ルパン三世カリオストロの城を楽しむ7つのポイントをお届け。150秒で読めます。
はじめに
「ルパン三世 カリオストロの城」は1979年に公開された、モンキー・パンチ原作のアニメ作品。
宮崎駿の映画初監督作品です。
古い作品なので、おなじみのジブリよりも、かつて制作に携わった「世界名作劇場」の絵に近いです。
2021年10月現在、50周年を記念して、TOHOで上映していたタイミングで鑑賞しました。
金曜ロードショーでよく放送していた印象ですが、実はちゃんと観たことがなかったので、これはチャンスとばかりに観にいきました。
さらに面白くなる気づきを【7点】解説!!
感想や、大人になった今気づけたことを書きます。
ある程度歴史や社会、映画の見せ方を学んだ今、わかることです。
パトカーは埼玉ナンバー
何度かパトカー登場します。
割りとはっきりと埼玉ナンバーがうつります。
東京じゃないんですね。銭形は埼玉県警のようです。
次元 かわいい。
まず、次元が可愛いです。
ルパンとの仲の良さや、特別に用意したでかい銃を大切に最後まで持っているのがとてもキュート。
地下の日本人白骨
カリオストロ城地下に落ちたところで、日本人の白骨体を見つけるルパン。
そこに書かれた文字は、
「1904 3 14 日本國軍偵 河上源之助 ここに果つ 仇」
1904年は日露戦争中です。カリオストロの偽札は日露戦争とも絡んでいたか、それとも、宮崎なりのメタファーか。ちなみに公開当時の1979年前後は漁業権や北方領土問題でなんやかんやあった感じ。
五ェ門も最初いる
冒頭、ルパンと次元がカジノに忍び込んで大金を泥棒する場面から今作は始まります。
あれ、二人なのか…?と思いきや、札束でパンパンになった車の後ろをよーく見ると、 五ェ門の後頭部と、斬鉄剣がチラリ。
また、追手の車も定番の 五ェ門カットされていました。
ワイヤーの活躍
劇中、最も活躍する道具は
フィアットでもなく、斬鉄剣でもなく、コンバットマグナムでもない。
名もなきワイヤーでした。
クラリスを救うときも、部屋に忍び込むときも、地下に落ちそうになる時も、めちゃくちゃ役立ちます。ちょっと便利アイテムとして使いすぎでは…?と思ったくらいです笑
時計や歯車がやたら出てくる
侵入するときや、バトルシーン、あらゆる場面で「時計塔」「時計」「時計の歯車」が登場します。
ドラマチックにしたり、コミカルに追いかけっこを演出で必要なのかもしれませんが、何かメタファーがあれば面白いなと思います。
例えば、
・クラリスは伯爵とルパンが愛するにはあまりに若すぎる。もう少し時の流れが違えばなあ。とか。
・ルパンは歯車をよく破壊したり、逆走したりします。社会からずれた存在として生きていく悲しさ、歯車にはならんぜ!というメッセージ。とか。
ルパンと伯爵の比較、そしてラストシーンでルパンと銭形の比較
ルパンが伯爵に
「妬くな妬くなロリコン伯爵、ヤケドすっぞ」
と言います。
ルパンは伯爵をとにかくよく思っていません。
ルパンは泥棒、伯爵は贋札作り。互いに外道を歩んでいます。
道に外れながらも、権威や位にすがろうとする伯爵
道に外れたからこそ、自由さや楽しさを求めるルパン
だから相容れない。
そこに両者の対比が描かれています。
そしてさらに、ラストシーン。
クラリスを抱きしめるのをこらえ、車に乗り去ってゆくルパン。
クラリスへ「ルパンは大変な物を盗んでいきました。あなたの心です」とつげ、パトカーで去っていく銭形。
双方を見送るクラリス。
世の中で絶対の正義は、警察である銭形。
ルパンにもルパンなりの正義あるが、彼はしょせん影の者…。
という切ない立ち位置を表現したラストは素晴らしかったです。
まだじっくり見たことのない方は是非!
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