あなたがモテない世の中が不満なの
映画『ゴーストワールド』をシネマートで鑑賞しました。
本作は2001年に公開されたアメリカ映画。
主演のソーラ・バーチがゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞した上、アカデミー脚本賞などを受賞した作品です。
22年の時を経て、全国の劇場で公開されました。
どうして今リバイバル公開されたんだろう?
おそらく、若い頃に『ゴーストワールド』に胸打たれた人へ、改めてメッセージを送ると共に、若い人たちにも観てもらいたいからだと思うんだ。
今、『ゴーストワールド』が公開される理由
まずは、『ゴーストワールド』のあらすじから
1990年代アメリカ、都市郊外の名もなき町。高校の卒業式を迎えた、幼なじみで親友のイーニド(ソーラ・バーチ)とレベッカ(スカーレット・ヨハンソン)。バカな同級生たちともいよいよお別れ。しかし、高校を卒業したからといって、退屈な街で心が満たされることはないし、気持ちわるい大人たちの仲間入りもお断り。二人は進路も決めず、あてもなく町をぶらついては面白いことを探して過ごしている。
ある日、お気に入りの50年代風ダイナーに入り浸っていた二人は、新聞の出会い系広告を見つける。いたずらで広告主を呼び出してみると、現れたのはいかにもモテなさそうなダサい中年男・シーモア(スティーブ・ブシェミ)。しばらく待ちぼうけを食らっていた彼は、やがて自分が騙されたことに気づくと怒って店を出て行ってしまうが、すかさず二人は男を尾行して自宅を突き止める。
後日、ふたたび男の家を訪れると、ガレージセールを行っているシーモアの姿があった。彼はブルース・レコードのコレクターで、ブルースについて喋り出すと止まらなくなるのだった。孤独でも自分の世界に生きるシーモアに関心を持ったイーニドは、彼の”理解者”として交流を深め、奇妙な友情関係を築いていく。一方、アパートを借りるために地元のコーヒーショップに就職し、社会と折り合いをつけて自立しようとするレベッカは仕事中心の生活になっていく。同居を計画していた二人の間には次第に距離が生まれ……。
映画『ゴーストワールド』オフィシャルサイトより引用
ジャンルで言うと、青春映画、ドラマ映画になります。
本作で見逃せないのが、何と言ってもその可愛いファッション。
ソーラ・バーチとスカーレット・ヨハンソンの身に着ける服やアイテムがとにかくキュート。
古着系のファッションなんですが、今でもサブカルが好きな人にはビシビシ刺さると思います。
下北とか高円寺には、今なお彼女たちのような人たちはたくさんいますよね。
こういったファッションを身に着ける人って、サブカル好きが多い。
劇中の彼女らもそういうタイプ。
普通のイケイケ高校生と自分は違うと思っているんです。
映画が好きな人って、みんなそういう時代があったんじゃないでしょうか?
皆さん、ケリつけられました?
本作では、ソーラ・バーチ演じる主人公イーニドが、周囲とのギャップに戸惑う葛藤を描いています。
イーニドは、高校卒業後も就職活動も進学もせず、ふらふらます。
それに反して、スカーレット・ヨハンソン演じる親友のレベッカは社会に出て働こうとする。
結果、二人は段々と疎遠になっていきます。
イーニドは、まだまだ自分の好きなものや、自分だけの世界を愛していたいし、普通の人になんてなりたくないんです。
また、イーニドは、スティーヴ・ブシェミ演じるレコードオタクのシーモアに関心を持つようになります。
シーモアは、自分の好きなもの(古いレコード)をずっと大切な趣味として持ち続けながら、大人になっています。
イーニドは、彼と自分の将来を重ねているんですね。
彼が受け入れられないような世界では、自分も受け入れられないのではないかという不安があったんです。
ほとんどの人は、どこかのタイミングで、若い頃の趣味とか世界を捨てて、社会の中に溶け込んだり、家庭を持ったりします。
でも、現代って、ある程度の年齢でも、結婚しないのというのも一つの選択肢としてかなりメジャーになっているんじゃないでしょうか。(かくいう私も今のところその一員です)
そんな人にそっとメッセージを送っているんじゃないかと思います。
『花束みたいな恋をした』もある種そういった映画でしたね。
ラストシーンで、イーニドは、くるはずの無いバスに乗って町を去ります。
あれが、現実からの逃避であるのか、大人になる道へと続くものなのか、あるいはそれらとは全く別の未来を開いていくという決意なのか。
観る人の現在の立場や考え方によって、見え方が変わってきそうですね。
とにかく可愛い
先述の通り、『ゴーストワールド』はファッションや音楽が本当に可愛いんです。
その洒落た雰囲気だけでも、今の若者にも通用するんじゃないかと思います。
むしろ、本作をきっかけに、映画に目覚める10代20代もいるんじゃないでしょうか。
それほど、キラリと輝く作品です。
スカーレット・ヨハンソン 17才
本作は、スカーレット・ヨハンソンが主人公の親友役を演じています。
キュートなルックスだけでなく、17才ながら洗練された表情を併せ持っていて、とってもいい感じ。
でも、それより何より、彼女の変わらなさに驚きました。
現在スカーレット・ヨハンソンは39歳なんですが、
2023年9月に公開された『アステロイド・シティ』に出演していた容姿も、そこまで大きくは変わらないんじゃないかと思います笑
すごい俳優ですね。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
映画『ゴーストワールド』が22年の時を経て公開された理由について考えをお伝えしました。
自分の世界を大事にしている大人へ!
これから世界を広げていく若者にも!
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