こんな施しまで受けてしまって 殺し屋失格だ
映画『ベイビーわるきゅーれナイスデイズ』を鑑賞しました。
大好きなベイビーわるきゅーれのシリーズ第3弾です。
ポスターには「これで最期」って書いてたけど、もう終わっちゃうのかな?
これまでと違って超有名俳優を起用している点も気になるポイントだね。そのあたりも踏まえて、今回は見どころと考察をまとめていくよ。
※本記事はネタバレを含む内容となっておりますので鑑賞後にお読みください。
シリーズで最もシリアス
殺し屋協会に所属するプロの殺し屋コンビ、杉本ちさと(髙石あかり)と深川まひろ(伊澤彩織)が宮崎県に出張。到着早々ミッションをこなし、バカンス気分を満喫していたが、ちさとはとあることに気づく。今日は相棒まひろの誕生日、しかしこの後は次の殺しの予定が入っていてプレゼントを用意する暇もない! 内心の焦りを隠しつつ、ターゲットがいる宮崎県庁に向かう。チンピラを一人消すだけの簡単な仕事のはずが、指定された場所にいたのはターゲットに銃を向けている謎の男。この男の正体は一匹狼の殺し屋、冬村かえで(池松壮亮)。 150人殺しの達成を目指す“史上最強の敵”が、ちさととまひろを絶体絶命のピンチに追い詰めるのだった・・・。https://babywalkure-nicedays.com/
『ベイビーわるきゅーれナイスデイズ』は、これまでのシリーズのどれよりもシリアスな内容でした。
その理由として、池松壮亮演じる冬村かえでの存在があります。冒頭は彼のパートから始まるんですが、笑い一切なしで、全然緩くない。
『レオン』よりシリアスなんじゃないかと思うほどのカットです。
冬村かえでの凶暴性とか、殺し屋としての強さ、冷徹さがギュッと詰まっていて、この映画の意図が汲み取れます。
開始5分で、これは最終的にはシリアス展開になってくなって思えます。
他にも、深川まひろ(伊澤彩織)が誕生日であることもまた、ドラマチックな演出のカギになっています。
最強の敵冬村と対決し、敗れてしまうまひろ。更にはハンカチを渡されるという施しまで受けてしまい、
「殺し屋失格だ」と意気消沈してしまいます。
そんな落ち込むまひろと、杉本ちさと(髙石あかり)の友情・絆・愛情と、殺し屋といういつでも死と隣り合わせである仕事、そして20歳のバースデー。
殺し屋を生業にして、これからも生きていかねばならないと。
これらが絡み合って、生きるとはなんぞやという大変ドラマチックなストーリーへと発展していくのです。
見どころはもちろんアクション
本作の見どころは何といってもアクションですね。
9月から放送中のテレビドラマ『ベイビーわるきゅーれエブリデイ』は、アクションよりも緩い雰囲気のコメディに比重を置かれていますが、映画ではアクションバッキバキ!
コレコレ!って感じですよ。
冬村かえでとの戦闘シーンや、駐車場での戦闘シーンはたまりません。
ガンファイトもいいんですが、私が好きなのは肉弾戦ですね。
それぞれのキャラクターのファイティングスタイルが違うってのがまた個性的でいいんですよ。
有名俳優たちの起用はどう影響した?
さて、本作では、池松壮亮と前田敦子の出演が話題になってます。
『ベイビーわるきゅーれ』と『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』では、そこまで目立った有名俳優は出演していません。
『ベイビーわるきゅーれ』は原田龍二が出てなかったっけ?
あれはそっくりだけど弟さん。
あと、『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』には濱田龍臣と渡辺哲が出てますが、そこまでメジャーとか旬かとかいうわけじゃないと思うんですよ。
何が言いたいかっていうと、その、メジャーな人が出てないというのが、ミニシアターらしさがあっていいような、そんな側面が大いにあると思うんですね。
客が入ればいいか!っていうエンタメ作品との大きな違いと言いましょうか。
『ベイビーわるきゅーれ』だけの、唯一無二のオリジナリティが生まれるというか。
だからこそ、前田敦子と池松壮亮の起用には、若干の不安があったことは否めません。
ドラマも始まっちゃうし、大丈夫かな…。って思った人、いるんじゃないかな?
しかしながら、このお二人の起用はとってもよかったように感じます。
池松壮亮はもうこれまでに言及している通り、見事なアクション、そして言わずもがな最高のシリアス演技。
まさか、ここまでアクションが堪能だとは思いませんでした。
そういえば、『シン・仮面ライダー』やってましたもんね。すっかり忘れてました。そりゃあシリアスもアクションも適役なわけだ。
そして、前田敦子。
今回意外にも、彼女演じる入鹿みなみというキャラがいたからこそ、笑いが生まれるストーリーになっていました。
ヒステリックで痛々しいキャラクターが非常に面白いんです。
「灰原哀に憧れてて、一人も友だちが出来なかった」
というセリフは一番のパワーワードだったかもしれません笑
もう終わってしまうのか?
さて、そしてファンにとって重要なのが、「この二人、これで最期」というキャッチコピーですね。
「最期」という言葉は命が尽きるときや死に際を意味しますが、二人はラストまで死にませんでした。
また、「最期」には歴史の区切りのような場合に使われることもあります。
これから観る人たちに、「二人が死んでしまうかもしれない」という緊張感を持って観てほしいという仕掛けかもしれませんね。
もしくは、今回のストーリーで、まひろが20歳を迎え、人生の一つの区切りとなった。もう少女ではなく大人として人生と向き合っていかねばならない。そんな意味を込めてつけたキャッチコピーなのではないでしょうか。
なので結論として、私はまだ続編が作られるのではないかと思います。
理由として、残された謎や期待がいくつかあるからです。
例えば、「東京1位の殺し屋の正体」であるとか、「二人に殺しのイロハを教えた師匠は誰か」とか、
「京都No1の殺し屋、国岡との共演」など、まだまだ映像として観たい内容や知りたいことが盛りだくさん!
もしかすると、ドラマ『ベイビーわるきゅーれナイスデイズ』であるいくつかは回収されるかもしれませんが、私はまだまだ、『ベイビーわるきゅーれ』が観たいなと思ってます。4も5も作ってほしい!
阪元監督、お願いします!
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
映画『ベイビーわるきゅーれナイスデイズ』の見どころと考察をお届けしました。
有名俳優の起用と、シリアスな展開、それでもベビわるはやっぱり面白い!
映画もドラマも最高だね!
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