映画『悪魔の沼』をAmazon Prime Videoで鑑賞しました。
本作は、『悪魔のいけにえ』で知られるトビー・フーパーのハリウッドデビュー作。
1938年にテキサス州で実際に起こったジョー・ボール事件をモチーフに作られた作品です。
『悪魔のいけにえ』の監督だったら、さぞかしグロテスクなんだろうね…。
うーん…。
正直言って、この映画の評価は微妙です。
ハリウッドデビューということで張り切っているのかと思いきや、グロテスクなシーンや倫理的・宗教的にアウトな表現は限りなく少ないんです。
大人し過ぎて物足りない。それがこの映画の印象です。
キャストもそこそこ豪華だし、製作にコントロールされてしまったのかもしれません。
というか、キャストに金をかけすぎて、肝心のワニがめちゃくちゃショボいし、セットもほぼ宿屋だけで金をかけられなかった感が出ています。
『悪魔のいけにえ』くらい、ハチャメチャグログロにしてほしかった…。
ぶっ飛びとワニを犠牲にしたキャストは、
『エルム街の悪夢』でフレディを演じたロバート・イングランドが普通の役で出ています。
ドラマ版『アンタッチャブル』でアル・カポネを演じたネヴィル・ブランド。
オードリー・ヘプバーンの元旦那メル・ファーラー。
『悪魔のシスター』『ファントム・オブ・パラダイス』のウィリアム・フィンレイ。個人的にはこの人の怪演が一番好きでした。
あと印象的なのは、とにかく映像が赤いこと。不気味な雰囲気に拍車をかけています。
また、先述の通り、ワニが見せ物なのに、めっちゃショボいというか、ほとんど姿を表さないんです。
原題は『Eaten Alive』生きたまま喰われるなのに、全身が出るシーンはないし、噛みつくシーンも全然怖くない。
『JAWS』の凄さがよく分かります。(JAWSもサメはあまり出てきませんが、それでも観客を楽しませる演出は見事です)
『JAWS』の公開は1975年で、『悪魔の沼』は1976年なので、便乗しようとしたのかもしれませんね。
このあとスピルバーグとトビー・フーパーは、『ポルターガイスト』で一緒に仕事をします。
モンスター映画を作ったもの同士の友情とか繋がりが生まれたのでしょう。
という感じで、ぶっちゃけあまり面白くない『悪魔の沼』ですが、登場するテキサスの男と女の服装とか性格とかのキャラクター性はとってもいいです。
トビー・フーパーらしいというか、いかにも70年代ホラーという感じで、「ああ、これこれ」と嬉しい気持ちになります。
最後までお読みいただきありがとうございます!
映画『悪魔の沼』の感想をお伝えしました。
かなり物足りない作品ですが、70年代ホラー感は楽しめます。
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