映画『チャイルド・プレイ』を鑑賞しました。
本作は1988年のホラー映画です。
チャッキー人形が大暴れする作品ですね。ホラーが好きな人なら一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
本作が無ければ、アナベルもミーガンもなかったことでしょう。
監督は『サイコ2』『フライトナイト』『ランゴリアーズ』『瘦せゆく男』のトム・ホランド(スパイダーマンの俳優とは無関係)。
第1作目以降、6つの続編、テレビシリーズ、リメイク版が製作されたほか、コミック、テレビゲーム、タイアップ商品、アトラクションなどの様々なメディア展開が行われた一大ホラーアイコンであるチャッキー人形。
チャッキー人形は有名だけど、初めの映画はどんな感じなんだろ?
結論から言うと、とってもよくできた素晴らしい映画だよ。詳しく解説していこう!
あらすじ:刑事のマイク・ノリスに追い詰められた連続殺人鬼チャールズ・リー・レイは、おもちゃ屋に逃げ込む。そこで、ノリスの放った銃弾に倒れるが、息絶える直前に握り締めていた人形に呪いの言葉をつぶやく。後日、その人形は6歳のアンディの元にあった。
https://filmarks.com/movies/13582
チャッキー人形について
本作を語る上で、やはりチャッキー人形について詳しく解説をしたいところです。
チャッキー人形のネーミング、どうやって動かしているのかを解説します。
そもそもチャッキー人形とは
チャッキー人形は、アニメのキャラクターを人形として販売しているという設定です。
「グッド・ガイ」というテレビアニメで、派生おもちゃもたくさんあるみたいでした。
おそらくですが、何かを修理したり、遊んだりすることに長けた男の子のキャラクターで、工具セットやシリアルなどが販売されているようです。
そして満を持して、等身大の人形が販売されたというのがストーリーの流れです。
ネーミングについて
「グッド・ガイ人形」はそれぞれに名前があるようでした。
少年の手元にやってきたのは「チャッキー」という名前の人形。
この「チャッキー」という名前は、ある3人の犯罪者の名前からとったものなんです。
「チャッキー」というのは愛称で、正式名はチャールズ・リー・レイ。
チャールズ・マンソン、リー・ハーヴェイ・オズワルド、ジェームズ・アール・レイの三名です。
チャールズ・マンソンは、アメリカに存在したヒッピーのコミューンの指導者であり犯罪者。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の元ネタになった人物です。
詳しい解説はこちら👇
二人目のリー・ハーヴェイ・オズワルドは、アメリカ合衆国ケネディ大統領暗殺事件の実行犯とされている人物です。
三人目のジェームズ・アール・レイは、キング牧師暗殺事件の犯人として知られる。
いずれも超がつくほどの有名殺人鬼なのであります。
チャッキー人形はこうして生まれた
観たことが無い人にとっては意外かもしれませんが、チャッキー人形の出現は、結構オカルティズムに溢れているんです。
チャッキー人形の人格であるチャールズ・リー・レイは、ブードゥー教の信者です。
ブードゥー教は、ハイチがフランスの植民地であったころに、奴隷貿易でハイチに強制連行されたダホメ王国をはじめとする西アフリカの人々の信仰と、カトリックの信仰とが、ハイチで融合して成立したといわれる宗教です。
メキシコ湾にあるハイチ共和国や、アメリカ南部のニューオーリンズなどで信仰されている民間信仰なんですね。
呪術とか黒魔術との繋がりが非常に強いのも特徴です。
また、タイのブードゥー教では、ブードゥー人形なるものも存在します。
わら人形的な使用目的もあるようなんですが、今では願掛けの人形としてポップな扱いを受けることが多いようです。
チャールズ・リー・レイはブードゥーの呪いだとか祈りのような力を以てして、グッド・ガイ人形の中に自らの魂を憑依させたのです。
劇中のセリフの中に登場するダンベラの神とは、ダムバラー・ウェドのことで、ブードゥー教における神格たち(あるいは精霊たち)の長で蛇の化身とされています。
アニマトロニクスとスタントが見事
『チャイルド・プレイ』は、映画作品としてかなり優れています。
ホラーテイストのストーリーはもちろんなんですが、何より注目したいのがチャッキー人形の動きです。
1988年なので、CGはまだ今ほど発達していません。(この翌々年にようやく、『ジュラシックパーク』でレベルの高いCGが登場し、世界中が驚いたような時代です)
しかし、チャッキー人形の動きはかなりリアルです。
どのように撮影しているのかというと、アニマトロニクスとスタントダブルを駆使しています。
アニマトロニクスとは、SFXの一種で、生物を模したロボットを使って撮影する技術です。
コンピュータによって制御されたロボットを人工の皮膚で覆い、リアルで滑らかな動きのある生物を演出する技術です。
チャッキー人形は、無数のワイヤーを張り巡らせたアニマトロニクスで撮影されています。
アニマトロニクスを操作するには5人から6人の操り人形技師が必要で、ひとりは唇とアゴの動きを担当し、もうひとりは腕や胴体の動きを担うといった要領で、全員で1体の人形を動かすというのだから、相当な連携が必要なわけです。
かなり手間も時間もかかっていそうですよね。
そしてスタントダブルとしてエド・ゲイルというアクターがチャッキー人形を演じています。
102㎝のスタントマンです。
もう、彼の演技はもの凄いんですよ。
特に終盤の暖炉の火で燃えるシーンは絶品です!
他にも見どころたくさん!
『チャイルド・プレイ』は他にも優れた点がたくさんあります。
まず、それだけの手間と時間をかけているにも関わらず、部屋の中というワンシチュエーションじゃないのがすごいですよね。
普通、お人形系のホラーって、屋敷の中だけで完結しそうなものですが、『チャイルド・プレイ』は街中や病院など、様々なな場所でチャッキー人形が暴れまわります。
また、「女性を殺害した犯人は子どもなんじゃないか…?」
という、幼い子どもが疑われる心理的な恐怖との二重構造になっているのも味わい深いです。
これは、精神的にくるものがありますよ。
そしてあの名作『シャイニング』をオマージュしたであろう、シャワー室のシーン。
あのシーンもかなりスリリングです。
そして最後に、チャッキー人形に傷が増えていき、段々と見た目にも恐ろしくなっていく様がまたたまりません!
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
映画『チャイルド・プレイ』の見どころをお伝えしました!
チャッキー人形を動かす技術の高さや、細かな設定まで侮れない怖さがありますよ。
さすが今なお人気のホラーアイコンだね!
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本作はAmazon Prime Videoの観放題で鑑賞できます!
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