映画『クイーンズ・ギャンビット』に登場する緑のお薬。
劇中では心を落ち着かせる薬として登場します。
そして、アニャ・テイラー・ジョイ演じる主人公はあの薬に依存してしまうわけですが、
「あれはいったい何の薬なんだ?」
「実在するのか?」
など疑問に思ったり、興味を持った人も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、『クイーンズ・ギャンビット』に登場した緑の薬について解説するよ!
あくまで考察の一つとしてお読みください。
緑の薬は、作中にて「Xanzolam(ザナゾラム)」と呼ばれます。
Xanzolamは架空の薬で、実際には存在しません。
この薬は、実際のベンゾジアゼピン系鎮静剤であるリブリウム(クロルジアゼポキシド)に基づいていると考えられます。
リブリウムは、抗不安薬として使用されるマイナートランキライザーです。
トランキライザーには、メジャートランキライザー(抗精神病薬)とマイナートランキライザー(抗不安薬)の2種類があり、
メジャートランキライザーは統合失調症やアルコール依存症などの治療に使用され、マイナートランキライザーは神経症やうつ病などの治療に使用されます。
物語の中で、彼女が子どもの頃に施設で育つ間にこの薬を与えられていました。
これは、1950年代から1960年代にかけて、アメリカのああいった施設で実際に行われていたことを反映しています。
依存性の高い薬を子どもに与えていたなんてひどい!と思うかもしれませんが、実は日本の有名なアニメ映画でもトランキライザーが登場していますし、トランキライザー自体は現在でも使われる薬なんですよ。
トランキライザーが登場した日本のアニメ映画とは、ずばり『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』です。
こちらの作品は、学校の文化祭前夜を描いたもので、怪我したり眠れなかったりなどの不調を訴えて、多くの学生が保健室へやってくるんです。
そして、登場人物のサクラ先生が、「トランキライザー」を与えるシーンが明確に描かれているんですね。
ご覧になった人は分かると思いますが、結構印象的なシーンで、「トランキライザー」というセリフもはっきり言ってます。
『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』が公開されたのは1984年。
このシーンが「保健室にトランキライザーなどあるわけがない!」とか、「トランキライザーなんて与えてんじゃねー!」という笑いを誘うギャグだったのかどうかは私にはわかりかねます。
しかしながら、当時の日本で「トランキライザー」が、一般的に広く知られていたということは間違いないでしょう。
トランキライザーは現在でも日本で使用されています。
トランキライザーは、一般的に抗不安薬や精神安定剤として知られています。これらの薬は、不安や緊張を和らげるために使用されます。
ただし、これらの薬は医師の処方箋が必要であり、乱用や依存のリスクがあるため、厳しく規制されているんです。
なので、興味本位で使うのは絶対にやめましょうね。
チェスの大会前でもダメだよ!
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