映画『地獄へつづく部屋』をAmazon Prime Videoで鑑賞しました。
本作は1959年に公開されたホラー映画で、黒沢清の選ぶホラー映画ベスト50に選ばれています。
監督はウィリアム・キャッスル。
このウィリアム・キャッスルという監督は、ギミック上映の最高峰と言われた人物なんです。
ギミック上映というのは、映画の上映中に何かしら仕掛けをするというもの。
本作では何と、映画のシーンに合わせて、骸骨が天井から落ちてくるというギミックを仕掛けているのです。
私は数年前に、京都にあった京都みなみ会館で、行われた「カナザワ映画祭」にて、このギミック上映を体験してきました。
まあ、みんな爆笑でしたけどね笑
映画の中でも、たくさんの小道具でもって、観客を怖がらせる工夫をたくさん凝らしています。
もともとサーカスのお化け屋敷で使われていた仕掛けを流用しているそうです。
特殊メイクとか、ローラーとか。
なので、低予算ながら、当時の観客を怖がらせることに成功し、大ヒットを収めているんです。
個人的に、面白くて好きなのは、老婆の登場と去っていく一連の流れ。
もうこいつは本当にストーリーとは全然関係なく、ただの蛇足でしかないキャラクターなんです笑
観客を怖がらせるためだけに用意した俳優でしょう。
台車か何かに乗っていると思うんですが、去っていくシーンが、とっても滑稽で面白いんですよ。
出てくるときは結構怖いんですけどね。今観てもなかなかいいジャンプスケアだと思います。
あと、この作品で面白いのは、メタな演出があるという点。
冒頭でこちらに語りかけるようなセリフがあり、第三者の目線で、登場人物たちの様子を見守るような演出になっています。
冒頭のシーンはこれでもかというほどなんです。また、このパターンは昔の映画には結構ありがち。
でも、この映画のすごいのは、物語が進んだ中盤でも、カメラ目線でこちらに語りかけるシーンがあるんですね。これの演出は私は他に観たことがないです。
キャストとしては、ヴィンセント・プライスがとてもいい味出してます。彼が出ているホラーは、ただならぬものを感じますし、どこかしら品もでるんですよね。
ヒロインのキャロライン・クレイグのスクリームもヒステリックで恐怖を煽ります。
最後までお読みいただきありがとうございます!
『地獄へつづく部屋』はAmazon Prime Videoで観られます!とっても古い映画だから、字幕なしでいいならWikipediaからも観られるよ!
https://www.amazon.co.jp/gp/video/storefront?benefitId=default&tag=neotennoji-22
X(旧Twitter)はこちら
https://twitter.com/bit0tabi
Instagramはこちら
https://www.instagram.com/bit0tabi/
Facebookはこちら
https://www.facebook.com/bit0tabi/
noteはこちら
https://note.com/bit0tabi
コメント