映画『マッチ工場の少女』をAmazon Prime Videoで鑑賞しました。
本作はフィンランドの巨匠アキ・カウリスマキによる1990年の作品で、労働者三部作と呼ばれる作品の一つです。
最新作『枯れ葉』を観てからというもの、アキ・カウリスマキの世界にハマってしまいました。
アキ・カウリスマキはこんな監督だよ↓
社会の底辺に属する労働者や失業者を主人公に据え、踏みにじられる人間性とその回復を描くことが多い。恋愛・犯罪・死・旅・音楽といった古き良き映画の娯楽要素を受け継ぎつつ、大仰な演技や劇的なセリフ回しを排して等身大に演出するのが持ち味。飄々としながらも血の通った人間賛歌を天性のユーモアで成立させている。ロケーション撮影を多用して描かれる、フィンランドの庶民的な風俗・風景も見どころ。
Wikipediaより引用
結構大変な目に合っているのに、ユーモラスな世界で包み込むことによって、笑いに昇華しているんですよね。
また、アキ・カウリスマキ作品の多くは、男女が出会い、発展していくパターンになっています。
しかしながら、『マッチ工場の少女』は、労働者三部作の中で、かなり雰囲気の違う作品です。
マッチ工場で働く女性に主軸を置いた作品。
これまでと違って女性が主人公なんですね。主演はアキ・カウリスマキ作品を代表する女優カティ・オウティネンです。
また、本作はあまり笑えません。重いんです。
胸糞悪いと言えるレベルの話。昼ドラをギュッと70分にした感じでしょうか。
男女の関係を描くには描くんですが、女性蔑視的な描かれ方をするので、キツイ。
これまでのカウリスマキの作品観を、女性を主軸にしたらどうなるのか、という実験的な雰囲気がありますね。結果は、女性ならではの苦しさが男性の苦しみより重いので、笑えないという感じでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございます!
映画『マッチ工場の少女』について解説しました。
女性を主体に描いたらどうなるのか、という実験的な雰囲気を感じる作品です。私は苦手でした。
Amazon Prime Videoで観られるよ。
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