「秒速5センチメートル」を鑑賞しました。
新海誠監督の最新作「すずめの戸締り」に備えて、過去作を鑑賞しています。
「君の名は。」「天気の子」は、これまで何度か鑑賞したのですが、「秒速5センチメートル」は初めての鑑賞でした。
「君の名は。」で新海誠監督を知った、私の様な人には、案外同じ人多いのではないでしょうか。
今回の記事では、「秒速5センチメートル」の見どころや他の作品との違いを解説していきます!
STORY
小学校の卒業と同時に離ればなれになった遠野貴樹と篠原明里。二人だけの間に存在していた特別な想いをよそに、時だけが過ぎていった。
公式サイトより引用
そんなある日、大雪の降るなか、ついに貴樹は明里に会いに行く……。
貴樹と明里の再会の日を描いた「桜花抄」、その後の貴樹を別の人物の視点から描いた「コスモナウト」、そして彼らの魂の彷徨(ほうこう)を切り取った表題作「秒速5センチメートル」。3本の連作アニメーション作品。
まずはタイトルや各話の意味を分解していきましょう!
タイトルの意味
「秒速5センチメートル」は桜が落ちるスピードだそうです。
冒頭のヒロインのセリフで明らかになります。
このスピードというのが、今作では結構重要なポイントになっています。
桜花抄
第一話は「桜花抄」
抄とは、長い文章の一部を書き出すという意味を持つ漢字です。
繋がった三話の始まりとして相応しいタイトルですね。とても詩的です。
主人公とヒロインの出会いや、少年時代を描いています。
コスモナウト
第二話「コスモナウト」という言葉について解説します。
旧ソ連では宇宙飛行士をコスモナウトと呼んだそうです。
舞台である種子島にはロケットの打ち上げ場所があることに由来しているのでしょう。
宇宙飛行士やロケットの長い旅と、自分たちとを比べた詩的なチャプターでした。
映像もとても美しく、これまた、元気でエネルギッシュな海と、幻想的でミステリアスな空を対照的に描いています。
秒速5センチメートル
最終話は「秒速5センチメートル」
このお話では、共に大人になった二人を描き、ヒロインの声優が変わります。
一方、主人公の声は変わりません。
ヒロインは、少女から女性へと変わり、前に進んでいく一歩を踏み出しており、
主人公はまだ、過去を引きずっていて、これから前に向かうことを示唆しているのでしょう。
「君の名は。」との比較
大ヒットした「君の名は。」と「秒速5センチメートル」よく似ているお話です。
ボーイミーツガール系であることは言うまでもなく、エンディングが非常によく似ています。
境遇や時を乗り越えて、二人は再会できるのかどうか。再び愛し合うことはできるのか。
といったテーマは非常に近しいものを感じます。
締め方はかなり違いますが。
また、星の描き方もよく似ていました。
「天気の子」との比較
「天気の子」もまた、ボーイミーツガールであり、大きな障害を越えて、再び会うことができるのか。
といったことが最終的なテーマとなります。
やはり、新海誠監督は、「時をかける少女」のような、愛は、過去も未来も星座も越えることができるかどうかというテーマが根強くあるのでしょう。
「すずめの戸締り」もそういった含みがありそうですね!
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
「秒速5センチメートル」の解説と見どころ、これまでの作品との比較をお伝えしました。
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