「神は見返りを求める」を鑑賞しました。
アウトレイジ以来の、登場人物全員悪者でした笑
なるべくネタバレをせずに、今作に登場した様々な悪者と見どころを紹介します。
STORY
主人公・イベント会社に勤める田母神(ムロツヨシ)は、合コンでYouTuber・ゆりちゃん(岸井ゆきの)に出会う。田母神は、再生回数に悩む彼女を不憫に思い、まるで「神」の様に見返りを求めず、ゆりちゃんのYouTubeチャンネルを手伝うようになる。登録者数がなかなか上がらないながらも、前向きに頑張り、お互い良きパートナーになっていく。そんなある日、ゆりちゃんは、田母神の同僚・梅川(若葉竜也)の紹介で、人気YouTuberチョレイ・カビゴン(吉村界人・淡梨)と知り合い、彼らとの“体当たり系”コラボ動画により、突然バズってしまう。イケメンデザイナ一・村上アレン(栁俊太郎)とも知り合い、瞬く間に人気YouTuberの仲間入りをしたゆりちゃん。一方、田母神は一生懸命手伝ってくれるが、動画の作りがダサい。良い人だけど、センスがない…。恋が始まる予感が一転、物語は“豹変”する――!
https://www.cinemart.co.jp/theater/shinsaibashi/movie/001414.html
若者も、時代に取り残されつつある年代にも刺さる、絶妙な心地悪さを与えてくれる作品です笑
まずは、嫌なヤツばかりの登場人物について解説します。
嫌なヤツばっかり
「神は見返りを求める」のメインキャラクターは、嫌なヤツしかいません笑
見返りを求める男。恩を仇で返す女。バズり至上主義YouTuber。唯我独尊動画クリエイター。無教養ダンサー。道徳心皆無中学生。陰口OL。
などなど。どこにでもいそうな感じが、本当にしんどいです笑
中でも私が最も嫌悪を感じたのが田母神の同僚・梅川です。
味付け濃い目の告げ口
梅川は、田母神とゆりちゃんの間にいる人物です。
彼が、自分なりにブラッシュアップした悪口を、二人に伝えたため、二人の仲はどんどん炎上していきます。
中には、彼が思ってるだけで、二人が言ってないことまで、作話して伝えていました。
はっきり言って、病的です。
しかも彼自身は普通のイベント会社勤務で、有名YouTuberを知っているだけ。
ひどいやつです。観ていて一番苦手な人物でした…。
反面教師として、しっかりと向き合いたい人物です笑
Z世代との心の乖離
「残るものってそんなに偉いんですか?」
という少女の発言があります。
これは、映画監督からの、YouTuberへのリスペクトがこもっています。
吉田監督は1975年生まれ。
時代に取り残されそうな感覚や、Z世代との興味関心の乖離を感じるのでしょう。
平成生まれの私も、「好きなYouTuber」について話しあう若者たちの会話内容はさっぱりわかりません笑
今作からは、「映画の方が優れている」と言い切らないカッコよさを感じました。
自撮り棒フェンシング
最後に、私が一番好きなシーンをお伝えします。
終盤に、自撮り棒を使って、互いに動画を取り合うシーンがあります。フェンシングさながらです。
絵的にもコミカルだし、まだギリギリ二人の仲が何とかなりそうでもあり、そのまま殴り合うかもしれないスリルもありという非常に面白いシーンだなと思いました。
この時の、ムロツヨシさんと岸井ゆきのさんの表情をじっくりと観察していただきたいです。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
「神は見返りを求める」について解説しました。
スマホでも動画撮影、公開が、当然の行為となった現代、考えうる危険をたくさん詰め込んだ作品。
登場人物の嫌なヤツっぷりもたまりませんよ!
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