「CODA」にエロ表現がある理由

ドラマ映画

 



「CODA」を鑑賞しました。

まさに王道の青春・成長・愛の物語。観て損なし。でも随所に下ネタやエロ表現が。

その理由も合わせて、クリティカルに見どころを解説します!

はじめに

豊かな自然に恵まれた海の町で暮らす高校生のルビーは、両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聞こえる。陽気で優しい家族のために、ルビーは幼い頃から“通訳”となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。新学期、秘かに憧れるクラスメイトのマイルズと同じ合唱クラブを選択するルビー。すると、顧問の先生がルビーの歌の才能に気づき、都会の名門音楽大学の受験を強く勧める。だが、ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられず、家業の方が大事だと大反対。悩んだルビーは夢よりも家族の助けを続けることを選ぶと決めるが、思いがけない方法で娘の才能に気づいた父は、意外な決意をし・・・。

https://www.youtube.com/watch?v=u9nSyk8_lbk

かなり感動的です。青春の日々の中で、耳の不自由な家族と向き合う悩みを描いています。

歌うま主人公というのが、どうも最近の若者向けなのかな~と思いきや、そんなことはありません。

劇中に使われる曲が渋い!10代や20代には響きにくそうでした笑

ディランやボウイ、クラッシュなど、オールドな洋楽がたくさん登場します。

そのため、古い洋楽が好きな方は、それだけで楽しめますよ♬詳しい曲はこちら↓↓

中でも、劇中最も重要な曲が「You’re All I Need To Get By」です。

誰のどんな曲か解説します。

タミーとマービンを語らずにはいられない

You’re All I Need To Get By」は「タミー・テレル」と「マーヴィン・ゲイ」によるデュエット曲です。

私は、「タミー・テリル」と「マーヴィン・ゲイ」のデュエットを、世界で最も切ない気持ちになるソウル音楽だと思っています。

2人は1967年に初めてデュエット曲「Ain’t No Mountain High Enough」を出します。

若さ溢れるチャーミングなタミー・テレルが、内向的なマーヴィン・ゲイ励ます。そんな不思議な組み合わせだったのでしょうか…。2人は至上最高のデュエットとして評価を受け、華々しくリリースしました。

しかし、同年10月、ライブ中にタミー・テリルが倒れます。原因は脳腫瘍。22歳のタミー・テリルは手術を受けます。

何とか回復し。翌年1968年に「恋はまぼろし」を録音した後、「You’re All I Need To Get By」を録音し、再び闘病生活へ…。何度も手術を繰り返した末、1970年24歳という若さでこの世を去りました。

何とも切ない…。彼らが出した数枚のアルバムは大好きなので何度も聞きますが、いつも涙が出そうになりますね。

その後のマーヴィン・ゲイの活躍も素晴らしいので、ぜひお聞きください。

「CODA」のあの曲は、そんな、一味も二味も違うデュエット曲なのです!!

エロシーンがある意味

「CODA」は序盤エロシーンが多いです。しかも結構ガッツリ。

親子や初々しいカップルでの鑑賞は注意が必要ですね笑

ああいったシーンがなかったら、誰にでも見せたい、非常に教育的意義の大きな作品だと思います。

エロシーンのわけを真剣に考えてみました。

田舎で暮らす。障害者と暮らすということ。ここに理由がありそうです。

田舎には娯楽が少なく、どうしても性行為が大きな楽しみになってしまう傾向は強いのではないのでしょうか。

かつ、耳の不自由な人。より娯楽は少ないですよね。そういったことを暗に伝えているのかもしれません。

また、障害を持つ人と暮らすには、ルールが必要です。

コミュニケーションに不自由がある場合、ああいう行為はこういう時に。といったルールを作っておくことがお互いのためになります。

アンタッチャブルなことだと決めつけると、あんな風に悲劇を生みますからね。

CODA」の主人公ルビーが、年頃の女の子に関わらず、どれだけ苦労してきたか。それを暗に伝えているのだと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます!

ちなみに、最後の手話は「愛してる」という意味だそうです♡

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