メキシコはタコスとプロレスと麻〇だけの国ではない…
映画「イビルアイ」を鑑賞しました。
本作は、メキシコ映画です。ちょっと珍しいですね。
魔女や魔術を扱ったホラー作品で、結構怖かったです。
日本ではキリスト教信仰がそこまで根付いていないため、魔女とか黒魔術のような文化はあまり触れていないですよね。
本作はもうガッツリ。魔女伝説や黒魔術の雰囲気がムンムンなんです。
黒魔術…魔女…。いまいち分かんないね…。
今回の記事では、「イビルアイ」を鑑賞して分かった、メキシコの宗教観や魔女信仰について解説いたします!
作品概要
「パラドクス」「ダークレイン」が世界各国の映画祭で上映されて注目されたメキシコのアイザック・エスバン監督が手がけたスリラー。祖母が人間でない何者かであることに気づいた少女が、恐怖におびえながらも隠された秘密を暴いていく姿を描く。
都会に住む13歳の少女ナラは、奇妙な病気にかかった妹の療養のため、家族とともに母の田舎であるラスアニマスという村にやってくる。そこには年老いた祖母がひとりで暮らしていた。祖母と過ごすうちに次第に不穏な空気が漂い始め、ナラは祖母の不可解な行動から、彼女が人間ではない何者かであると疑い始める。妹の容体はさらに悪くなっていき、家政婦の突然死など不吉なことが続き、村と祖母に隠された秘密が徐々に明らかになっていく。
映画公式サイトより引用
本作の原題は「Mal de ojo」で、邪悪な目という意味を表す言葉となっています。
とにかく、魔女とか黒魔術とか、そういった伝承がところどころ出てくるのが面白いんですよ!
まずは、メキシコの宗教観について解説していきましょう!
メキシコはキリスト教の国
メキシコは、ブラジルについでカトリック人口の多い国なんです。
カトリックが約85%、プロテスタントが約8%、その他の宗教が約3%というほど、多くの人がキリスト教を信仰しています。
しかもカトリックが多くの割合をしめていますので、かなり信仰心が強そうですよね。
なぜここまでカトリックが多いかというと、それはスペイン人がメキシコを征服したことが理由です。
元々メキシコの先住民たちは、土地の神様を信仰していましたが、スペイン人たちが征服のためにカトリックを布教したことがきっかけです。
やがて、17世紀にはグアダルーペの聖母という聖なる女性を見たと主張する、ホアン・ディエゴという名の男性が現れ、ほとんどの先住民たちはキリスト教を受け入れるようになったというわけです。
メキシコは魔術が有名
そんなメキシコでは、魔女や黒魔術、呪術などの信仰が強い国です。
現在でも、年に一度メキシコの魔術師が集まるお祭り「ノーチェ・デ・ブルホ(魔術師の夜)」というものがございます。(そこまで黒々とした祭りではなく、DJや屋台も登場するような陽気な祭りのようですが)
また、魔女の村と呼ばれる地域や、メキシコシティのソノラ市場というところでは、呪術や黒魔術に関するアイテムがたくさん売られています。
「イビルアイ」に観る魔術
さて、では「イビルアイ」では黒魔術や魔女信仰はどのように扱われていたのかを感想と合わせてお伝えします。
「イビルアイ」では、三つ子の一人が魔女に血を吸われる伝説が語られていました。
そしてその魔女は血を吸うことで若さを保つという…。
割とありふれたお話ですが、映像と合わせて観ると結構気味悪かったです。
この三つ子の伝説や、魔女が皮を脱いで空を飛ぶなどの伝承は、メキシコにもない映画オリジナルの設定みたいです。
もしかしたら、web上にはないだけで、メキシコでは知られた話なのかもしれませんが。
また、物語の舞台は現代で、主人公の少女はスマホを操るデジタルネイティブのティーンでした。
彼女は魔女の伝説なんて知りもしないし、魔術と出会うのも初めてといった感じでした。
もはや、魔術大国メキシコでも、そこまで魔女や呪術の信仰は希薄になっているのかもしれませんね…。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
映画「イビルアイ」を通じて、メキシコの宗教観や魔女信仰についてお伝えしました。
メキシコ、何となく陽気なイメージと怖いイメージが混在していましたが、オカルトな魅力もあると知って行ってみたくなりました。
レスラーマスク買ってきてね!
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