なぜゆえに 人類の友 春に散る花
映画『犬ヶ島』をAmazon Prime Videoで鑑賞しました。
監督は『グランド・ブダペスト・ホテル』『アステロイド・シティ』のウェス・アンダーソン。
この作品、とにかく声優がとんでもなく豪華なんです。
アンダーソン作品の常連組であるビル・マーレイや、ジェフ・ゴールドブラム、エドワード・ノートン、ハーベイ・カイテル、ティルダ・スウィントン、F・マーリー・エイブラハム、ボブ・バラバン、フランシス・マクドーマンド、渡辺謙、オノ・ヨーコ！
これ、実写だったらめちゃくちゃすごいですよね笑
ちなみに日本の吹替もすごいんだよ。
野村訓市、RADWIMPS・野田洋次郎、村上虹郎、渡辺謙、夏木マリ、伊藤晃、高山明、山田孝之、松田龍平、松田翔太、秋元梢、池田エライザ、ヨーコ・オノ！
これまたすごい。豪華です。
公式サイトのあらすじはこんな感じ。
ウェス・アンダーソン監督が描く“未来の日本”。愛犬を探す少年のワンダフル！！アドベンチャー！ 近未来の日本。ドッグ病が大流行するメガ崎市では、人間への感染を恐れた小林市長が、すべての犬を“犬ヶ島”に追放する。ある時、12歳の少年がたった一人で小型飛行機に乗り込み、その島に向かった。愛犬で親友のスポッツを救うためにやって来た、市長の養子で孤児のアタリだ。島で出会った勇敢で心優しい5匹の犬たちを新たな相棒とし、スポッツの探索を始めたアタリは、メガ崎市の未来を左右する大人たちの陰謀へと近づいていく――。
豪華声優陣の声を聴くだけでも充分なんですが、ちゃんと面白いです。
少年の成長ストーリー、犬と人の絆のようなものをかなり美しく、逞しく描いています。
感動しますよ。
ウェス・アンダーソン監督の、日本愛・犬愛が溢れ出ています。
黒澤 明監督から多くの影響を受けたというウェス・アンダーソン監督。
オマージュらしい部分が多く登場し、特に音楽は顕著。
黒澤監督の『七人の侍』から「勘兵衛と勝四郎～菊千代のマンボ」や、『酔いどれ天使』の「小雨の丘」などの曲が使用されています。
人間から酷い仕打ちを受けても、献身的なワンコたち。
そして、ヘンテコだけど、キチンとリスペクトを感じる未来の日本。
笑って泣けます。
あと、見逃せないのが本作がストップモーションアニメであるということ。
ストップモーションは、いわゆるコマ撮り撮影のこと。
静止している人形や物体を、1コマ毎に少しずつ動かして撮影して、それ自身が連続して動いているかのように見せる撮影技法です。
CGが一般的になった今、改めて注目されはじめている撮影技法のひとつであります。
本作についてパペット制作リーダーのアンディ・ジェント氏が以下のように語っています。
1週間で1分の映像が撮影できればいい方で、だいたい88週くらいで撮り終えました。チームごとで作業は分かれていたものの、1チームで1日に撮影できるのはおおよそ2秒くらいでしたね。
1日2秒…？！
本作がいかに手間暇かけて作られたかが分かりますね！
最後までお読みいただきありがとうございます！
映画『犬ヶ島』の見どころをお伝えしました。
ウェス・アンダーソン監督の日本愛と、制作陣の情熱に胸がうたれます！
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