いまだに囁かれる、都市伝説の真相とは
スタンリー・キューブリック監督と、アポロ11号の噂をご存じでしょうか?
氏が、アポロ11号月面着陸のフェイク映像の監督をしたという噂です。
映画『フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン』を観て、この件について深く掘り下げたいなと思いましたので、調べたことをお伝えしていこうと思います。
まずはキューブリック監督と、捏造説について、それぞれ簡単に説明していくよ!
スタンリー・キューブリックとは
スタンリー・キューブリックは、1950年代から90年代に活躍した、映画監督、脚本家、映画プロデューサーです。
写真雑誌『ルック』のカメラマンとして働いたのち映画監督としてデビューしました。
個人的には、いまだ世界で一番すごい映画監督だと思っています。
一度作ったジャンルは二度と撮影しないというポリシーを持っていたそうで、ホラーや歴史、サスペンス、SFなど、作品のジャンルは多岐にわたります。
また、何度も何度もリテイクをすることでも有名で、『シャイニング』の1シーンにテイク132回をかけたのはギネス記録になっています。
とにかく、作品へのこだわりが半端じゃない。
音楽、映像、ストーリー、そのすべてにおいて、どの作品もクオリティが高すぎるんです。
そして、そのクオリティの高さこそが、捏造説へとつながるのです…。
捏造説とは
アポロ11号月面着陸映像は、捏造されたものであるという都市伝説。
無重力なのに旗が動くのはおかしい、人を吊るす糸らしきものが見えているなどと言われているんですね。
どうしてそんなことが言われているのかというと、それだけ当時のアメリカにとって、月面着陸は悲願だったからです。
ソ連に宇宙事業で負けるわけにはいかないという意地ですね。
ロケットの力はそのままミサイルにも繋がりますから、軍事力を誇示するというねらいがあったわけです。
だから、キューブリックが政府の指示で、ハイクオリティなフェイク映像を作らされたのではないかという噂が流れたんですね。
どうしてキューブリックだったのか?
では、どうしてキューブリック監督が撮影したという噂が流れたのでしょうか。
それはズバリ『2001年宇宙の旅』の偉業によるものなんです。
『2001年宇宙の旅』はVFXの技術やセッなどの特撮があまりにもクオリティが高い。
今観てもため息がでるほどです。
本作が公開されたのは1968年で、月面着陸の映像が放映されたのは1969年。
時期的にもいい感じなんですね。
ここまでリアリティのある映像を作ったキューブリックなら、月面のフェイク映像も作れてしまうだろう。
そう思ってしまうほどの魅力と実力を、誰もがキューブリック監督にもっていたからなのです。
シャイニングに関する噂
この、キューブリックフェイク映像捏造説を盛り上げてしまったのが、『シャイニング』のあるシーンなんです。
ダニーが着ているセーター、アポロ11号のデザインなんです!
これがフィクションかつ、ホラー映画に登場してしまったものだから、
「キューブリックはアポロ11号の嘘を暴いたのではないか?これはキューブリックからのメッセージに違いない」
という風に解釈されてしまったんです。
実際、キューブリックほどこだわりのある人なら、このセーターにも何かしらメッセージがこもっていることは間違いありませんし…。
結局真相は?
で、結局真相はどうなんだというと、すでにキューブリックは他界しているので分かりません。
しかしながら、娘のヴィヴィアン・キューブリックがX(Twitter)でこのように言及しています。
父はそんなことに加担する人ではないと、そう言ってます。
つまり、父の捏造説は陰謀論であり、そんなことはしていないと。はっきり否定しているんです。
とはいえ、この説ってやっぱり何だか妄想が膨らんで楽しいし、キューブリック監督の偉大さにリスペクトを込めたものでもあるので、ぼんやりしたままでいいのかなと思います。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
キューブリック監督と、アポロ11号の月面着陸映像との関連について解説しました。
あなたはこの説を信じますか?
『2001年宇宙の旅』を観ちゃうと、信じちゃうよね…。
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