映画「ファイブ・デビルズ」を鑑賞しました。
2022年11/19に記事を執筆しているのですが、昨日から気になる封切が多くて困っています。
「ザリガニの鳴くところ」「ザ・メニュー」「ある男」「サイレントナイト」などなど…。サスペンス系の作品で気になる作品が目白押し。
その中で封切2日目で観たのがこちら「ファイブ・デビルズ」です。
決め手となったのは、予告動画の一つ、「オマージュ編」を観て、私の敬愛するキューブリック作品「シャイニング」の空撮シーンをオマージュしていることでした。
また、「パリ13区」の脚本を務めたレア・ミシウスが監督・脚本をしていることも魅力の一つです。
今回の記事では「ファイブ・デビルズ」を観た感想やオマージュシーンの数々と、見どころをお伝えします!
STORY
嗅覚に不思議な力をもつ少女はこっそり母の香りを集めている。
そんな彼女の前に突然、謎の叔母が現れたことをきっかけに
彼女のさらなる香りの能力が目覚め、
自分が生まれる前の、母と叔母の封じられた記憶にタイムリープしていく。
やがてそれは、家族の運命を変える予期せぬ結末へと向かっていくー
公式サイトより引用
なんと、タイムリープ系作品なのですね。
これまた私の大好物。
タイムリープ系は外れが少ないというのが、私の持論です。
名作との関連
冒頭でもお伝えしましたが、今作にはオマージュシーンがございます。
『ツイン・ピークス』『シャイニング』『アス』に影響を受けたとミシウスが語るオマージュシーンも見所。全く新しい奇妙な世界観を纏った怪しげな家族ドラマは、SFの世界へ突入し、やがて情熱的な愛の物語へと昇華する。
公式サイトより引用
私が気づいたオマージュシーンをいくつか紹介します!
シャイニング
これはもちろん、先述の通りオープニングシーンですね。
車が走る様子を、空撮で捉えているのに加えて、タイトルロゴまでの文字の色も「シャイニング」そっくりでした。
また、主人公が特殊な力を持つ子どもであることも共通しています。
アス
「アス」を意識したカットも多く観られます。
黒人の少女が不気味にこちらを見つめるシーンはアスと非常に近しいものを感じました。
時をかける少女
ファイブデビルズはタイムリープものです。
日本が誇るタイムリープ系作品に、「時をかける少女」がございます。
ファイブデビルズでは、臭いを嗅ぐことで過去に戻るのですが、これは「時をかける少女」の映画第一作と似ています。
時をかける少女も、花の香りを嗅ぐことでタイムリープが発動していました。
タイトルの意味
タイトルのファイブデビルズは、架空の村の名前という設定ですが、もう一つ意味がございます。
この物語には、主要人物が5人います。
娘、父、母、父の妹、母の同僚です。
それぞれが、どんな思いをもって物語を繰り広げるのかにご注目ください。
感想
「ファイブ・デビルズ」を観る前は、ホラーやサスペンスを味わえるものかと思っていましたが、そうではありませんでした。
それよりも、親子愛やLGBTQへの思いがこもった、いい映画としての側面が強かったように思います。
“予想外のラスト”や”極上のサスペンス”を味わう狙いではなく、「パリ13区」のような、性的マイノリティーへの学びを求めて観るほうがよさそうです!
今日の映学
最後までおよみいただきありがとうございます!
「ファイブ・デビルズ」の見どころと感想をお伝えしました。
サスペンスフルな雰囲気と名作のオマージュを味わいつつ、LGBTQへの理解も高まる作品です。
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