聡実くん、カラオケ行こ?
映画『カラオケ行こ!』をTOHOシネマズで鑑賞しました。
本作は、和山やまさんの漫画『カラオケ行こ!』を、『もらとりあむタマ子』、『オーバーフェンス』、『リンダ・リンダ・リンダ』の山下敦弘監督が映像化したコメディ作品です。
主演は綾野剛さん。狂児というヤクザ役です。
合唱部の中学生、聡実役はオーディションで選ばれた新星・齋藤潤さん。
部活の顧問役を芳根京子さん。他にもヤクザ役として、様々な方が出演しています。
あらすじはこんな感じだよ👇
中学校で合唱部の部長を務める岡聡実は、ある日突然、見知らぬヤクザの成田狂児からカラオケに誘われる。戸惑う聡実に、狂児は歌のレッスンをしてほしいと依頼。組長が主催するカラオケ大会で最下位になった者に待ち受ける恐怖の罰ゲームを免れるため、どうしても歌がうまくならなければならないのだという。狂児の勝負曲は、X JAPANの「紅」。嫌々ながらも歌唱指導を引き受ける羽目になった聡実は、カラオケを通じて少しずつ狂児と親しくなっていくが……。
https://eiga.com/movie/97333/
実のところ、私は本作を、そこまで気にしていなかったんですが、座席を調べるといつも満員に近いんですよね…。
あまり予告を見かけなかったことから、宣伝にお金をかけていたわけでもなさそうですし、そこまで旬な俳優が出ている訳でもなければ、人気アイドルが出ているわけでもないのにです。
気になったので、人気の理由を調べてみました!
結論からいうと、お姉さま方の支持が高いことが理由です。
原作者 “和山やま”には、ファンが多い?
原作の漫画『カラオケ行こ!』の作者和山やまさんについて、Wikipediaで調べました。
大学2年時に、「和山友彦(わやまともよし)」名義で応募した『優等生の問題』が第67回ちばてつや賞一般部門入選となる。これを受け、沖縄が舞台のサーフィンを題材にした読み切り『渚へいこう』が講談社『週刊Dモーニング 読み切り増刊2016冬号』にて巻頭で掲載され、これが漫画家として初めて原稿料をもらった仕事となる。
2019年2月のコミティア127にて頒布した同人誌『夢中さ、きみに。』がコミックビームの編集者の目に止まり書籍化が決まる。2019年8月にKADOKAWAより単行本が出版されると「溶けるように売れ」品切れが相次いだ。
2020年1月8日発売のFEEL YOUNG2月号より商業誌初連載となる『女の園の星』を連載中。
2020年3月6日に、『夢中さ、きみに。』が、第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞。 2020年4月28日に、第24回手塚治虫文化賞短編賞を受賞した。
Wikipediaより引用
『女の園の星』は、「このマンガがすごい! 2021」オンナ編第1位にも選ばれています。
あ、この絵、見たことあるね!
非常にキレイな絵でもって、男子中学生が主人公の作品や、キレイ目の男性教師ものなどを描いたものが中心なので、女性ファンがかなり多いのではないでしょうか。
ちなみに、作者の和山やまさんは女性です。
あと、個人的には『夢中さ、きみに。』のヒットが、『カラオケ行こ!』のヒットにも繋がっているような気がします。
なぜなら、『夢中さ、きみに。』はドラマ化されており、その主演がなにわ男子のメンバーだからです。
私が観に行った回は、鑑賞者の9割以上が女性だったので、やはりこのあたりの要因が大きいのかなとは思います。
また、『カラオケ行こ!』だけに注目すると、実はかなり支持を得ている作品だということがわかりました。
2019年8月25日に行われたオリジナル同人誌即売会「COMITIA129」にて、本作の同人作品が頒布される。COMITIAでは即完売し、数回再販されるも本作は入手困難の状態に陥り、話題作となっていた。2020年9月12日、同人作品に加筆修正や描き下ろし新話を加えて、KADOKAWAより単行本化される。
Wikipediaより引用
COMITIAは、東京で年4回開催されるオリジナルジャンルに限定した同人誌即売会。
実はこれ、かなり大型のイベントなのです。
なので、同人誌好きの方の間では、『カラオケ行こ!』はある意味伝説的な作品となっているのでしょう。
その映画化となったら、足を運ばずにはいられないというわけですね。
映画の見どころ
私はあまり上記の情報を気にせずに観ていたので、ケラケラ笑いながら作品を楽しみました。
かなりコメディとして面白いですよこれは。
でも、他の人はほとんど笑ってなくて、寂しかったです…。
原作をよく知っているからこそ、じんわり楽しんでおられるような、そんな感じでしょうか。
でも、その気のある作品の楽しみ方としても、綾野剛の色っぽさには惹かれるものがありました。
次代のオダギリジョーになりそうですね…。艶っぽいです。
ヤクザのメンツも楽しいですし、齋藤潤くんも健気な中学生を見事に演じていました。
大阪出身者としては、
「あぁ~地方のカラオケってこんなんあるなぁ」
「団地の雰囲気、わかるなぁ」
としみじみ感じる部分もありました。
あと、あんまり世代じゃないから知らなかったですが「紅」っていい曲だなあと知ることができました。
ポスターが面白い
先ほど宣伝にそこまでお金をかけてなさそうだと言いましたが、こちら、ポスターのキャッチコピーが秀逸なんです。
公式Xで公開されているポスターが、大変面白い。
この、絶妙なギャグの雰囲気が、映画の中でも度々登場します。
笑えますよ~。
映画ネタがたくさん登場
映画『カラオケ行こ!』では、映画ネタがたくさん出てきます。
主人公が、映画部に何度か足を運び、友人と一緒にモノクロ映画を観るんですが、これがどれも名作。
『自転車泥棒』『白熱』『三十四丁目の奇蹟』『カサブランカ』の4作品が出てきました。
なんて渋い中学生なのでしょう…。
映画好きも楽しめます!
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
映画『カラオケ行こ!』の人気の理由をお伝えしました。
女性を中心とした漫画ファンに支持されているんだね!
しかし、漫画を読んだことが無い人でも、問題なく楽しめる作品です。めちゃくちゃ笑えるし、最後は感動します。
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