87分の小さな衝撃
映画「アシスタント」をシネリーブルで鑑賞しました。
映画業界で働く女性をテーマに作られた今作は、かなりしっかりとしたメッセージがこもっています。
背景にいる人物は、もちろんあの人。
今回の記事では、映画「アシスタント」の見どころと解説をお伝えします!
STORY:
作品公式サイトより引用
名門大学を卒業したばかりのジェーンは、映画プロデューサーという夢を抱いて激しい競争を勝ち抜き、有名エンターテインメント企業に就職した。業界の大物である会長のもと、ジュニア・アシスタントとして働き始めたが、そこは華やかさとは無縁の殺風景なオフィス。早朝から深夜まで平凡な事務作業に追われる毎日。常態化しているハラスメントの積み重ね……しかし、彼女は自分が即座に交換可能な下働きでしかないということも、将来大きなチャンスを掴むためには、会社にしがみついてキャリアを積むしかないこともわかっている。ある日、会長の許されない行為を知ったジェーンは、この問題に立ち上がることを決意するが――。
主人公“ジェーン”について
主人公の名前“ジェーン”には、ある思いが込められています。
2017年に巻き起こった #Me Too運動に自身初の劇映画の題材を見出し、今日の職場における大きな問題をフィクションの形で掘り下げた。英語で匿名の女性を指す “Jane Doe” に由来するジェーンというキャラクターは、数百にも及ぶ労働者へ対して行われたリサーチとインタビューによって監督が得た膨大な知見、とりわけ女性の痛みや混乱の経験から形成されている。
作品公式サイトより引用
ジェーン・ドゥからきているんですね!
アメリカ映画ではよくたまに見かける仕掛けです。
日本でいうところの、「名無しのごんべい」みたいな言葉なんです。
それを象徴するかのように、海外のポスターはこんな感じ。
今作の特徴として、主人公ながら、ジェーンの気持ちを表すセリフが全くといっていいほどないことが挙げられます。
また、名前を呼ばれることもなく、同僚の男性からゴミを投げて呼ばれるシーンまで見られます。
それだけ酷い扱いを受けているといたということが伺えますね…。
また、相談窓口のような男性に相談しに行った際も、君の替えはいくらでもいるようなことを言われ、全く相手にされませんでした…。
なんとも胸糞悪いシーンです。
この映画を機に、少しでもハラスメントが少なくなることを祈るばかりです。
正体はもちろんあの人
さて、「アシスタント」で問題となるセクハラ会長のモデルとなった人物ですが、これはもうご存知ハーヴェイ・ワインスタインです。
ということは、あのオフィスはミラマックスですね。
彼の悪事については、関連記事が山程ありますので気になる方はご検索ください。
また、彼の行為を暴く作品として、「SHE SAID」というものもございますので是非一度ご鑑賞ください。
ものすごいです。
その他オススメ作品
他にも、こういった大物のスキャンダルを扱った正義感溢れる作品として、
「スキャンダル」 もオススメです。
テレビ局FOXのハラスメントを扱った作品。
あと、日本のテレビドラマ、
「エルピス」も結構すごい。めっちゃ攻めてます。
これはぜひ映画好きにも観ていただきたい。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
「アシスタント」の見どころを解説いたしました!
女性蔑視やハラスメントに関心の高い人はぜひご鑑賞あれ!
ほとんど事務仕事をしているだけなのに、めちゃくちゃ引き込まれる作品です。
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