『ボヘミアン・ラプソディ』愛溢れる3つの仕掛け

ドキュメント・ノンフィクション系映画

フレディ、あなたは…

映画『ボヘミアン・ラプソディ

もう3回ほど鑑賞したんですが、まだ記事を書いていないことに気づきました。

留学先の学校の授業で観る機会があったので、この作品の魅力について執筆させていただきます。

何度観ても素晴らしい作品。泣けます。

かなり事実に基づいて作られていることが本作の魅力の一つなので、ネタバレというかどうかは分かりませんが、まだ鑑賞していない人はご注意ください。

bitotabi
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今回の記事では、『ボヘミアン・ラプソディ』のすごいところを3つに絞って解説していきます!

ダニー
ダニー

公式サイトのあらすじはこんな感じ。

熱狂!感涙!喝采!!伝説のバンド<クイーン>の感動の物語。魂に響くラスト21分――俺たちは永遠になる。 1970年、ロンドン。ライブ・ハウスに通っていた若者フレディ・マーキュリーは、ギタリストのブライアン・メイとドラマーのロジャー・テイラーのバンドのボーカルが脱退したと知り自らを売り込む。二人はフレディの歌声に心を奪われ共にバンド活動をし、1年後、ベーシストのジョン・ディーコンが加入。バンド名は<クイーン>に決まり、4人はアルバムを制作し、シングル「キラー・クイーン」が大ヒット。個性的なメンバーの革新的な挑戦によって、その後もヒット曲が次々に生み出され、フレディは“史上最高のエンターテイナー”とまで称されるようになる。しかし、栄光の影で次第にフレディはメンバーと対立し孤独を深めていくのだった…。

https://www.20thcenturystudios.jp/movies/bohemianrhapsody

再現度がすごい!

まず、何といってもすごいのは、メンバーやその他キャストの再現度。

アニメの実写よりも、断然気合入っている感じがします。何が何でも似せてやろうという。

実際、ラミ・マレックとフレディ・マーキュリーは出っ歯であること以外はそこまで似ていないと思うんですが、最初から最後まで違和感なく観られるんですよね。

他のメンバーも本当によく似ています。

個人的には、ロジャー・テイラーが一番似てるんじゃないかなと。

でも、本作のすごいところは、再現度だけではありません。

 



フレディの描き方がすごい

https://buzzap.jp/news/20170602-freddie-and-jim/

本作は「QUEEN」全体よりも、ボーカルのフレディ・マーキュリーにスポットをあてた物語になっています。

その為、他のメンバーのデティールは多く語られませんが、フレディ・マーキュリーについてはかなり具体的に描かれています。

インドをルーツに持つことや、両親が敬虔なゾロアスター教徒であること。

そして、セクシャリティですね。

今となってはある程度認知されていますが、当時は自らのセクシャリティや恋愛関係を公にしなかったフレディ。

それを映画で大きく扱ったというのが一つ、メッセージとして大きいですよね。

フレディが1991年に45歳でAIDSで亡くなるまでの7年ほどを共に過ごした恋人がジム・ハットンです。

映画にも登場しましたね。部屋の掃除をしていた髭の男性です。

彼と過ごした日々は笑顔に溢れ、満ち足りたものであったことがひしひしと感じられます。

1980年代は、AIDSが致死的な不治の病であり、大きな偏見に晒されていました。同性愛についてもそうです。一昔前は伝染病だと言われたりもしたんですね。

1987年に自らのHIV感染を知ったフレディ。

ジムに別れを切り出したものの、ジムはフレディの元を離れずに、彼が息を引き取る瞬間まで連れ添いました。

ジムはフレディから感染したと考えられるHIVについて、フレディに知らせることなく、20年後の2010年に肺がんでお亡くなりに。

こういったゲイカルチャーを、決してネガティブなだけで終わらせずに、光ある表現も織り交ぜながらフィルムで大々的に見せたというのは、勇気ある決断だったのではないかと思います。

ちなみに、このジム・ハットンについては、本人なのか?と思わせるくらい似てます。

 



QUEENへの愛がすごい

ここまでの解説で、本作がQUEENやフレディ・マーキュリーへの愛に溢れていることは十分にわかったのではないでしょうか。

しかし、細かなところを見ると、まだまだ深いQUEEN愛を感じることができます。

『ウェインズ・ワールド』という映画をご存じでしょうか?

この左の人物、マイク・マイヤーズという俳優なんですが、彼も『ボヘミアン・ラプソディ』に出演しています。

『ウェインズ・ワールド』では、序盤でマイク・マイヤーズ演じる主人公たちが、車に乗りながら『ボヘミアン・ラプソディ』を歌うシーンがあります。

もともと、他の曲が使われる予定だったんですが、マイク・マイヤーズは『ボヘミアン・ラプソディ』じゃないと降板すると言い出します。

さらに、マイク・マイヤーズは、撮影したビデオをブライアン・メイを通じて、病気で倒れていたフレディ・マーキュリーに送ったそうです。

フレディは大声で笑い、速攻で使用許可を出したんですって。

QUEENの人気は低迷していたものの、『ボヘミアン・ラプソディ』は17年後にまたビルボードに再登場し2位に輝き、再び人気曲となりました。

そしてまた、QUEENのために出演したマイク・マイヤーズ。

『ボヘミアン・ラプソディ』のキャラクターはほとんどが実在した人物ですが、マイク・マイヤーズ演じるレイ・フォスターだけは存在しない人物なんです。

このスペシャル感がまた、マイク・マイヤーズとQUEENの強い絆を思わせますね。

今日の映学

最後までお読みいただきありがとうございます!

映画『ボヘミアン・ラプソディ』について解説しました。

bitotabi
bitotabi

本当に、QUEENへの愛に溢れた作品です。感動します。

ダニー
ダニー

一度観たら、二回目は初めから泣いちゃうよね。

 

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