『ロッキー・ザ・ファイナル』不屈の精神と最後の挑戦

ドラマ映画

「Welcome to Rocky land」

映画『ロッキー・ザ・ファイナル』をより一層あじわうための解説記事です。

bitotabi
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個人的には、初代『ロッキー』の次に好きな作品。

実はこちら、本国での原題は『Rocky Balboa』なんです。

そのタイトルが表す通り、主人公ロッキーの人生における喜びや葛藤、悩みにスポットをあてた人生讃歌的なストーリーになっております。

ダニー
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なるほど~。確かに面白そうだ。

それでは、5つの観点でこの映画の素晴しさを解説していきましょう!

はじめに

ロッキー・バルボアの物語は、単なるボクシング映画の枠を超え、アメリカの夢と現実を映し出す鏡のような存在です。

1976年に公開された『ロッキー』は、当時のアメリカ社会の状況と深く結びついています。ベトナム戦争後の混乱期、経済的な不安、そして個人の努力と成功への渇望が交錯する時代背景の中で、ロッキーは一筋の希望の光として登場しました。

例えば、ロッキーが冷凍庫で牛肉をサンドバッグ代わりに叩くシーンは、彼の貧困と努力を象徴しています。

このシーンは、当時のアメリカの労働者階級が直面していた厳しい現実を反映しているんですね。

スタローン自身も、俳優としての成功を掴むまでに多くの困難を経験しています。

アダルトビデオの俳優もしたのだとか。

bitotabi
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だから「イタリアの種馬」なんですよ。

そういったニューヨークでの苦しい生活を送りながら、彼は映画の脚本を書き続けました。

『ロッキー』の脚本も、彼がわずか3日間で書き上げたものです。

また、ロッキーがフィラデルフィアの階段を駆け上がるシーンは、彼の成長と決意を象徴しています。

このシーンは、アメリカンドリームの象徴として認知されているんです。

スタローン自身も、この映画を通じて一躍スターの座を手に入れました。彼の成功は、まさにロッキーの物語と重なります。

そして、そんなロッキー・バルボアの最終章となるのが、『ロッキー・ザ・ファイナル』なので、スタローン自身の思いが強烈にこもっています。

彼自身の俳優人生もですし、ロッキーというキャラクターへの愛情もたっぷり。

ダニー
ダニー

それではここから、具体的に解説していくね!


『ロッキー』からの繋がり

『ロッキー・ザ・ファイナル』は、シリーズの初期からのキャラクターや場所が多く登場します。

特に、初代『ロッキー』との繋がりが強く、ロッキーや、ロッキーファンへの感謝と敬意がこもっているんですね。

例えば、お馴染みのバートヤング演じるポーリーはもちろんメインどころで活躍しますし、ペットである亀のカフとリンク、かつての敵スパイダー・リコや、近所に住んでた少女リトルマリー、アポロのトレーナーであるデュークが登場。

そしてミッキーのジム、エイドリアンのパート先のペットショップなんかも出てきます。

bitotabi
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ロッキーがそれぞれを追悼しながら巡る様子が泣けるんですよ…。

これらの要素は、観客に懐かしさを感じさせると同時に、ロッキーの成長と変化を強調しています。

リトルマリーは別の女優が演じています

例えば、ロッキーがリトルマリーと再会するシーンは、彼が過去の人間関係を大切にし続けていることを象徴しています。

また、エイドリアンのかつてのパート先を訪れるシーンは、彼の深い愛情と喪失感を強調しているんです。

 




エイドリアンを失って…

本作の冒頭は、ロッキーが墓参りをしているシーンから始まります。

ロッキーは最愛の妻エイドリアンを失い、その悲しみと向き合っているというストーリーなんですね。

例えば、ロッキーがエイドリアンの墓前で語りかけるシーンは、彼の深い愛情と喪失感を象徴しています。

ポーリーに対して、「こんなに辛いとは思わなかった」と涙ながらに語る彼の姿は、こちらも涙無くして観られません。

このシーンは、スタローン自身が家族や愛する人々との絆を大切にしていることを反映しています。


スターの息子が抱くコンプレックス

大人になったロッキーの息子、ロバートは、父親の影に隠れていると感じながら過ごしています。

このあたりは、『ロッキー5』から引き継がれている感じですかね。

『ロッキー5』で家族の絆は取り戻したものの、息子のコンプレックスはしこりのように残っており、かつエイドリアンを失ったことでその問題は解決されぬままだったのでしょう。

『ロッキー・ザ・ファイナル』では、ロッキーが再起することを止めるために、ロバートはロッキーの職場であるレストランを訪れます。

その際ロバートは、「僕は父さんの影に隠れている」と言い、ロッキーはそれに対し、

人生はどんなパンチより重く、お前を打ちのめす。だが、どんなにキツいパンチだろうとどんなにこっぴどく打ちのめされようと前に進み続けろ。ひたすら苦痛に耐え、前に進むんだ。自分を信じるなら迷わず前に進め」

と言葉をかけます。

例えば、ロバートが父親の名声に対するプレッシャーを感じているシーンは、現代の多くの若者が親の期待や社会のプレッシャーに直面している状況を反映しています。

ロッキーの言葉は、彼自身が経験した困難を乗り越えてきたからこそ、説得力があるんですね。

 




年齢に縛られない行き方

ロッキーは年齢に関係なく、自分の夢を追い続けます。

彼の復帰に対する委員会とのやりとりのセリフは非常に印象的です。

例えば、ロッキーが「年齢はただの数字だ。心が若ければ、何でもできる」と語るシーンは、彼の決意と情熱を象徴しています。

スタローン自身も、俳優としてのキャリアを再び築き上げるために多くの挑戦をしてきました。

例えば、ロッキーがトレーニングを再開するシーンは、彼の決意と情熱を象徴しています。

仲間に支えられながら行うトレーニングシーンは涙が出るほど感動的。

年齢を重ねてもなお新たな挑戦を続けており、その姿勢は多くの人々に勇気を与えています。

bitotabi
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このあとスタローンは、『ランボー』や『エクスペンダブルズ』などで、過激なアクションに挑戦するんです。その決意を、『ロッキー・ザ・ファイナル』で表明しているように感じますね。


チャンピオンがロッキーから学ぶこと

今回の対戦相手は、ヘビー級王者メイソン・ディクソン。

タイトルを総なめにして、敵なし。いつもあっさり勝ってしまうから、というか強すぎるから、ファンに嫌われているという立ち位置です。

bitotabi
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ボクシングではありませんが、私も全盛期のセーム・シュルトは強すぎて苦手でした笑

現代のチャンピオンであるメイソン・ディクソンは、ロッキーから多くのことを学びます。

例えば、メイソンがロッキーとの試合を通じて学んだことは、単なる技術や戦術だけでなく、精神的な強さや人間としての成長です。

ロッキーが

「勝つことだけが全てじゃない。立ち上がり続けることが大事だ」

と語るシーンは、彼の影響力と人間的な魅力を強調しています。

試合後にメイソンがロッキーの元を訪れ、感謝の意を示すシーンは、ロッキーの影響力を象徴しています。


今日の映学

最後までお読みいただきありがとうございます!

『ロッキー・ザ・ファイナル』は、シルベスター・スタローン自身の人生と重なる部分が多く、彼の俳優・脚本家・監督人生とも被る部分が大いにあり、年齢や困難に関係なく、自分の夢を追い続けることの大切さを教えてくれます。

bitotabi
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もしロッキー5で鑑賞を辞めている人がいたら、絶対に観てみてください。

ダニー
ダニー

ハンカチのご準備を!

 

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