北欧にも日本にも、こんな少年少女がいるのかも
映画「イノセンツ」を鑑賞しました。
本作は「私は最悪。」のエスキル・フォクトが監督を務め、「ミッドサマー」のA24が製作した作品です。
緑豊かな郊外の団地に引っ越してきた9歳の少女イーダ、自閉症で口のきけない姉のアナが、同じ団地に暮らすベン、アイシャと親しくなる。ベンは手で触れることなく小さな物体を動かせる念動力、アイシャは互いに離れていてもアナと感情、思考を共有できる不思議な能力を秘めていた。夏休み中の4人は大人の目が届かないところで、魔法のようなサイキック・パワーの強度を高めていく。しかし、遊びだった時間は次第にエスカレートし、取り返しのつかない狂気となり<衝撃の夏休み>に姿を変えていく─ 。
映画公式サイトより引用
この作品で最も注目すべきポイントは、大友克洋さんの「童夢」からインスピレーションを受けているというところでしょう!
「童夢」って、僕もびっくりの超能力をもった子どもの話だよね?
「童夢」との類似点
本作は、監督自身が大友克洋さんの「童夢」からインスピレーションを受けて作ったと語っています。
第74回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品され、ノルウェーのアカデミー賞と呼ばれるアマンダ賞で驚異の4冠を獲得。世界の映画祭で16映画賞を受賞し、観客を絶賛と衝撃の渦に巻き込んだ問題作がついに日本上陸。
映画公式サイトより引用
監督・脚本を手掛けたのは、ノルウェーを代表する映画監督ヨアキム・トリアーの右腕として『母の残像』『テルマ』などの脚本を共同で務め、『わたしは最悪。』で米アカデミー賞®脚本賞にノミネートされた鬼才エスキル・フォクト。子供たちの夏休みを、かつて誰も見たことのない“無垢なる恐怖”で紡ぎ上げた。また、世界中に多くの熱狂的ファンを持つ大友克洋の傑作漫画「童夢」からインスピレーションを得た本作は、特異な世界観のみならず、不穏な予兆と驚きに満ちたサイキック描写においても傑出した迫真性を獲得。大人が一切介在しない、子供たちの“危険な遊び”は予測不能な想像を絶する結末へと突き進む。
「童夢」の舞台は埼玉の団地でした。
特殊な能力を持つ子どもを主軸とした、サイキックアクションスリラーとなっています。
もう、設定や能力まで、非常によく似ているのですが、特に注目したいのがラストシーン。
「童夢」のファンは本当に必見。震えますよ。
また、大友克洋さんの代表作は「AKIRA」が最も有名ですよね。
本作は「AKIRA」ともよく似ています。
「AKIRA」との類似点
「AKIRA」は、不良少年のリーダー金田が、親友の鉄雄が超能力に目覚めたことを機に、様々な困難に立ち向かうお話です。
老人のような子ども「ナンバーズ」や「アキラ」、そして「鉄雄」など、超能力者がたくさん登場するのですが、金田は特に能力を持っているわけではありません。
ここが「イノセンツ」とよく似ています。
主人公の少女イーダ少女が、「ナンバーズ」に操られるシーンが何度か登場します。
この能力も、「イノセンツ」では度々登場していました。
さらに、ダークサイドに落ちた「鉄雄」と、ベンも、重ねているような感じがしますね。
監督は、映画版よりもコミック版のファンなのかなと思います。
「イノセンツ」感想
私は大友克洋さんの作品が大好きなので、めちゃくちゃ興奮しました。
でも、そうでない人も、十分に楽しめる映画なのではないかと思います。
「ミッドサマー」や「LAMB」、「ウィッチ」などの不思議な雰囲気のホラーが好きな人や、
「IT」や「サマーオブ84」、「mid90’s」、「E.T」、「スタンドバイミー」 ノスタルジックでジュブナイル的な雰囲気を持つ作品が好きな人にもオススメです!
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
「イノセンツ」の見どころをお伝えしました!
一味違うサイキック×ジュブナイル作品です。
大友克洋ファンは絶対観るべし!
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