庶民こそが映画の主人公である
フィンランドの映画監督、アキ・カウリスマキ。
私は昨年『枯れ葉』を観てからというもの、すっかり大好きになっちゃいました。
超エンタメや、超スペクタクル、ブロックバスター映画とは全然違う。
私たちのすぐ傍にもいそうな、庶民、労働者を主軸にした作品がほとんど。
とっても心に沁みるんです。時に、沁みすぎるんです。
日本のミニシアター系とか好きな人は、絶対好きだと思うので、ぜひ観ていただきたい。
あと、ジャームッシュとか、ヴェンダースが好きな人も。
もちろん、公開順に観ていってもいいと思うんですが、アキ・カウリスマキの映画は若干初期の作品が重め。
かつ作品数そこそこ多め。
そこで今回は初めての人でも観やすい作品を3つ紹介するよ!
最新作『枯れ葉』
まずは最新作の『枯れ葉』から。
これは非常にアキ・カウリスマキらしい上に、映画愛とか、犬愛も詰まっています。
登場する可愛いワンコは、アキ・カウリスマキ監督の飼い犬だそうです。
また、ラジオから、ロシア・ウクライナの戦況が流れるあたりも、今観ておきたい作品といえます。
代表作『浮き雲』
『浮き雲』はアキ・カウリスマキ監督の代表作として挙げられることが多い作品。
観れば納得です。
この映画より前の作品は、やや悲劇的なエンディングが多い傾向にあるんですが、この作品からは希望を見出せるような、人間讃歌的なエンディングになっているので、爽快感があります。
そして、これまた、ワンコがベリーキュート。
異色作『コントラクト・キラー』
『コントラクト・キラー』はかなり異色の作品です。
アキ・カウリスマキ監督の作品のほとんどは、オールフィンランドロケで撮影されているんですが、こちらはロンドンが舞台で、主人公もフランス人。
しかし、ドラマが抜群に面白い。
『パルプ・フィクション』や『レザボア・ドッグス』が好きな人にはかなりおすすめです。
最もスタイリッシュな作品だと思います。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
アキ・カウリスマキ監督の作品を3つ紹介しました。
この3作品であれば、どれから観ても間違いないと思います!
ここからズブズブと、アキの沼にはまってほしいなぁ…。
よろしければ、こちらの記事もお読みください。
アキ・カウリスマキのお友達、ジム・ジャームッシュの作品に関する記事です。
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