哀しい記憶だけ失うことはできませんか?
「林檎とポラロイド」を鑑賞しました。
切ない映画です。
かなり心に刺さってきました。
可愛いタイトルなのにねぇ
なんと「記憶障害が蔓延する」という、近未来な世界を描いた作品。
注目すべきポイントを解説します!
はじめに
記憶喪失を引き起こす奇病が蔓延する世界――。それでも男は毎日リンゴを食べる。
映画公式サイトより引用
「お名前は?」「覚えていません」――。 バスの中で目覚めた男は、記憶を失っていた。
覚えているのはリンゴが好きなことだけ。世界は、記憶喪失を引 き起こす奇病が蔓延し、治療として「新しい自分」と呼ばれる回復プログラムが行われている。
毎日送られてくるカセットテープに吹き込まれた様々なミッ ションをこなしていく。
自転車に乗る、仮装パーティーで友達をつくる、ホラー映画を見る。
そして、その新たな経験をポラロイドに記録する。
様々なミッションをこなして行く中で、ある日、男は、同じくプログラムに参加する女と出会い、仲良くなっていく。
しかし、「新しい日常」に慣れてきた頃、男は忘 れたはずの以前住んでいた番地をふと口にする・・・。「哀しい記憶だけ失うことはできませんか?」口数の少ない主人公が治療を通して心に宿した本当の思いとはーー?
本当の思いや真相は、かなり映画の本質をついてしまうので割愛し、別の視点から見どころを紹介します。
近未来なようでアナログな世界観
「記憶障害が蔓延する」という設定のため、やや近未来な世界なのだと思います。
しかし、出てくるものがなんともアナログ。
カセットやポラロイドカメラ、リバイバル上映。なーんかいい感じ。
スマホは登場してなかったような気がします。
色んなものが発展しつつも、これくらいのアナログ感が残ればいいなと感じる世界観でした。
他にもアナログなアイテム、たくさん登場しますので、ぜひ探してみてください。
もし自分なら
この映画では記憶障害になった人が「回復プログラム」を受けます。
この「回復プログラム」とは、昔の記憶を思い出すことにこだわらず(どうせ思い出せないから)「新しい自分」を作っていこうよ。といったプログラムです。
一見ポジティブですが、あなたはそのプログラム、参加しますか?
当事者目線で鑑賞すると面白そうです。
ちなみに私は断然参加します。面白そうだったし笑
誠実な人なら
こちらはブログで。私にとっては、この映画で最も深い学びでした。
主人公がプログラムを受ける様子は、とても微笑ましいです。
なぜなら、真面目で誠実で、素直な人だから。そういう人ってなんだか可愛く見えるものです。
きっと、記憶障害でも、その他どんな困難を抱えていても、人として誠実ならば、理解者がそばにいてくれるのではないでしょうか。
この可愛い主人公も、見どころです。
自転車のシーンと、焼き菓子のシーンは最高。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
ぜひ、一度観てみてください。
そして、自分ならどうするのか考えていただきたい作品。
林檎、食べましょう。
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