悪人を絶滅させて、天国に行くんだい!
映画『殺人カメラ』をAmazon Prime Videoで鑑賞しました。
監督はロベルト・ロッセリーニ。
主演はマリリン・ビュファード、ウィリアム・タッブス、クララ・ビンディなど。
ロッセリーニといえば、ネオレアリズモの象徴的な存在です。
ネオリアリズモというのは、1940年代から1950年代にかけて当時のイタリアで支配的だったファシズムへの抵抗として、生まれた思想。
知識人たちは、この歴史的責任を自ら引き受けるべきで、人々の要求の代弁者になるべしという考え方です。
ロッセリーニもその一人で、彼は映画を通してそれを伝えようとしたんですね。
本作もそれに漏れず、ファシズムやナチズムへの批判的なメッセージがふんだんに込められています。
具体的には、ナチズムやファシズムに傾倒する警官がいて、そいつがあっさりと主人公の手によって殺されてしまうんですね。
ざっくりあらすじはこんな感じです。
舞台はとある港町。
綱本や卸売業者、金貸し、市長のような裕福なものから、漁師や無職のものなど、様々な人が住んでいます。
主人公はそんな港町で小さな写真スタジオを営むカメラマンのチェレスティーノ。
気のいい彼は、ある日老人を一晩泊めてあげることになりました。
その老人は、何とも不思議なことを言うのです。
「写真に写る人を、もう一度カメラで撮影してごらん。そうすれば気に入らないものを消せる」
実際にやってみると、本当に人を殺すことができてしまったんです。
驚いた彼は、老人を聖アンドレアだと思い込みます。
そして、彼なりの世直し作戦が始まるのでした…。
コメディ作品なんですが、私は本作を結構怖いなと思いながら鑑賞しました。
タイで大ヒットした『SHUTTER』という映画にそっくりなんですね。
冒頭で車の事故のシーンがあるところとか、絶対意識していると思います。
あと、日本の漫画『デスノート』にもそっくり。
結局うまくいかないところとか、全能感でおかしくなってしまうところとかね。
また、最後のセリフが中々深いです。
慎ましく善行を積みなさい
悪行を拒めば救われます
慌てて判断してはいけません
罰する前に3度考えなさい
最後までお読みいただきありがとうございます!
『殺人カメラ』はAmazon Prime Videoで観られるよ!
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