『どうすればよかったか』本当にこのままでいいのか問われるような

ドキュメント・ノンフィクション系映画

変えるのって、エネルギーと責任感が伴うから

映画『どうすればよかったか』を鑑賞しました。

ダニー
ダニー

2024年の末にXですっごく話題になってたよね。

bitotabi
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どうしても気になったから、滑り込みで映画館にて鑑賞してきました。

面倒見がよく、絵がうまくて優秀な8歳ちがいの姉。両親の影響から医師を志し、医学部に進学した彼女がある日突然、事実とは思えないことを叫び出した。統合失調症が疑われたが、医師で研究者でもある父と母はそれを認めず、精神科の受診から姉を遠ざけた。その判断に疑問を感じた弟の藤野知明(監督)は、両親に説得を試みるも解決には至らず、わだかまりを抱えながら実家を離れた。

このままでは何も残らない——姉が発症したと思われる日から18年後、映像制作を学んだ藤野は帰省ごとに家族の姿を記録しはじめる。一家そろっての外出や食卓の風景にカメラを向けながら両親の話に耳を傾け、姉に声をかけつづけるが、状況はますます悪化。両親は玄関に鎖と南京錠をかけて姉を閉じ込めるようになり……。

20年にわたってカメラを通して家族との対話を重ね、社会から隔たれた家の中と姉の姿を記録した本作。“どうすればよかったか?” 正解のない問いはスクリーンを越え、私たちの奥底に容赦なく響きつづける。

https://dosureba.com/

めちゃくちゃヘビーな内容なんです。こちら。

鑑賞した人の中には、モヤモヤした気持ちを抱えてこの映画をどう捉えればいいか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

それくらい、訴えの強い作品でした。

bitotabi
bitotabi

まずは私の感想をお伝えしていこうと思います。

 



感想

今の常識では、精神疾患の人を監禁するなんてことは、人権侵害とか、虐待とかそういった観点で物凄く非難されてしまうことでしょう。治療法もある程度確立しているし。

でも、当時の常識だったらどうだったんでしょうね。こういう家庭、多かったんじゃないでしょうか。医師の家庭ですら、家族にそういう人がいるということは隠したいし、心の病気に関する認識はめちゃくちゃ低かったんだろうと思います。

そもそも、隠蔽体質って、どこにでもあると思うんですよ。恥の概念がある限り。あと、体制とか決まり、関係を変えられないってこともどんな場所にもあるんじゃないでしょうか。他人の家族のドキュメンタリーだから、「こんなに放っておくなんてありえない」って思うけど、変えられないままズルズルいっちゃってることって多いにありますよね。変えるのって、エネルギーと責任感が伴いますから。

私は昔、結構大きな組織で働いてたんですけど、昔から決まってるからということで、今年もまた同じように続ける、そういった業務がほとんどでした。私はそういうのがあまり好きじゃなかったので、時代の潮流に合わせて、変えるところは変えるべきだと思っていたんです。必要であれば、大きく。でも、保守的な人はそれを否定する。今までと違うじゃん。それってリスク高くない?って。意地になって否定する人だっていました。

人は、変われるし、良くなることや必要なことは変えるべきだって思います。そして、考え方や意見、生き方は自由であるべきなんだと。あのお姉さんは、相当なプレッシャーを抱えていた結果、心を病んでしまったんでしょうね。

あと、お姉さんは統合失調症の症状が酷い時はまともな会話のコミュニケーションを取れずにいたんですよね。これって、意思の疎通がはかれないだけで、意思がないわけではないんです。嫌なことは嫌だし、辛いことは辛い。美味しいものは美味しいし、嬉しい思いだって込み上げる。伝えられない、伝わらないだけで。

統合失調症のみならず、他の精神疾患やASDなど、会話によるコミュニケーションが取りづらい人っています。でもそういう人は考え方や感じ方まで断然違う訳では無いんです。伝え方や言葉にするのが苦手なだけで。

お姉さんは、ビートルズを好んで聴いていたそうです。ビートルズ世代なんですね。彼らは、自由になることを歌う曲が多いんです。また、カウンターカルチャーの時代の代弁者として、多くの若者たちへ向けて、支配からの解放も歌い上げました。彼女の求めるものは、自由と解放だったのかもしれません。

統合失調症ってどんな病気なのか

この映画を観て、統合失調症がどんな病気なのかとても気になったので、私なりに調べたことをまとめました。

あくまで一部の意見だと思ってくださいね。

統合失調症は、古代ギリシャの時代から記録があり、19世紀にドイツの医師エミール・クレペリンによって「統合失調症」という用語が初めて使用されました。日本では以前、精神分裂症と呼ばれていましたが、2002年に「統合失調症」に名称が変更されました。これは、誤解を避け、患者に対する偏見を減らすための措置です。

【症状】
統合失調症の症状は以下の通りです:
– 妄想:例:他人が自分を監視している、政府が自分を追っているなどの不合理な信念を抱く。
– 幻覚:例:存在しない声が聞こえたり、実際には見えないものが見えたりする。
– 思考障害:例:話が飛び飛びになり、一貫性がなくなる。突然思考が止まる。
– 感情の変動:例:感情が乏しくなり、喜びや悲しみを感じなくなる。状況にそぐわない感情を表現する。
– 社会的障害:例:人との交流を避け、社会から孤立する。仕事や学業、家庭生活がうまくいかなくなる。

【原因】
統合失調症の原因は完全には解明されていませんが、以下の要因が関与していると考えられています:
1. 遺伝的要因:家族に統合失調症の既往がある場合、そのリスクが高くなる。
2. 脳の化学的な不均衡:ドーパミンという神経伝達物質のレベルが異常に低い。
3. ストレス:非常に大きなストレスやトラウマが発症を引き起こす。
4. 環境要因:都市部での生活や社会的な孤立がリスクを高める。

【治療とサポート】
統合失調症の治療には主に抗精神薬が使われます。これらの薬は、陽性症状(幻覚や妄想)や陰性症状(無気力や感情の欠如)を軽減するのに役立ちます。一般的な抗精神薬には、クロザピン、リスペリドン、オランザピンなどがあります。
薬物療法の効果は個人によって異なりますが、多くの人が薬物療法によって症状が大幅に改善されることがあります。治療の成功は、薬物療法だけでなく、心理療法やサポートも重要な役割を果たします。

今日の映学

最後までお読みいただきありがとうございます。

映画『どうすればよかったか』の感想と統合失調症について私なりに感じたことや調べたことをお伝えしました。

bitotabi
bitotabi

なかなかヘビーな内容ですが、これを映画にしてくれた監督と家族の皆様には感謝申し上げたいですね。

ダニー
ダニー

考えるきっかけをもらえたよね。

 

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