現実はフィクションよりも奇なり
映画の中には、実話に基づいたものが、いくつかありますよね。
せっかく映画を観るんだから、現実離れした爽快アクションや壮大なSF、はたまた恐ろしい怪物が出てくる映画の方が面白いでしょうか？
いやいや、現実だからこそ、めちゃくちゃ恐ろしかったり、感動したり、心から共感したりできるものなのではないでしょうか。
今回の記事では、実話に基づいて作られた傑作映画を10本紹介します。
あなたは何本が実話ベースだと知っていたでしょうか？
ドラマ・スポーツ・サスペンスなど、色々なジャンルの作品があるので楽しんでください。
それぞれの解説記事も載せているので、さらに詳しく知りたい人はそちらもぜひどうぞ！
それでも夜は明ける
公開年: 2013年
監督: スティーヴ・マックイーン
主要キャスト: キウェテル・イジョフォー、マイケル・ファスベンダー、ルピタ・ニョンゴ
あらすじ: 自由黒人のソロモン・ノーサップは、1841年に誘拐され、奴隷として売られてしまいます。彼は12年間、過酷な奴隷生活を送りながらも、自由を取り戻すために奮闘します。彼の知恵と勇気が試される中、彼は家族の元へ帰る希望を捨てずに戦い続けます。
手記を基にしており、アメリカの負の歴史である、黒人奴隷の残酷さをありありと描いています。ブラッド・ピットが製作しているんですが、彼が製作として関わっている作品何かを暴くような、勇気の作品があるので非常におすすめです。
グリーン・ブック
- 公開年: 2018年
- 監督: ピーター・ファレリー
- 主要キャスト: ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ、リンダ・カーデリーニ
- あらすじ: 1960年代のアメリカ南部を舞台に、黒人ピアニストのドン・シャーリーと彼の運転手トニー・リップの友情を描いた実話です。人種差別が色濃く残る時代に、二人は互いに理解し合いながら、困難を乗り越えていきます。彼らの旅は、笑いと涙に満ちた感動の物語です。
こちらもまた、アメリカにおける黒人差別を描いた実話。エンドロールの本人たちの写真を観られるよ！
ネクスト・ゴールド・ウィンズ
- 公開年: 2024年
- 監督: タイカ・ワイティティ
- 主要キャスト: マイケル・ファスベンダー、オスカー・ナイトリー、エリザベス・モス
- あらすじ: 世界最弱のサッカーチーム、米領サモア代表がワールドカップ予選で奇跡を起こす実話を基にしたコメディドラマ。破天荒なコーチ、トーマス・ロンゲンがチームを立て直し、選手たちと共に1勝を目指します。笑いと感動が詰まった心温まるストーリーです。
実際の映像も何度か映ります！サッカー好きもコメディ好きも、最高に楽しめること間違いなし。特に、LGBTQ2+の選手の活躍が最高です。
インビクタス 負けざる者たち
- 公開年: 2009年
- 監督: クリント・イーストウッド
- 主要キャスト: モーガン・フリーマン、マット・デイモン
- あらすじ: 南アフリカ初の黒人大統領ネルソン・マンデラが、1995年のラグビーワールドカップで国を一つにまとめるために奮闘する姿を描いた実話です。マンデラとラグビーチームのキャプテン、フランソワ・ピナールの友情とリーダーシップが感動を呼びます。
この映画の再現度はすごいんだよ！ネルソン・マンデラそっくりなモーガン・フリーマンが最高！きっと観た後はラグビー南アフリカ代表を応援したくなるはず。
グッドバイ、バッドマガジンズ
- 公開年: 2022年
- 監督: 横山翔一
- 主要キャスト: 杏花、ヤマダユウスケ、架乃ゆら
- あらすじ: サブカル雑誌を志望していた詩織は、男性向け成人雑誌の編集部に配属されます。最初は戸惑うものの、次第に仕事にやりがいを見つけていく彼女。しかし、編集部でのトラブルや業界の厳しい現実に直面しながらも、成長していく姿が描かれます。
東京オリンピックでコンビニから消えることになった成人雑誌（エロ本）にまつわるお話。業界のことがよく分かって面白いですよ～。
ニュー・シネマ・パラダイス
- 公開年: 1988年
- 監督: ジュゼッペ・トルナトーレ
- 主要キャスト: フィリップ・ノワレ、ジャック・ペラン、サルヴァトーレ・カシオ
- あらすじ: シチリアの小さな村の映画館を舞台に、映写技師アルフレードと映画好きの少年トトの心温まる交流を描きます。映画を通じて成長するトトの姿と、彼の人生に影響を与えたアルフレードとの絆が感動的に描かれています。
実はですね、ジュゼッペ・トルナトーレ監督自身が、自分の幼少期・青年期の経験を振り返りつつ、故郷の村の人々から聞いたお話を紡いでできた作品なんです。きっと、映画のシーンのほとんどが、誰かの経験や思い出なんでしょうね。
ウーマン・トーキング
- 公開年: 2022年
- 監督: サラ・ポーリー
- 主要キャスト: ルーニー・マーラ、クレア・フォイ、ジェシー・バックリー
- あらすじ: 性被害にあった女性たちが、未来のために話し合う姿を描いたドラマ。彼女たちは、コミュニティの中での立場や未来について真剣に議論し、行動を決意します。女性たちの強さと連帯が感動を呼ぶ作品です。
めちゃくちゃハードであり得ないようなお話なんだけど、2005年から2009年に南米はボリビアで実際にあった事件をもとにしているんだよ。
大脱走
- 公開年: 1963年
- 監督: ジョン・スタージェス
- 主要キャスト: スティーブ・マックイーン、ジェームズ・ガーナー、リチャード・アッテンボロー
- あらすじ: 第二次世界大戦中のドイツの捕虜収容所からの大規模な脱走計画を描いた戦争映画。捕虜たちは、自由を求めて緻密な計画を立て、命がけで脱走を試みます。スリルと感動が詰まった名作です。
1944年3月にドイツ空軍の第三空軍捕虜収容所に収容されたアメリカ人捕虜のノートや1950年に出版されたポール・ブリックヒルの同名のノンフィクション『The Great Escape』を原作としています。実際は映画で描かれるより多く76名の捕虜が脱走したんだとか。
SHE SAID
- 公開年: 2022年
- 監督: マリア・シュラーダー
- 主要キャスト: キャリー・マリガン、ゾーイ・カザン、パトリシア・クラークソン、アンドレ・ブラウアー
あらすじ: ニューヨーク・タイムズの記者ミーガン・トゥーイーとジョディ・カンターは、ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインによる長年の性的暴行を告発するために取材を開始します。被害者たちの証言を集める中で、彼女たちは業界の隠蔽体質や法的な障壁に直面します。それでも真実を追い求める彼女たちの努力が、#MeToo運動の火付け役となり、多くの女性たちが声を上げるきっかけとなります。勇気と連帯の物語が描かれた感動的なドラマです。
この映画は、実名を使っているのがすごいんだよね～。セクハラオヤジを凶弾する、攻めた作品だよ。報道が舞台ってことだと、日本のドラマ、『エルピス』もめちゃくちゃ面白いからおすすめ！
RUN
- 公開年: 2020年
- 監督: アニーシュ・チャガンティ
- 主要キャスト: サラ・ポールソン、キーラ・アレン
- あらすじ: 車椅子生活を送る少女クロエは、母親ダイアンの過保護な愛情に疑問を抱き始めます。やがて、母親の秘密を暴こうとするクロエは、驚愕の真実に直面します。緊張感あふれるスリラーです。
ディーディー・ブランチャード殺人事件を基にしている、非常にサスペンスフルな作品。代理ミュンヒハウゼン症候群を知っておくと、なお面白い。ちなみに、主演のキーラ・アレンは実生活でも車椅子で生活しています。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます！
実話に基づいて作られた映画を10本紹介しました。
これが実際にあったのかと思うと、感動が何倍も大きくなりますよね。
他にも紹介したい傑作あったんですが、また別の機会に。
あなたのオススメもぜひ教えてください！
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