間違いなくB級だが、そこに愛は感じた
映画『キラー・ナマケモノ』を鑑賞しました。
ナマケモノのアルファが女子寮で暴れまわるパニックホラー作品です。
ナマケモノですよ…。アニマル・ホラーもここまできたかという感じですね笑
間違いなくB級ホラーである本作ですが、往年のホラー映画への愛が詰まっているようにも感じましたので、感想をお伝えしていこうと思います。
アルファに敬意を表して、ナマケモノの生態についても、説明していくよ!
あらすじ・概要
大学の女子学生クラブ 「シグマ・ラムダ・シータ」に所属するエミリーは、大学4年の 最後の年になっても地味でハネない学生生活に焦りを感じていた。そんなある日、ショ ッピングモールでペット業者のオリヴァーと出会ったことから、物珍しいナマケモノを 飼うことに。女子大生たちはたちまちキュートなナマケモノに夢中になり、エミリーは 寮のマスコットにしようと提案。「アルファ」と名付けられた。だが、そのナマケモノ は見た目の可愛らしさとは裏腹に、脅威の能力を持った殺人ナマケモノだったのだ。そ して、ひとりまたひとりと美女たちを血祭りにあげ、寮は“殺数の館”と化していく一。
https://namakemono-film.com/
舞台は大学の女子寮ですね。
登場人物はほとんど女性です。男性キャラクターは、主人公の彼氏くらい。
登場するナマケモノはCGを使用せず、アニマトロニクスで動きます。
スタッフもキャストも、目新しい人がほとんど。
唯一、ステファン・カピチッチという俳優が、『デッドプール』で声の出演をしているそうです。
ラスト30分に溢れ出るホラー愛
『キラー・ナマケモノ』では、往年のホラー作品のオマージュのようなシーンがたくさん登場します。
特に終盤。
雨に濡れる主人公は『サスペリア』
シャワーシーンのBGMは『サイコ』
アルファが箱から顔を出すシーンは『バスケット・ケース』
アルファが人を襲う様子は『チャイルド・プレイ』
そしてその影が『エルム街の悪夢』のフレディ
極めつけはドアをぶち破る『シャイニング』の名シーン
などなど、私が気づいただけもこれだけの作品へのオマージュであろうシーンが登場します。
また、最後の最後は、あの名作『E.T』に似せた演出まで。
正直、しっかりした映画に比べて得るものは少ないですが、これだけやってくれればもう、満足です。
ナマケモノってどんな動物?
哺乳類で一番スローな生き物と言われるナマケモノ。
ナマケモノは、体長6~70㎝ほどあるんですが、体重は4~8㎏ほど。ほとんど小型犬とか猫と変わりませんね。
その理由は、身体の中が食べた草や葉が発酵したガスでいっぱいだからなんです。
風船みたいなものなんですね笑 だから、ナマケモノは水に浮くらしいですよ。
また、意外と泳ぎが得意で、水の中では地上の約3倍のスピードで移動できるそうです。
ほとんどの生活を木の上で過ごすナマケモノ。
排泄の時だけは地上に降りるそうです。
ナマケモノは、後ろ足が発達していないので、前足を使ってズリズリと動きます。
なので、ここを敵に狙われたら大変。じゃあ、木の上から排泄すればいいじゃんと思いますが、それには理由があるんです。
ナマケモノは排泄を自分が住む木の根元でします。つまり、木の養分にするんですね。
長い間生き残る生存戦略は、そこにあったのか…。なんだか、学ばされるものがあります。
また、映画では長い爪を使って人を襲っていましたが、実際、天敵に襲われた時も、爪を使って激しく抵抗するそうですよ!
感想
『キラー・ナマケモノ』、思った以上に面白かったです。
まず、ナマケモノが賢いってところが笑えます。
SNSを見たり、投稿したり、車を運転したりまでしちゃうんですよ。
あのナマケモノが…笑
こんなんもう笑わずにはいられません。
また、そんなナマケモノをCGなしのアニマトロニクスで撮影しているという点に好感が持てます。
だから可愛く見えるし、古き良きホラー映画の雰囲気も出る訳です。
『キラー・トマト』よりはずっと立派なアニマトロニクスですよ笑
キャラクターもいいですね。
親友のゼニーと、寮母のミス・メイが特にキャラが立っていていい感じです。
普通、女子寮が舞台だと、ムカついてしょうがないキャラとか生理的にキツイようなキャラが出てくるもんですが、『キラー・ナマケモノ』ではみんな好きになれました。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
映画『キラー・ナマケモノ』について解説しました。
ホラー映画好きは、ゲラゲラ笑いながら観ちゃってください。
全然怖くないから、ホラー映画が苦手な人も大丈夫だよ!
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