『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』徹底解説 アスカの秘密とダミーシステム

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ありがとう』・・・ 感謝の言葉 初めての言葉 あの人にも、言ったこと無かったのに

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の物語は、第三新東京市が再建された世界を舞台に始まります。物語は、新たなエヴァパイロットである式波・アスカ・ラングレーの登場から始まり、彼女の葛藤と成長が描かれ、

シンジは、前作から引き続きエヴァ初号機のパイロットとして使徒との戦いに身を投じますが、彼の成長と自己犠牲のテーマが強調されています。

前作とは大きく異なるのが、オリジナル版とはストーリーが違う方向へ進み始めるという点です。

新キャラクターの真希波・マリ・イラストリアスが登場し、彼女の独特な戦闘スタイルとキャラクターが物語に新しい風を吹き込みます。

レイ、アスカ、マリと共に使徒と戦い、シンジは自らの限界を超え、エヴァ初号機が「覚醒」するというドラマチックな展開を迎えます。

bitotabi
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今回の記事では、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の解説をお届けします。本作では知ってないと分からない設定や隠喩がたくさんありますので、今一つ分からないことがあった人は、楽しんでいただけると思います!

ダニー
ダニー

まずはあらすじから!

あらすじ

碇シンジがエヴァンゲリオン初号機のパイロットとして使徒と戦う物語。新たに登場するエヴァ2号機のパイロット、式波・アスカ・ラングレーが加わり、戦いは激化します。シンジは父・碇ゲンドウとの関係に悩みながらも、仲間たちとの絆を深めていきます。アスカや綾波レイとの交流を通じて、シンジは少しずつ成長していきますが、エヴァ3号機の起動実験中に使徒が侵入し、アスカが重傷を負う。シンジは戦うことを拒否しますが、ダミーシステムによって初号機が暴走し、アスカを傷つけてしまいます。絶望したシンジはパイロットを辞めようとしますが、新たな使徒の襲来により再び戦場に戻ることを決意します。シンジはレイを救うために初号機を覚醒させ、使徒を圧倒しますが、その力は制御不能となり、サードインパクトが始まろうとするのですが…

詳しい解説

アスカの名前について

アスカの苗字が「惣流」から「式波」に変更された理由について、庵野監督は新劇場版シリーズでのキャラクター設定の変更に伴うものだと説明しています。具体的には、エヴァパイロットの設定を旧作とは異なるものにするため、名前も変更することで整合性を持たせたかったとのことです。

この変更により、アスカのキャラクターにはいくつかの違いが生じています。旧劇場版の「惣流・アスカ・ラングレー」は、母親のトラウマを抱えた自己中心的でプライドの高い性格が特徴でした。一方、新劇場版の「式波・アスカ・ラングレー」は、より内面的な葛藤や成長が描かれ、キャラクターの深みが増しています。

また、名前の由来も変更されました。旧劇場版の「惣流」は日本海軍の航空母艦「蒼龍」に由来し、新劇場版の「式波」は日本帝国軍の駆逐艦「敷波」に由来しています。これにより、他のキャラクター(綾波レイや真希波マリ)との名前の整合性が取れ、物語全体の設定に一貫性が生まれました。

この変更は、アスカのキャラクターに新たな側面を加え、物語に新しい深みを与えることを意図しているのです。

 



艦船の名前を使う理由

キャラクターの名前に日本の艦船の名前を使うことで、いくつかの理由からキャラクターに深みが加わります。

歴史的背景

日本の艦船の名前は、歴史的な背景や物語を持っています。これにより、キャラクターにも同様の重みや深みが感じられるようになるのです。例えば、「綾波」は第二次世界大戦中の駆逐艦の名前であり、その歴史的な背景がキャラクターに影響を与えています。

象徴性

艦船の名前はしばしば勇敢さ、強さ、そして犠牲を象徴します。これにより、キャラクターの性格や役割に対する象徴的な意味が加わるのです。例えば、「惣流」は強さと独立心を象徴し、「式波」は規律と忠誠を象徴しています。

一貫性と統一感

シリーズ全体で一貫したテーマやモチーフを持つことで、物語に統一感が生まれます。エヴァンゲリオンでは、キャラクターの名前に艦船の名前を使うことで、シリーズ全体に一貫したテーマが感じられるのです。

ファンへのサービス

艦船の名前を知っているファンにとっては、これらの名前がキャラクターに対する親しみやすさや興味を引き立てます。歴史や軍事に詳しいファンにとっては、これらの名前がキャラクターに対する理解を深める手助けとなるのです。

これらの要素が組み合わさることで、キャラクターに対する深みや重みが増し、物語全体に対する理解や感情移入が深まるのです。

ゲンドウと冬月が月に行くシーン

ゲンドウと冬月が月に行くシーンが序盤にあるんですが、あれは何気に凄いんですよ。

月にサクッと行ってしまうというのは、現実の技術水準をはるかに超えています。エヴァンゲリオンの世界では、NERVやSEELEが持つ技術力が非常に高く、地球外での活動も可能になっていることが示されています。

エヴァの戦いが主に地球上で行われている中で、月面での活動が描かれることで、物語のスケールが一気に広がります。これは、視聴者に対してNERVやSEELEの計画が単なる地球規模のものではなく、もっと大きな視野で進められていることを示唆しているのです。

また、月面でのシーンは、エヴァンゲリオンの世界観にさらなる深みを与え、視聴者に対して新たな謎や期待感を提供しています。技術的な面でも、物語の進行やキャラクターの行動に対するリアリティを感じさせる要素となっているのです。

 



エヴァンゲリオンのダミーシステム

エヴァンゲリオンのダミーシステムは、NERVが開発した無人制御システムであり、エヴァンゲリオンをパイロットなしで自律的に動作させることができます。このシステムは、擬似的な信号パターンをエヴァンゲリオンに送信し、パイロットが搭乗していると誤認させることで、A.T.フィールドを展開し、戦闘を行うことが可能です。

自律制御

パイロットの意思に関係なくエヴァンゲリオンを制御できるため、戦闘中にパイロットが負傷したり精神的に不安定になった場合でも、戦闘を続けることができるのです。

高い攻撃性

ダミーシステムは、戦闘において最大限の効果を発揮するように設計されており、敵を迅速かつ確実に排除するために攻撃的な行動を取ります。また、人間の感情や倫理的な判断を排除することで、より冷酷で効率的な戦闘スタイルを実現しています。さらに、A.T.フィールドを最大限に活用するため、攻撃的な戦術を取ることが多いのです。

無人操作

パイロットが不要なため、リスクを減らしつつエヴァンゲリオンを運用することが可能です。

劇中でのダミーシステムの登場シーンとしては、以下のものが特に印象的です:

  • エヴァンゲリオン3号機の戦闘:シンジが強制的にダミーシステムに切り替えられ、アスカが乗っていたエヴァンゲリオン3号機を攻撃し、大破させるシーン。このシーンは、シンジにとって非常にショッキングな出来事であり、ダミーシステムの冷酷さを強調しています。
  • エヴァンゲリオン量産機との戦闘:劇場版『THE END OF EVANGELION』では、ダミーシステムが搭載されたエヴァンゲリオン量産機が登場し、アスカの乗るエヴァンゲリオン2号機と激しい戦闘を繰り広げます。このシーンでは、ダミーシステムの無慈悲な戦闘スタイルが描かれています。

 



ラストについて

初号機の覚醒

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』のラストで、シンジが操縦する初号機が活動限界を迎えたにもかかわらず動き続けたのは、「覚醒」と呼ばれる現象が起きたためです。この覚醒は、シンジの強い感情、特に綾波レイを救いたいという強い意思によって引き起こされました。シンジの母親である碇ユイの意思が初号機に宿っていることも関係しています。シンジの強い感情とユイの意思が融合し、初号機が再起動して第10使徒を圧倒しました。

ゲンドウの計画

碇ゲンドウは、サード・インパクトを引き起こし、人類補完計画を実現するために様々な策を講じています。彼の計画の一環として、シンジの感情を利用することも含まれていた可能性があります。ゲンドウはシンジの行動を予測し、結果的に初号機の覚醒を引き起こす状況を作り出したとも考えられます。最終的に、サード・インパクトの引き金となったのは、シンジの強い感情とユイの意思の融合です。シンジが綾波レイを救いたいという強い願いが、初号機の覚醒を引き起こし、結果的にサード・インパクトの発端となりました。

今日の映学

最後までお読みいただきありがとうございます!

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』は、旧作のファンにも新規ファンにも楽しめる内容となっており、キャラクターの深い心理描写や壮大なストーリーテリングが魅力です。

特に、アスカの名前の変更やダミーシステムの導入、月面でのシーンなど、細部に至るまで緻密に作り込まれた設定が、物語にさらなる深みを与えています。

bitotabi
bitotabi

本作は、エヴァンゲリオンシリーズの新たな側面を引き出し、観る者に多くの驚きと感動を提供する作品に仕上がってますね。

ダニー
ダニー

新しい展開が、オールドファンにとっては新鮮だよね!

 

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