シネリーブル神戸にて「靴ひものロンド」を鑑賞しました。
個人的に、心に刺さって、モヤモヤするお話でした。
その理由を解説します。かなり自分の家族と重なりました。
STORY
1980年代の初頭。ナポリで暮らす4人家族の平穏な日々は、父アルドの浮気によって一変した。両親の激しい口論や父の魅力的な愛人、壊れていく母ヴァンダの姿を見つめながら、子どもたちはローマとナポリを行き来する。数年後、離散していた家族はふとしたきっかけで再び一緒に暮らすことに。それからさらに月日は流れ、アルドとヴァンダは夏のバカンスへ出かけるが、帰宅すると家は激しく荒らされており、飼い猫がいなくなっていた。
https://eiga.com/movie/94878/
妻役を「幸福のラザロ」のアルバ・ロルバケルが演じています。
精神的に不安定な役が、リアルすぎて怖いほどでした。
子は鎹とは言うけれど…。
「子は鎹」の向こう側を覗けます。
何だか物悲しくなりました。
愛僧に振り回される子どもたちは、大人になっても大きなしこりや傷を心に残しているのですね…。
今作を最後まで観ればわかります。
自分の人生とクロスオーバーした
こちらはかなり個人的な思いになります。
私の両親や家庭の事情とかなり重なりました。
私の両親も、私が高校生の時に、同じような理由で分かれています。
映画の子どもたちと同じく、私も母の下で姉弟と暮らすことになりました。
私自身は、両親ともに嫌いになりたくなかったため、別れる原因を深く知ろうとはしませんでした。
それは今も変わりません。知らない方がいいこと・知らなくてもいいこととして割り切っています。
でも、姉や弟は果たしてどうなのでしょう。
彼らには深く影響し、大人になった今でも、「靴ひものロンド」の姉弟たちのようなままかもしれません。
音楽が非常にいい
なるべく音を使わないことで、人々の心の機微を演出しているのですが、だからこそ逆に時折かかる音楽がとても強調されます。
中でも、アニメ映画「時をかける少女」でも使用されていた、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685~1750)の《ゴルトベルク変奏曲》BWV988
はとてもグッときます。
また、最近私が観た「地下室のヘンな穴」でも使用されていた
J.S.バッハ『管弦楽組曲第2番ロ短調』 BWV1067 第7曲『バディネリ』
もとても印象に残ります。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
「靴ひものロンド」とてもいい作品です。愛情や家族を繋ぎとめる理由や心情をあらためて考えさせられました。結構、私のための映画だったかもしれません。
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