混沌と終焉の中で,小さな幸せを
映画『クワイエット・プレイス DAY 1』を映画館で鑑賞しました。
本作は、『クワイエット・プレイス』のシリーズ第三作目にあたります。
始まりの日【DAYS1】を描くストーリー。
個人的には、シリーズの中で一番好きな作品でした。
なぜなら、ただのパニックホラーではなく、人間のドラマや人生讃歌のようなストーリーに感動できたからです。
これ、めちゃくちゃ面白いですよ。感動できるホラー、かなり貴重です。
今回の記事では、そんな『クワイエット・プレイス DAY 1』の見どころを解説していきます。
ネタバレを含む内容だから、鑑賞前の人は気をつけてね!
作品概要
まずは作品概要をお伝えします。
公式サイトのintroductionとStoryはこちら。
INTRODUCTION
人類が音を奪われた日を描く、『クワイエット』シリーズ最新作 突如出現した“音”を立てるもの全てに襲い掛かる“何か”に支配され、崩壊した世界を舞台に、“沈黙”を守り生存を試みる家族の姿を描いたサバイバル・ホラーシリーズ『クワイエット・プレイス』の最新作。世界が沈黙した日[DAY 1]を描く今作の舞台は、これまでの田舎町から一転、「音を立てないことが不可能」な大都市・ニューヨークへと移り、主人公は1人の女性とその猫に。シリーズ最大の謎である“何か”の襲来を映し出すことで、作品は圧倒的なスケールアップを果たしている。あなたは、この絶望を生き抜けるか。
STORY
“音を立てたら即死”は、この日[DAY 1]始まった― 物語は、ひとつの家族を襲ったあの衝撃から471日前、世界が沈黙した日[DAY 1]へと遡る。音を立てるものすべてに襲い掛かる謎の生命体が突如として大都市・ニューヨークに襲来し、猫を抱えた1人の女性は、“即死度MAX”のサバイバルを余儀なくされる。果たしてこの街に生き残る術など存在するのか。この絶望に、彼女はどう立ち向かうのか。そして、“音を立ててはいけない”というルールに人類はいかに辿り着くのか。究極のサバイバルの先に、彼女たちが見たものとは…
https://quietplace.jp/
主演は『アス』『それでも夜は明ける』のルピタ・ニョンゴ。相変わらずキレイだし、スクリームがとても上手です。彼女の演技は迫力あります。
前作で安全な島の長をしていたジャイモン・フンスーが続投しています。
人生讃歌
『クワイエット・プレイス DAY 1』は、ただのパニックホラーではありません。
人間讃歌を描いた、美しいストーリーなんです。
主人公の名前はサミラ。愛称はサム。
そしてセラピー猫の名前はフロド。
サムとフロド。どこかで聞いたことはないでしょうか?
そう、『ロードオブザリング』の主人公と親友の名前と同じなんです。
マイケル・サルノスキ監督自身がこれについても言及しており、この点については『ロードオブザリング』をオマージュしているのだそうです。
つまり、『クワイエット・プレイス DAY 1』は主人公らの冒険ストーリーなんですね。
求めるものはピザ?いえ違います。
「幸せ」です。
末期癌で死期が近い主人公。さらに世界はやつらの襲来で混沌に包まれている。
しかし、そんな中でも父との思い出のピザを求める。
そういう旅なわけです。
また、主人公と行動を共にするエリック。
彼もまた、主人公や猫との関わりの中で、勇気を見せたり、未来に希望を持って生きようとするんですね。
物語の中で、確かな成長を見せるんです。
これもまた、冒険ストーリーらしい展開なのではないでしょうか。
ラストが素晴らしい
本作は、ラストが本当に素晴らしい。
あんな気持ちのいいラスト、ホラー映画で観たことないです。
感動しました。
しかも、最後にかかる曲がニーナ・シモンの『Feeling Good』なんですよ。
まさかの、『PERFECT DAYS』と全く同じという。
まさに、日常の中の幸せを見つけようとするというテーマがピッタリ同じではないですか。
「It’s a new dawn, it’s a new day, it’s a new life for me. And I’m feeling good. 」
「夜が明け、新しい一日が始まる、私は私のために人生を生きる。 最高の気分だわ」
あのラストやストーリーと合わさると涙が出てしまいそうになりますね。
猫の名演にも注目!
本作では猫ちゃんが大活躍。
可愛いんですよホント。
主演のルピタ・ニョンゴは、もともと猫が苦手だったそうなんですが、本作を通じ二匹のことが大好きになったんだとか。
何と、一つの役を二匹の猫ちゃんが演じているんだそうです。
ニコちゃんとシュニッツェルちゃん。
猫好きのあなたは、彼らの違いに気づくことができましたか?
きっと、それぞれに得意な演技があるんでしょうね。
映画の中で、猫ちゃんは最後まで無事ですので、どうか安心してご鑑賞ください。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
映画『クワイエット・プレイス DAY 1』について解説しました。
恐さはさておき、こんなに鑑賞後感がいいホラーはめったに出会えるものではありません。
『シックスセンス』以来かも。
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