あなたの心に いつの間にか 憑りついていませんか?
映画『妖怪の孫』のリバイバル上映を鑑賞してきました。
近頃ドキュメンタリー映画が面白くて仕方がない。
この映画もまた、強烈でした…!
安倍晋三を中心とした、政治的なドキュメンタリー映画で、知っていたいなと思う情報がたくさんありました。
まずはじめに断っておきますと、私自身はノンポリというか、あまり政治的な事に関する主義主張はないほうです。
しかし、そんな自身の考え方そのものが、もしかすると自民党によってデザインされたものなのかもしれない。
そんな風にまで思える内容でした。
この記事がオススメな人
・『妖怪の孫』が気になっている
・政治や時事的な問題に関心を持ちたい
・今の日本の政治に漠然とした不安を感じている
・何となく自民党政権に不信感がある
なんだか物騒なタイトルだねぇ。
まずは『妖怪の孫』というタイトルについて解説していこうか。
タイトル『妖怪の孫』とは
まず初めに、あらすじと共にタイトルについて解説します。
「昭和の妖怪」と呼ばれた母方の祖父・岸信介(元総理)。幼心に「祖父の教え」と して刷り込まれた野望を実現しようとした政治姿勢と、その背景にある血縁の秘 密。妖怪の魔の手は、いかなる嘘や不正さえも諦めで満たし、政官の倫理観を地に 堕とした。その結果としての黒塗りや改竄の蔓延。それは、いつの間にか日本国民 の心にさえも忍び込んでいた。
なぜ、安倍政権は選挙に強かったのか?何が多くの国民を惹きつけたのか?政治 と行政のモラルの低下、そして戦争ができる国になろうとしているニッポンの本当 の姿、その根本にあるものを紐解いていく。安倍元首相やその背景を改めて検証 することで、今の自民党や政権が果たしてどこに向かおうとしているのかを、見極 めようではありませんか?
https://youkai-mago.jp/index.html
安倍晋三という人物は、1957年から1960年まで内閣総理大臣だった岸信介(きしのぶすけ)の孫なんですね。
岸信介は、「昭和の妖怪」という異名をもつ人物なんです。
だからその孫にあたる安倍晋三を指して「妖怪の孫」というタイトルになっているんですね。
岸信介は、東條英機内閣の太平洋戦争開戦時の重要閣僚であったことから、極東国際軍事裁判ではA級戦犯被疑者として3年半拘留されたが、不起訴のまま釈放され、公職追放の期間が明けると政界復帰を果たし、遂には内閣総理大臣まで上り詰めたという、まさに「昭和の妖怪」なわけであります。
で、自分が捕まっている間に、憲法が大日本帝国憲法から、現在の日本国憲法に変わってしまったということで、明治時代の憲法を復活させたいような思想を持つ人物で、安倍晋三がそれを引き継ぐというようなかたちになったわけです。
安倍晋三が憲法を変えたいという想いは、単に祖父を尊敬しているからというわけではなく、祖父に成しえなかったことを自分が達成し、母を見返したいという想いから来ているのだと、映画の中では言っていました。
なるほどって感じです。
このあたり、詳しくは中田敦彦さんの動画が非常に分かりやすいので、映画を観にいくのが難しそうな人や、映画の内容を復習したいという方は観てみるといいですよ。
フカンヨウ・ジコセキニン・セメテクール
『妖怪の孫』では、安倍政権下を経て、私たちの心に様々な妖怪が憑りついていませんか?
とメッセージが、アニメーションと共に出てきます。
自分にとってデメリットとなりうるものに対して、過剰に怒るようになってはいないかという、
「フカンヨウ」
能力主義から傲慢さが増幅し、自信を失って自虐的になってしまってはいないかという、
「ジコセキニン(慈虚責任)」
近所に自分勝手な人がいたら、攻撃手段を持っていなければならない。やられたらやりかえす、
「セメテクール」
という3つの妖怪。
なかなか過激な内容ですが、そういった風潮は確かに感じます。
非常に分かりやすく伝えてくれました。
私はデザインされてしまったのか
映画の中で、安倍晋三は、
「国民をバカにしている」
というセリフがありました。
これは、ダブルミーニングで、
「国民をバカだと思っている・コケにしている」的な意味と、
「国民の頭や思考をバカにしている」という意味合いがあるんですよ。
私を含めて、親だって、友達だって、政治に無関心な人はかなり多いです。
そもそもニュースだって観ない。(これは報道そのものが癒着し、政治と闘ったり監視したりできないようになってしまったからでもあるんですが)
SNSやインターネット、テレビによって、「やってる感」「いい人感」を植え付けられ、知らぬ間に何も知らない、興味もない、どちらかというと支持する。そんな国民になってしまってはのではないでしょうか。
まんまと、自民党のイメージ戦略に騙されてしまったのではないだろうか。
真偽のほどはわかりませんが、あらゆる可能性を考慮して、自分で考える頭と心を持っていたいと思います。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
映画『妖怪の孫』について感想をお伝えしました。
物騒なことだし、よく分からないから、知りたくない。そういう考えは捨て、他人事にしないでじっくり考えなければなと思います。
ニュースの内容を真に受けず、どういう報道をしているのかにも注目したいね。
X(旧Twitter)はこちら
https://twitter.com/bit0tabi
Instagramはこちら
https://www.instagram.com/bit0tabi/
Facebookはこちら
https://www.facebook.com/bit0tabi/
noteはこちら
https://note.com/bit0tabi
コメント