”邪悪” な ”この子” は 誰を指す?
映画「この子は邪悪」を鑑賞しました。
公開時気になっていたものの、タイミングが合わずスルーした作品でした。
サブスクで配信されてからというもの、TwitterやInstagramで結構不評の声が。
Amazon Prime Videoにもやってきたので、あまり期待せずに観たのですが、なかなか面白かったです。
えぇ、そうなの???
実は受賞歴もあるんだよ。
今回の記事では、「この子は邪悪」を楽しく鑑賞するポイントや、低評価を受けている理由を解説いたします!
ストーリーに関するネタバレはございませんので、是非最後までお読みください。
STORY
心理療法室院長・窪司朗の娘である花はかつて一家で交通事故に遭い、司朗は足に後遺症が残り、母は植物状態に、妹は顔に重度の火傷を負った。その事故で心に深い傷を抱えていた花のもとに、自身の母の心神喪失の原因を探る高校生・四井純が訪れる。花は純と次第に心を通わせていくが、ある日突然、司朗が5年間の植物状態から目を覚ました母を連れて家に帰ってくる。司朗は「奇跡が起きた」と久しぶりの家族団らんを喜ぶが、花は違和感を覚える。「この人、お母さんじゃないー」。
公式ページより引用
国際映画祭で受賞歴あり
「この子は邪悪」は、世界三大ファンタスティック映画祭の一つ、第42回ポルト国際映画祭のファンタジー部門にて審査員スペシャルメンションを獲得しています。
ポルトガルで開催され、40年の歴史があり、「セブン」や「スキャナーズ」、「CUBE」など、ファンタジーと名がついていますが、ホラーやサスペンスの作品に大賞を与える傾向の高い映画祭です。
これまでに、「樹海村」「ゴーストマスター」など、日本の作品も受賞歴がございます。
名ホラーとの繋がり
「CURE」というスリラー作品をご存知でしょうか。
役所広司さん主演の、とてつもなく恐ろしい邦画です。
「この子は邪悪」で、玉木宏演じる父親は、心理療法医師をしています。
その治療の中で、指を動かし、火をトリガーにして催眠療法をするものがあるのですが、
これは「CURE」のオマージュです。
萩原聖人さん演じるサイコキラーの催眠とほとんど同じ方法なので、観られた方はピンときたかもしれませんね。
オチが意外
オチが私にとっては、予想外でした。
序盤から不思議だったあの要素がフックしてくるとは思いませんでした!
タイトルが最後にくるのもいいですね。
一体邪悪な「この子」は誰を指すのか。
予想しながら観ると楽しめるはずです!
南沙良が可愛い
あと、南沙良さんがとても可愛い。
ドラゴン桜から好きですが、今作では堂々たる主演。
たっぷりと堪能できますよ!
正統派女優として、広瀬すずさんに続く存在になれればいいなと応援しています。
時間がちょうどいい
100分という時間も素晴らしい。
長すぎず、短すぎず。
正直私は2時間を越えるとしんどくなってきます…。
100分は、集中が続く有り難い長さです。
ストーリーも謎を残さずスッキリとまとまっています!
低評価の理由
低評価の理由を考察してみましょう。
全体的に派手さがないのが受けにくかったのかなと思います。
動きが少ない
やや動きが少ないので、物語が静かで地味な印象です。
血が流れたり、大声のスクリームがあったりするわけではないのが物足りなく感じた人がいるのかもしれませんね。
私はその分、目を回すシーンとか、病気の人々の奇妙さが際立っていていいと思いましたが。
規模が小さい
また、規模が小さいのも、近年のMCU作品のような世界観に慣れている人にとっては物足りないのかも。
町の一角で物語が完結するので。
登場人物も少なく、あまりお金かかってない感じが最近だと受けにくいかもしれません。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
「この子は邪悪」の見どころをと、低評価の理由を考察しました。
ハードルを上げずに観れば、十分楽しめる作品です!
恐らくラストは予想できないでしょう!!
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