ブルース・ブラザース』をもっとシュールでミニマルにした感じでしょうか。
バンドのキャラクターがみんなカワイイ。
玉ねぎかじるシーンとか、車開けたら缶ビールが山程出てくるシーンとか最高でした。
マッティ・ペロンパー演じるマネージャーに従っちゃうおバカな感じも面白いんですよね。
あと、本作にはジム・ジャームッシュが出演しています。
車のディーラー役です。
ジャームッシュ、カッコいいし華があります。
最後までお読みいただきありがとうございます!
映画『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』について解説しました。
音楽やバンドの方に比重をおいたロードムービー。キャラクターの愛しさがたまりません!
Amazon Prime Videoで観られるよ♬
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