『マシニスト』をAmazon Prime Videoで鑑賞しました。
ずっと気になっていた作品で、間もなく観放題終了の告知を受け慌てて観た次第です。何気に重要なんですよねあの機能。

今回の記事では、『マシニスト』の感想をお伝えしていきます。

ネタバレを含んでいるから、未鑑賞の人はお気をつけて!
作品概要・あらすじ
公開年: 2004年
脚本: スコット・コーサー
監督: ブラッド・アンダーソン
キャスト:
- クリスチャン・ベール(トレバー・レズニック役)
- ジェニファー・ジェイソン・リー(スティーヴィー役)
- アイタナ・サンチェス=ギヨン(マリー役)
- ジョン・シャリアン(アイヴァン役)
『マシニスト』は、極度の不眠症に苦しむトレバー・レズニックという男性を主人公にした心理スリラー映画です。彼は1年間全く眠れない状態が続き、その影響で現実と幻覚の境界が曖昧になっていきます。彼の生活は不気味な出来事や謎の人物に支配され、徐々に自分の精神的な不安や罪悪感が明らかになっていきます。
物語が進むにつれて、トレバーが抱える秘密が少しずつ解き明かされ、なぜ彼がこのような苦しみに陥っているのかが明らかになります。映画の終盤では彼の行動や選択が、彼自身の心の闇と深く関わっていることが明らかになり、物語は衝撃的な結末を迎えます。
解説・感想
不眠症とか痩せた人が主人公の映画だということは知ってたのですが、
タイトルのマシニスト(Machinist)は機械工の意味なんですよね。
ある機械工の男が不眠症が故に精神的に不安定になっていく、そんな感じのストーリーです。
不眠症という点は『タクシー・ドライバー』に似てますし、
ポストイットから謎を追う点は『メメント』っぽい、
アイバンの存在は『ファイト・クラブ』感もあるし、
ベイルの代表作である『アメリカン・サイコ』にも似てますね。
つまるところ、色んな映画を観た人であれば、何となく既視感があるし、予想のつきやすいストーリーなんじゃないかと思います。
でも、感想として若干それらの作品と違ったのが、ベール演じる主人公の側に問題があるだろうということを、俯瞰しながら観られる点が面白かったかなと。
普通、こういうパターンの映画って、終盤で「実はこうだった」ということに驚愕するものだと思うんですけど、『マシニスト』に関しては割と初めからベールがおかしいんだろうなという風な見方をできるんですよ。だって、ほとんど寝てないんですもん。周りの方が普通の人たち。
不眠症の側から、健常人たちはどのように映ってしまうのか。これを味わえる作品なのかなと思います。
ミステリーとしては、上記の作品ほどのパワーはないです。でも、そういう楽しみ方ができる作品というのは珍しいのでこれはこれで面白い。
ともかく、人間、キチンと寝ないと駄目ですね
でも人間ほど体力のある動物って、実はいないそうです。42.195kmを人間より速く走れる動物はこの世にいない。
だから、この世で1番体力のある動物は人間である。って『御上先生』で言ってました。
特筆すべきはやはり主人公を演じたクリスチャン・ベール。あの痩せっぷりは凄まじい。

クリスチャン・ベールはこの役に挑むため、大幅な減量を行いました。その変化は劇的で、彼は約4か月間で体重を62ポンド(約28キログラム)も減らし、最終的に体重は約120ポンド(約54キログラム)に達したと言われています。
ベールの減量方法は非常にストイック。彼は1日あたりリンゴ1個、水、コーヒーのみを摂取し、時折ツナ缶を加える程度の極端な食事制限を続けました。このアプローチは、彼の役への献身を象徴していますが、同時に健康へのリスクも伴うものでもありました。
ちなみに、『マシニスト』の直前に出演していた映画『リベリオン』や『幸せの法則』では、通常の体型で役を演じていました。

これらの役から『マシニスト』に至るまでの体型の変化は、彼がこの役に向けた準備をどれほど真剣に行ったかを物語っています。
加えて、この後の出演は『バットマン・ビギンズ』でバットマンを演じています。もちろん筋骨隆々です。いやー信じられないですよね。

今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます。
『マシニスト』の感想と解説をお届けしました。

パンチはそこまで強くないものの、不眠症がもたらす影響や人間の心理的な葛藤をテーマにした映画として、多くの人々に印象を残す作品です。

クリスチャン・ベールの役作りも、この映画を語る上で欠かせない要素だよね!
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