「華麗なるギャツビー」アメリカ人には愛されるけど、日本人は退屈な理由。

ドラマ映画

ギャツビー、なんて憐れな男だろう。
それでもみんな、ギャツビーが好き。

「華麗なるギャツビー」を鑑賞しました。

監督:バズ・ラーマン 主演:レオナルド・ディカプリオ
2013年に公開された作品です。

宮殿のような豪邸に暮らす、謎めいた男がいる。彼の名は、ジェイ・ギャツビー。どこから来たのか?どうやって大富豪になったのか?仕事は何をしているのか?いったい何のために、毎夜のように豪華絢爛なパーティーを開くのか?誰一人その答えを知らない。
「真実を話そう」と、ギャツビーは隣人のニックに、自らの生い立ちを打ち明ける。裕福な名家に生まれ、ヨーロッパで宝石や名画に囲まれた贅沢な暮しを送った。戦争では数々の勲章を受けて英雄となり、両親が亡くなった今は天涯孤独の身……。出来すぎた話に、「彼は何かを隠している」と直感するニック。
やがて、耳を疑う噂と危険な人脈、そして上流社会の女性との禁じられた恋が、少しずつギャツビーの華麗な仮面をはがしていく。
ギャツビーがこの街にやって来た、本当の目的は?果たして、彼が人生のすべてをかけたとは――?

WB公式サイトより引用
管理人
管理人

今回の記事は「華麗なるギャツビー」をより深く楽しむための解説です。

ダニー
ダニー

まずは日本人が退屈に感じてしまう理由から!

 



日本人が退屈に感じる理由

今作のあらすじは、”いかにして富を築いたか”とか”彼の秘密とは?”などといった、ミステリアスさやサスペンスドラマっぽく紹介されることが多いです。

しかし、私は、今作は、ある程度全容をしりつつ、大河ドラマチックに味わう方がよいと考えます。

なぜなら、結構早い段階で、これらミステリアスな情報はわかってしまうからです。

また、それに伴って、ギャツビーは後半「華麗」じゃなくなってしまいます。

そのため、後半は退屈に感じる人が多い。

しかし、全容や時代背景をインプットしてから鑑賞すると最後までじっくりと味わい、感動もより大きくなる。

管理人
管理人

アメリカの人々に今作が高く評価され、愛される理由もよく分かるはずです。

ダニー
ダニー

なんといっても、ゴールデングローブ賞だもんね。

1920年頃のアメリカとは

「華麗なるギャツビー」は、1920年頃のアメリカを舞台にしています。

アメリカが、イギリスを抜いて、世界一の経済大国になった時代です。

今作は、割と事実を含んだ内容となっており、似たような経験を持つ人が、アメリカにはたくさんいるんですよ。

ギャツビーのように城を建てた人もいますし、世界恐慌と共に破滅していった人もたくさん。

ダニー
ダニー

お城を建てた人がいるの?!

管理人
管理人

築城は、市民ケーンのモデルであるウィリアム・ランドルフ・ハーストだね。

また、原作者のF・スコット・フィッツジェラルドも世界恐慌の波に呑まれて没落しているんだよ。

 



アメリカに上流階級はいない

アメリカには、ヨーロッパのように、貴族や上流階級の人というのはあまり存在しません

ほとんどの人が、ヨーロッパから富を求めて、チャンスを掴むために移住してきたバックヤードを持ちます。

主人公のギャツビーもその一人。

アメリカの田舎、貧困な家庭で育ちながら、ふつふつと野心に燃えていたのです。

つまり、アメリカで成り上がった人は、みんなギャツビーと同じような境遇を持っています。

だからアメリカ人にとっては共感を呼ぶ作品で、ギャツビーは愛されるキャラクターであるという訳ですね。

 



ジンクスをはねのけた

これまでも、「華麗なるギャツビー」は、映像化されたことがあります。

1926年・1949年・1974年・2000年と大まかに4度映像化されましたが、どれもそれほどあたっていません。

「ギャツビーの映画化はコケる」というジンクスを見事に跳ね飛ばしたのが、バズ・ラーマン監督です。

バズ・ラーマン監督といえば、「ロミオとジュリエット」でディカプリオと共に成功を収めています。

こういった古い原作をうまい具合に現代風にアレンジするのが得意な訳ですね。

アメリカの人々に愛される文学でありながら、映像化での成功はなかなか振るわなかったという歴史があればこそ、2013年版「華麗なるギャツビー」は、より高い評価を獲ているのです。

 



タイトルについて

管理人
管理人

私は今作のタイトルについて「華麗なる」というのは、ストーリーや原作者の意図とあまりマッチしていないように感じます。

ダニー
ダニー

どうして??カッコいいタイトルじゃない。

原題は「The Great Gatsby」です。

初めこそ、ギャツビーの「華麗さ」は目立っていますが、段々と物事が上手く運ばなくなっていきます。

また、ギャツビーというキャラクターは、もちろんその紳士然とした振舞にも魅力的ですが、たった一つの物事のために富を築きあげた点や、時折見せる感情の高ぶりなど、人間臭いところが魅力です。

原作者のF・スコット・フィッツジェラルドはギャツビーというキャラクターに愛情を込めて「The Great」を付け加えて命名しました。

 



ここに注目!

管理人
管理人

最後に、個人的に注目していただきたいシーンを3つ紹介します。

ギャツビー初登場

誰も姿を見たことがない、ギャツビーが、ニックの前に姿を現すシーンです。

パーティの中、ラプソディーインブルーのBGMと共にカクテルグラスを手に現れるギャツビー。

思わず笑ってしまうほどのカッコよさがあります。

ギャツビー大激怒

劇中、ギャツビーが怒りを露わにし、相手に殴りかかろうとするシーンが出てきます。

その直前で、蒸気機関車か、ヤカンが沸騰するような「シュッシュッシュッ!」という音が鳴るのですが、これがまた面白い。

ギャツビーずぶ濡れ

ギャツビーが、ニックの計らいでお茶会に参加するシーン。

詳しくは割愛しますが、これもまた人間臭くていいんですよ…。

もしかすると、このあたりのシーンが、一番感動的でグッとくるシーンかもしれません。

今日の映学

最後までお読みいただきありがとうございます!

映画「華麗なるギャツビー」の見どころを解説しました。

管理人
管理人

日本人が、朝ドラや大河ドラマを好きなように、アメリカでもこういった一昔前の事実に近い作品は人々にとって大切なんですね。

ダニー
ダニー

坂本龍馬みたいなもんか…。

 

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