レッド・ホット・チリ・ペッパーズの名曲『Californication』の歌詞を紹介します。
『Californication』は、レッド・ホット・チリ・ペッパーズの1999年にリリースされたアルバムのタイトル曲であり、バンドの代表作の一つです。
この曲は、カリフォルニアの文化や社会に対する批判や皮肉を込めた内容となっています。
私が東南アジアを旅している時にも、バンドの演奏や、バーのBGMで度々耳にしました。世界中で愛されている曲で、私も大好きですが歌詞の内容を全く知らなかったので今回紹介しようと思いました。
ぜひ、歌詞を読みながら聴いてみてね。
Psychic spies from China Try to steal your mind's elation
Little girls from Sweden dream of silver screen quotations
And if you want these kind of dreams, it's Californication
中国から来たサイキックスパイは君の高揚感を盗もうとする
スウェーデンから来た少女は銀幕のセリフを夢みる
君もこういう夢が欲しいならそれはカリフォルニケーション
It's the edge of the world and all of western civilization
The sun may rise in the East At least it settles in the final location
It's understood that Hollywood Sells Californication
世界の端っこであり、すべての西洋文明
太陽は東から昇るかもしれないが、最終的には西に沈む
知ってるよね、ハリウッドはカリフォルニケーションを売ってるって
Pay your surgeon very well to break the spell of aging
Celebrity skin is this your chin or is that war you're waging?
老いという呪文に抗うために大層な金を払って手術して
セレブの肌、これは君の顎か、それとも戦争か?
First born unicorn
Hard core soft porn
(Dream of Californication...)
初めに生まれたユニコーン
ハードなソフトポルノ
カリフォルニアの夢…
Marry me girl be my fairy to the world be my very own constellation
A teenage bride with a baby inside getting high on information
And buy me a star on the boulevard It's Californication
僕と結婚して、妖精になって、星座になって
情報に酔いしれる、子供を身ごもった10代の花嫁
大通りで星を買って、それはカリフォルニケーション
Space may be the final frontier, but it's made in a Hollywood basement
Cobain can you hear the spheres singing songs off station to station
And Alderaan's not far away It's Californication
宇宙は最後のフロンティアかもしれないが、それはハリウッドの地下で作られている
コバーン、君には球体が駅から駅へと歌うのが聞こえるか?
アルデランもカリフォルニアからそう遠くない
Born and raised by those who praise control of population
Everybody's been there I don't mean on vacation
生まれ育つことは人口管理によるもの
休暇以外の目的でみんな行ったんでしょう
First born unicorn
Hard core soft porn
(Dream of Californication...)
初めに生まれたユニコーン
ハードなソフトポルノ
カリフォルニアの夢…
Destruction leads to a very rough road, but it also breeds creation
And earthquakes are to a girl's guitar they're just another good vibration
And tidal waves couldn't save the world from Californication
破壊は悲劇の結末に繋がりつつも創造を生むことでもある
地震は少女のギターに心地よい振動をもたらした
津波でもカリフォルニケーションから世界を救えなかった
Pay your surgeon very well to break the spell of aging
Sicker than the rest There is no test but this is what you're craving
老いという呪文に抗うために大層な金を払って手術して
病気で休んでテストなしこれが望んでること
First born unicorn
Hard core soft porn
(Dream of Californication...)
初めに生まれたユニコーン
ハードなソフトポルノ
カリフォルニアの夢…
こんな感じの和訳になります。
さらに詳しく曲の背景について解説していきますね。
まずこのアルバムは、ギタリストのジョン・フルシアンテが薬物中毒から立ち直り、バンドに復帰して制作されたものです。彼の復帰はバンドにとって大きな転機となり、音楽スタイルも以前の派手でハードなサウンドから、よりメロディアスで優しい雰囲気に変わりました。
『Californication』というタイトルは、「California(カリフォルニア)」と「fornication(姦淫)」を組み合わせた造語です。これは、カリフォルニアの映画産業や資本主義の象徴であるハリウッドが、文化や価値観を侵食していく様子を皮肉ったものです。
歌詞の中では、カリフォルニアの魅力とその裏に潜む虚構や堕落を描いています。例えば、「Psychic spies from China Try to steal your mind’s elation(中国から来たサイキックスパイは君の高揚感を盗もうとする)」や「The sun may rise in the East At least it settles in the final location(太陽は東から昇るかもしれないが、最終的には西に沈む)」といったフレーズは、カリフォルニアが持つ魅力とその影響力を象徴しています。東洋から新しいものが生まれても、最終的には西洋がその中心地となるという文化的な流れを表現していると考えられます。特に、カリフォルニアが新しい文化やトレンドの最終的な受け入れ先であることを強調しています。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズのメンバー、特にベーシストのフリーは、ニルヴァーナのフロントマンであるカート・コバーンと深い親交がありました。フリーはカート・コバーンの音楽的才能を高く評価しており、彼の死後もその影響を公に認めています。また、レッチリとニルヴァーナは1990年代初頭のオルタナティブ・ロックシーンで共に活動しており、音楽的にも精神的にも互いに影響を与え合っていました。
歌詞にある「Cobain, can you hear the spheres singing songs off Station to Station?」というフレーズは、カート・コバーンとデヴィッド・ボウイのアルバム『Station to Station』を結びつけています。この歌詞は、コバーンの影響力と彼の悲劇的な人生を反映し、名声の代償や失望感を象徴しています。
「spheres(球体)」は、CDやレコードを象徴している可能性があります。これらの媒体は音楽を物理的に保存し、再生するためのものであり、音楽の永続性や普遍性を表現しています。また、「spheres(球体)」は、統一、完全性、永遠を象徴しており、すべての存在が相互に関連し、依存していることを示す言葉でもあります。このフレーズは、カート・コバーンが感じたであろう孤独や苦悩を表現しており、彼の音楽が持つ深い感情と共鳴しています。加えて、デヴィッド・ボウイの『Station to Station』は、アイデンティティの危機や自己探求をテーマにしており、これもコバーンの人生と重なる部分があります。
このように、レッド・ホット・チリ・ペッパーズの歌詞は、カート・コバーンの影響力と彼の複雑な感情を巧みに表現していると言えるでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございます!
レッド・ホット・チリ・ペッパーズの『Californication』の歌詞を解説しました。
そりゃあこれだけ気合の入った歌詞なら、世界中で愛されますよね。超納得です。
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